実教出版の企業研究

今回ご紹介するのは、教育関連図書の出版で有名な実教出版。

この記事を読んでいる方の中には、実教出版への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、実教出版の経営理念や同じ出版業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある出版会社の中で、なぜ実教出版なのか？」という質問への対策を考えましょう。


実教出版について深く知るために、まずは実教出版の経営理念を確認しましょう。そこから実教出版が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

実教出版の企業理念は、以下の通り。
『教育・学習に貢献する』
（企業HPご挨拶より引用）

ここから分かるポイントは、「貢献」の1点。
実教出版では教育や学習に対して、貢献できるような企業を目指しています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の2点です。

• 「今までに貢献したこと」
• 「今までに積極的に活動したこと」

次に、出版業界における実教出版と競合会社と比較してみましょう。
実教出版の競合といえば、啓林館が挙げられます。
実教出版と啓林館はどのように違うのでしょうか。

事業について比べると、実教出版は出版事業と不動産事業の2つからなっており、出版事業では高等学校文部科学省検定・著作教科書の発行、教材類の発行、一般図書の発行、コンピューターソフトウェア・DVD類の発行を行っていることが特徴です。不動産事業ではビルの経営を中心に行っています。
高等学校向けの教科書や副教材では様々な教科を扱い、大学・短大でも採用されるテキストの発行を行っており、HPにある講義ツールなども利用することが出来ます。
企業として様々なテキストを作り「教育・学習に貢献する」ことが目標です。

一方で啓林館では、教科書、学習参考書、児童向けの出版・販売を行っています。
始まりは理科や数学の教科書を作るリーディングカンパニーとしてスタートし、小学校・中学校・高校向けの教科書を作ることで業界のトップクラスへと成長を遂げてきました。
現在では教科書を作る「啓林館」、教科書以外の問題集を作る「新興出版」、子供向の児童書を扱う「文研出版」の3つにブランド分けをしています。

次に財務状況について比べると、実教出版は66億1,900万円（平成26年）で、啓林館では93億1,200万円（平成26年）であり、売上高では啓林館が上回る結果となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年の出版業界はインターネットの普及率が高まった時から、印刷による出版物の業績は大きく収益を減少させています。出版業界自体の規模は少しずつ広がっているのですが、この伸びは主に上位の企業による出版物以外の事業が好調によるものです。
その中でも中小出版社も奮闘しており、他社との差別化を図るなどの対策をするなどの丁寧な作りを行うことで中小出版社ならではの本作りを行っています。
これからの出版業界はさらに出版物での業績を向上させる事は難しく、出版物以外での収益を確保できるような事業が乱立する可能性が高く、経営統合などの再編も盛んになる見通しです。

ここまで実教出版についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�