太陽生命保険の企業研究

今回ご紹介するのは、T&Dホールディングスに属し、家庭市場における死亡・医療・介護保障を核とした総合生活保障の商品販売で有名な太陽生命保険。

この記事を読んでいる方の中には、太陽生命保険への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、太陽生命保険の経営理念や同じ生命保険業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある生命保険会社の中で、なぜ太陽生命保険なのか？」という質問への対策を考えましょう。


太陽生命保険について深く知るために、まずは太陽生命保険の経営理念を確認しましょう。そこから太陽生命保険が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

太陽生命保険の企業理念は、以下の通り。
『・ わたしたちは、高品質の商品とサービスを通して、お客様に必要とされ、 愛される会社を目指します。
・ わたしたちは、お客様への感謝の気持ちと、仕事への誇りを大切にします。
・ わたしたちは、広く社会に役立ち、確かな未来に貢献できる会社を目指します。』
（2015年太陽生命保険ディスクロジャー資料より引用）

ここから分かるポイントは、「顧客主義」「協調」「社会貢献」の3点。
太陽生命保険の社員として、顧客に対する最適な商品・サービス提供のために最善を尽くすこと。
仕事に関わる人々を敬い、互いに切磋琢磨して、新たな価値の創造に共にチャレンジしていく。
その結果、顧客からの信頼を得て、会社の目標達成に貢献する。
会社が発展することで、幸せな社会の創造にも寄与する。
太陽生命保険は、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとしてどのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で得たことを、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、生命保険業界における太陽生命保険と競合会社と比較してみましょう。
太陽生命保険の競合といえば、フコク生命が挙げられます。
太陽生命保険とフコク生命はどのように違うのでしょうか。

太陽生命保険は、名古屋生命保険会社として明治26年創業。以来、特に一般家庭市場の主婦層を中心に支持されています。
平成16年には、大同生命とT&Dファイナンシャル生命の2社と組んで「T&Dホールディングス」を設立。各々の特長を活かした生命保険グループ形成へと方向転換し、さらなる企業価値の向上を図っています。
近年は、IT技術を活用した業務の効率化にともなう改革や、シニア層に対するサービスなど、業界各社に先駆けて取り組んでいます。

対するフコク生命は、大正12年に創業の相互会社。
相互会社という形態は、相互扶助の仕組みで成り立つ、公共性の高い保険事業を営む保険会社に認められており、株主ではなく契約者が社員となって「株主」のように、 会社運営に参加することが可能。
「相互扶助」は生命保険の原点であり、今後とも同社は相互会社と言う企業形態を継承していくとのこと。

次に太陽生命保険とフコク生命の財務状況を見てみましょう。
生命保険会社の売上高を示す保険料等収入（平成26年度）は、太陽生命保険が8,652億円であるのに対し、フコク生命は6,431億円と下回っています。
一方、営業利益を表す基礎利益については、太陽生命保険が681億円のところ、フコク生命は931億円と大きく上回る結果に。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
日本では人口減少や結婚する人の数が減っており、保険加入によって守るべき家族が減少傾向で、生命保険市場は縮小していくと見られています。
さらに郵便局で販売する、かんぽ生命の上場も脅威の1つに。保険料等収入では、生命保険トップの第一生命も及ばないほどの規模を誇っています。
このような状況の中、保険業界では業界再編が始まるとの見方もあり、特に、株の譲渡や買収がない相互会社間で起こるとされており、日本生命をはじめ、住友生命、明治安田生命、朝日生命、そしてフコク生命の今後の動きに注目が集まりそうです。

ここまで太陽生命保険についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。