関西スーパーマーケットの企業研究

今回ご紹介するのは、物流センターから90分以内にスーパーマーケットを立地することで食材の新鮮さにこだわるとともに、本社の目が行き届く管理体制で有名な関西スーパーマーケット。

この記事を読んでいる方の中には、関西スーパーマーケットへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、関西スーパーマーケットの経営理念や同じスーパー業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるスーパー会社の中で、なぜ関西スーパーマーケットなのか？」という質問への対策を考えましょう。


関西スーパーマーケットについて深く知るために、まずは関西スーパーマーケットの経営理念を確認しましょう。そこから関西スーパーマーケットが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

関西スーパーマーケットの企業理念は、以下の通り。
『普段の食生活をより豊かにすることにより、地域のお客様から信頼を得、社会に貢献する』
（関西スーパー　経営理念ページより引用）

ここから分かるポイントは、「品質管理」「顧客主義」「社会貢献」の3点。
関西スーパーマーケットの社員として、顧客のために品質の高い商品をリーズナブルに提供することで、顧客の豊かな食生活を実現するよう努めること。
顧客が満足することで顧客からの信頼を得るとともに、会社の発展へと貢献する。
さらに会社の発展が地域社会の発展にも寄与する。
関西スーパーマーケットは、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとしてどのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で得たことを、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、スーパー業界における関西スーパーマーケットと競合会社と比較してみましょう。
関西スーパーマーケットの競合といえば、大黒天物産が挙げられます。
関西スーパーマーケットと大黒天物産はどのように違うのでしょうか。

約55年に渡って追及してきた関西スーパーマーケットが目指す「本物のスーパーマーケット」。阪神間を中心に65店舗を展開し、徹底的に「鮮度」にこだわっています。その結果、物流センターから約90分以内の地域内に集中して出店、さらに店舗では販売に注力させるために、仕入れや販促などは本社が管理する体制を構築。
そんな同社が掲げる長期ビジョンでは「チャレンジ100！」をキャッチフレーズとして、平成32年以降の早期に店舗数100店舗と年商2,000億円達成を目指すとともに、地域になくてはならないスーパーマーケット「地域一番店」の多店舗化を進めています。

対する大黒天物産は中国、四国、東海、北陸、近畿、九州において、食品小売り事業のディスカウントストア「ラ・ムー」「ディオ」を約106店舗展開。独自のノウハウによる商品の低価格化にこだわり、競合他社を寄せ付けない強みを見せるとともに、出店地域における食料品物価を下げる効果を生み出しています。

そんな同社の目標は、現在の売上高約1,000億円を平成47年には1兆円にするというもの。 さらに、どこよりも良いものを安く提供できる最強の会社になるよう努め、社員がやりがいを持って働ける最高の会社であり続けていくことで「日本一の会社」になることだとか。

次に関西スーパーマーケットと大黒天物産の財務状況を見てみましょう。
平成27年における売上高は、関西スーパーマーケットが 連結1,168億5,900万円であるのに対し、大黒天物産は連結1,331億円と多少上回っているものの、ほぼ同格の結果を出しています。 一方で営業利益は、 関西スーパーマーケットが営業損失を出して連結1億5,400万円のところ、大黒天物産は連結52億7,200万円と圧倒的な強さを見せています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
高級スーパーの阪急オアシスなどを傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリング（H2O）は、関西で展開するスーパーのイズミヤを完全子会社化。三越伊勢丹ホールディングス、大丸松坂屋百貨店のJ.フロントリテイリング、高島屋、セブン&アイホールディングスのそごう・西武に次ぐ業界5位から3位へとそのランキングを上げることになるようです。
H2O は積極的な他業種のM＆Aを進めてきた結果、百貨店、ショッピングセンター、高級スーパーに加えて、総合スーパーと食品スーパーをも抱える関西における最大規模の小売り事業グループに。これによって、食品スーパーの再編が加速されるとのも見方も出ています。
注目すべきは、近畿や首都圏で食品スーパーを展開するライフコーポレーションや、滋賀県の平和堂、南近畿のオークワなどといった大手スーパーを取り込んだ再編でしょう。

ここまで関西スーパーマーケットについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきまし�