なにわ食品の企業研究

今回ご紹介するのは、病院医療機関の給食業務をはじめとした様々なケータリングで有名ななにわ食品。

この記事を読んでいる方の中には、なにわ食品への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、なにわ食品の経営理念や同じ給食業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある給食会社の中で、なぜなにわ食品なのか？」という質問への対策を考えましょう。


なにわ食品について深く知るために、まずはなにわ食品の経営理念を確認しましょう。そこからなにわ食品が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

なにわ食品の企業理念は、以下の通り。
『21世紀を迎えてフードサービスの新しいあり方を考える企業として、心の奉仕・信頼の和・向上の精神をモットーに食を通じて社会に貢献していきたいと考えています。』
（なにわ食品　企業ビジョンページより引用）

ここから分かるポイントは、「誠実」「挑戦」「社会貢献」の3点。
なにわ食品の社員として、顧客のために最高のフードサービスを提供するよう、常にチャレンジ精神をもって臨むこと。仕事に関わる人々と強調し合い、互いに認め合うことで、顧客からの更なる信頼を得る会社の創造に努める。その結果、会社の目標達成に寄与するとともに、会社の発展が幸せな社会への貢献とつながっていく。なにわ食品は、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとしてどのような目標をどのようにたてたか
• チームの目標を達成するために、個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で学んだことを、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、給食業界におけるなにわ食品と競合会社と比較してみましょう。
なにわ食品の競合といえば、マルタフーズが挙げられます。
なにわ食品とマルタフーズはどのように違うのでしょうか。

なにわ食品は昭和32年の創業以来、企業や官公庁、学校、病院等を中心とした給食事業や、会議や宴会、運動会、行楽などの行事における食の宅配サービスを展開。
さらに社員食堂の企画・設営・運営等、様々なフードサービスで培ったノウハウを活かしたコンサルティングサービスの提供も行っています。
対するマルタフーズは昭和36年創業。病院、老人福祉施設、学校、社員食堂、学生寮、社員寮など、幅広い分野におけるフードサービス業をはじめ、ケータリングサービス、外食事業、尉房諸設備の設計施工、そして献立や料理のコンサルトなども手掛けています。

次に、なにわ食品とマルタフーズの財務状況を見てみましょう。
なにわ食品の財務情報は不明ですが、マルタフーズの平成26年度12月期の売上高は150億円となっています。なにわ食品の従業員数は380名、対するマルタフーズは350名という事業規模から、ほぼ同格の財務結果がでていると予想されます。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
株式会社富士経済の調査によると、高齢者対象の食品宅配市場（小売ベース）は平成26年度が6,241億円であるのに対し、平成32年の予測は7,178億円の市場規模になると見られています。 特に成長著しいのは宅配サービスで、生協の利用者が拡大しているほか、各種施設への宅配を対象とした完成食宅配も増加傾向に。
さらに病者や高齢者宅配も取り扱い業者が増えていることや、既存業者による販促強化により利用者も増加しており、市場の拡大が顕著になっています。
一方で在宅向けは、ネットスーパー等に追い上げられて苦境にあり、販売エリアを再検討し始めた企業も出てくる状況にあり、今後は施設向けへの事業展開が推し進められていくことになるでしょう。食材宅配で定評のあるヨシケイやタイヘイなども施設向けを積極的に取り組んだ結果、順調に推移しているようです。

ここまでなにわ食品についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 �