朝日生命保険の企業研究

今回ご紹介するのは、「保険王」シリーズで有名な朝日生命保険。

この記事を読んでいる方の中には、朝日生命保険への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、朝日生命保険の経営理念や同じ生命保険業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある生命保険会社の中で、なぜ朝日生命保険なのか？」という質問への対策を考えましょう。


朝日生命保険について深く知るために、まずは朝日生命保険の経営理念を確認しましょう。そこから朝日生命保険が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

朝日生命保険の企業理念は、以下の通り。
『まごころの奉仕』
（朝日生命保険「CSRの取組み」より引用）

ここから分かるポイントは、「信頼」「お客様満足」「選ばれる保険会社」の3点。
朝日生命保険は、創業以来一貫して「まごころの奉仕」を経営の基本理念とし、信頼を得る経営に努めています。目指すのは、お客様満足の向上を最優先する経営の実践。信頼され選ばれる生命保険会社として、豊かな社会づくりに貢献していきます。
求める人物像は、「お客様満足の実現」「挑戦」「自立」「人材育成・チームワーク」「公正・誠実な判断と行動」「プロフェッショナル」の6つ。お客様第一（現場本位）の思考・行動を実践し、新たな発想・創造で業務を改善・改革し、自ら考え動きメンバーとの協働を重んじることができる人です。さらにプロとして高度な知識やスキルを身に着け、常に公正・誠実な判断と行動ができる人を必要としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 学生時代に頑張ったこと、そこから得たもの
• 自ら目標を立て継続して努力していること、目指す自分の将来像
• チームで行った取組み、その中での役割、リーダーの経験
• 困難や挫折の経験、その克服方法

次に、生命保険業界における朝日生命保険と競合会社と比較してみましょう。
朝日生命保険の競合といえば、富国生命保険が挙げられます。
朝日生命保険と富国生命保険はどのように違うのでしょうか。

朝日生命保険は、古河グループの相互会社形式をとる生命保険会社です。主な業務は、生命保険の販売および引き受けや資産運用、他の保険会社の業務代理および事務代行等。生命保険で取り扱う商品には、個人向けの「保険王プラス」「ゆとりと安心」「個人年金保険」「えくぼ」「ゆ・め」等、企業・団体向けの「プレステージ」「プレステージ2」等があります。強みとするのは、創業120年余りの歴史から成る営業基盤と、時代のニーズに合わせた商品開発力。社内では女性の活躍推進や能力開発制度の充実が図られており、「人」が会社の財産であるとの考えから「自立型人材」の育成に力を注いでいます。平成26年3月末現在の総資産は5兆6,259億円となっています。

対して大正12年（1923年）創立の富国生命保険相互会社の主な事業は、個人・企業向けの保険商品の販売・保全サービス、財務貸付・有価証券投資など。代表的な保険商品に、複合型保障の「未来のとびら」、学資保険の「みらいのつばさ」等があり、堅実な保険会社として評価を得ています。強固な財務体質と解約・失効率の低さを最大の強みとし、平成25年3月期の基礎利益は775億円、解約・失効率は5.55％。朝日生命保険と同様「人（従業員）」の育成に力を入れることで「お客様基点」の徹底化に努め、お客様から最も評価される会社となることを目指しています。平成26年3月末現在の総資産は6兆6,119億円となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
生命保険協会の調べによると、平成26年度末の個人保険保有契約高は857兆円となり前年度と同水準。平成8年度末の1,495億円をピークに減少傾向となっていましたが、一時払商品の好調を受け安定した状況となっています。また、保有契約件数に関しては平成15年度末に1億934万件まで減少しましたが、平成24年度末以降は過去最高を記録。その後も増加し続け、平成26年度末には1億5,173万件となり8年連続の増加を記録しています。

近年の生命保険会社の営業体制は多様化しており、これまでの営業機関や募集代理人による営業活動に加え、通信販売やインターネットによる加入活動が活発化。これを受け生命保険募集人は減少傾向となり、平成26年度には22万7,724名と5年連続の減少を記録しています。保険商品内容については少子高齢化を受け、これまで主力とされた死亡保障から医療・終身が増加する傾向に。今後は各企業における商品開発の強化が求められると同時に、アジア市場での事業展開にも注目が集まっています。

ここまで朝日生命保険についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。