日本アルコンの企業研究

今回ご紹介するのは、眼病治療用の医療機器や点眼薬で有名な日本アルコン。

この記事を読んでいる方の中には、日本アルコンへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、日本アルコンの経営理念や同じ医薬品業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある医薬品会社の中で、なぜ日本アルコンなのか？」という質問への対策を考えましょう。


日本アルコンについて深く知るために、まずは日本アルコンの経営理念を確認しましょう。そこから日本アルコンが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

日本アルコンの企業理念は、以下の通り。
『世界に眼科医療関連製品を提供するアルコン・インコーポレーテッドの 日本法人として、日本の眼科医療への貢献を続けます。』
（企業HPより引用）

ここから分かるポイントは、「貢献」の1点。
日本アルコンでは、世界で活躍する企業として、日本の眼科医療に貢献することを目標としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の２点です。

• 「今までに貢献してきたこと」
• 「今までに目標に向けて挑戦したこと」

次に、医薬品業界における日本アルコンと競合会社と比較してみましょう。
日本アルコンの競合といえば、参天製薬が挙げられます。
日本アルコンと参天製薬はどのように違うのでしょうか。

事業について比べると日本アルコンでは、サージカル製品、医薬品、ビジョンケア製品の3つに大きく分けられています。サージカル製では白内障手術機器や眼内レンズの提供を行い、医薬品では緑内障向けの点眼薬や手術用デバイス、眼感染症や眼炎症、眼アレルギーむけの医薬品を提供しています。ビジョンケア製品では「エア　オプティクス　アクア」などのコンタクトレンズの製品を販売し、ケア商品や近視、遠視、乱視にも対応した製品も販売していることが特徴です。外資系の眼科医療関連製品を提供する企業として日本の眼科医療への貢献を目標としています。

一方で参天製薬では、一般用医薬品、医療用医薬品、医療機器、栄養補助食品の4つの分野に大きく分けられます。一般用医薬品ではCMでもお馴染みの「サンテシリーズ」の販売を行い、医療用医薬品では、角膜疾患治療薬、緑内障治療薬、抗アレルギー点眼薬など8種の分類もの治療薬を販売しています。
医療機器では眼内レンズとインジェクターの販売、栄養補助食品ではサプリメントとして日本人向けに開発・販売していることが特徴です。

次に財務状況について比べると、日本アルコンは約900億円（平成25年期）で、参天製薬は約1190億円（平成25年期）であり、売上高では参天製薬が上回る結果となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
製薬業界の中でも点眼薬の業界は平成25年の市場規模は3000億円と言われており、ニッチな分野ではありますが、コンタクトレンズの普及によりまだ成長のある分野と言われています。 国内の需要にも限りがあるので、今後は海外の市場へ目を向けていく必要があり、アジア・新興国での活躍にチャンスがあります。
アジア・新興国では価格も低くなることから、製造などの過程でどのように抑えていくのかが課題です。

ここまで日本アルコンについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。