中国電力の企業研究

今回ご紹介するのは、中国地方5県をエリアに電力供給を行うことで有名な中国電力。

この記事を読んでいる方の中には、中国電力への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、中国電力の経営理念や同じ電力業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある電力会社の中で、なぜ中国電力なのか？」という質問への対策を考えましょう。


中国電力について深く知るために、まずは中国電力の経営理念を確認しましょう。そこから中国電力が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

中国電力の企業理念は、以下の通り。
『エネルギーの持つ可能性を追求します　お客さまの信頼を喜びとします　人を大切にする心で事に当たります　地域の発展に貢献します　自然との調和を求め続けます』
（中国電力「経営理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「付加価値の創造」「社会貢献」の2点。
中国電力は、エネルギーがもたらす付加価値の創造を追求し、より豊かで希望と可能性に満ちた社会の実現に貢献することを目指しています。求める人材像は、業務にやりがいを感じ、やりがいを見出せる人。自ら主体的に考え行動し、様々な課題に対しチャレンジし続ける人を必要としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 自ら目標を立て達成したこと、そこから得た自分の強み
• 仕事の「やりがい」について、経験から学んだこと
• 困難や挫折を乗り越えた経験、その方法

次に、電力業界における中国電力と競合会社と比較してみましょう。
中国電力の競合といえば、九州電力が挙げられます。
中国電力と九州電力はどのように違うのでしょうか。

中国電力は、中国地方5県を営業エリアに電気事業、電気通信事業、熱供給事業、ガス供給事業等を行う会社。発電に始まり電気の流れを一貫して管理・運営し、中国地域全域のネットワークを強みに電気の安定供給に努めています。近年では、エネルギー源の多様化が不可欠である日本において、「供給安定性」「経済性」「環境安全」の3つを同時達成する取組みにも積極的。平成28年4月に予定される電力の全面自由化に向け、自社発電の電力を域外に直接供給する計画を発表するなど、これまでのビジネスモデルを一新する動きも見せています。平成27年3月期売上高は、12,218億円となっています。

対して九州電力は、九州7県と広島の一部を営業エリアに、総合エネルギー事業、情報通信事業、環境リサイクル事業、生活サービス事業等を行う会社。経験から培ったノウハウと高い技術力を強みとし、海外電力事業やコンサルティング等も展開しています。未来における電力・エネルギーの長期安定供給を目指し、平成27年8月には、平成23年の東京電力福島第一原発事故を受け停止中であった川内原発1号機を再稼働。これにより5年ぶりの黒字を計上するなど損益を大幅に改善し、平成27年3月期売上高を18,734億円としています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年の電力業界売上高は20兆5,490億円、経常利益は－2,388億円です（対象企業11社合計）。過去の推移は平成17年から20年まで増加傾向にあり、翌21年には大幅な減少を記録します。これは東日本大震災における福島原発事故によるもの。原子力発電所の安全性が問われたことで、全原発が停止となった結果です。
その後、火力発電へシフトしたものの円安により燃料費が増加し、収益はさらに減少することになります。このような動向を受け、業界では原発再稼働に向けた動きが見られるようになり、平成27年には九州電力川内原発が再稼働を実施しています。
近年では電力自由化に向けた改革が進んでおり、平成28年までに電力の小売自由化を、平成30年までに電気料金自由化が進められる見通し。これらが実現することでサービスや料金改善による消費者の選択幅は広がるものの、業界にとっては市場競争の激化が予想されることになります。

ここまで中国電力についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�