北野建設の企業研究

今回ご紹介するのは、長野と東京に本社を持ち「積極かつ堅実」という経営方針のもと、海外工事にも早くから着手し現在まで世界約40カ国における施工実績も持つ、特色ある成長を遂げる中堅ゼネコンで有名な北野建設。

この記事を読んでいる方の中には、北野建設への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、北野建設の経営理念や同じ建設業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある建設会社の中で、なぜ北野建設なのか？」という質問への対策を考えましょう。


北野建設について深く知るために、まずは北野建設の経営理念を確認しましょう。そこから北野建設が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

北野建設の企業理念は、以下の通り。
『顧客からの信頼を一義に考え、高品質・高付加価値なものづくりに徹し、社会の期待に応え、ともに発展する』
（北野建設　経営理念ページより引用）

ここから分かるポイントは、「顧客主義」「品質重視」「地域密着」の3点。
北野建設の社員として顧客が快適に安心して過ごせる環境を提供するため、芸術性に優れた付加価値の高い建造物を造るよう努めていく。その結果、顧客や社会からの信頼を得て、豊かな生活空間の創造に挑戦していくとともに、会社の目標達成にも貢献する。北野建設はこのような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとしてどのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のためにチームの一員としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 上記の体験で得た事を、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、建設業界における北野建設と競合会社と比較してみましょう。
北野建設の競合といえば、若築建設が挙げられます。
北野建設と若築建設はどのように違うのでしょうか。

若築建設は海洋土木のリーディングカンパニーとして知られ、関西国際空港、中部国際空港、新北九州空港などの海上空港をはじめ、東京湾のアクアライン、明石海峡大橋、那覇海底トンネルなどの大型プロジェクトに参画。現在は羽田空港再拡張事業にも取り組んでいます。さらにスリランカ、インドネシア、モルディブなどの海外でも活躍する特色ある技術が評価を得ています。

そんな両社の財務状況を見てみましょう。
平成27年度の売上高は、北野建設が連結710億5,200万円であるのに対し、若築建設が連結728億8,800万円と若干上回っています。
一方で営業利益は、北野建設が連結47億9,700万円のところ、若築建設は連結25億3,200万円とほぼ半分。北野建設は当連結会計年度において、保有していた販売用不動産の売却を進めたため、業績に対してより高い結果が出ているようです。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
建設業界は、公共投資が高い水準で推移し続けていることや、企業収益が上向き方向にあることで設備投資に対しても増加傾向にあること等、受注状況の改善が期待できるようになってきました。しかし一方で、労働者不足への難題が立ちはだかっており、人材確保に関するコストが上がっていく恐れがあり、予断 を許さぬ状況が続いているようです。

ここまで北野建設についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�