「当社の印象を教えてください。」と聞かれた時の答え方

面接の中で「当社の印象を教えてください。」と、受験企業について尋ねられる質問があります。
もちろんこの質問は、単純に自社の印象が知りたいのではなく、あなたがその企業で働くにあたって確認をしておきたいことが現れる重要な質問です。

質問の意図を理解し、適切な回答を伝えましょう。 まずは、「当社の印象を教えてください。」という質問の意図を押さえておきましょう。
この質問の意図は大きくわけて２つあります。

１つは、あなたが正しい企業理解をできているかというポイントです。

このポイントには、色んな要素が含まれます。仕事の内容、事業の内容、業界での立ち位置、社風や理念に至るまで、幅広く理解が必要です。

また、特に企業は現在力を入れていることや、これから入れようとしていることに対して若手の力を期待するケースが少なくありません。
企業ごと、どのような期待が新卒社員に求められているかも想定をして回答を考えると良いでしょう。

もう１つは、企業文化や理念に就活生が合っているかというポイントです。

正しい企業理解に加えて、企業文化や理念にあなたの望む働き方やあなたの持つ強み、考え方が合っているかを回答から見極めます。

「入社後どのように活躍してくれそうか」、具体的にイメージできる学生であるほど好印象になるので、その点を踏まえて回答を考えましょう。 スタンダードな回答手段は２つあります。

（１） 事業・理念共感型の回答

まず挙げておきたい回答の切り口は、「事業・理念共感型」の回答です。

《例》
・ 社会の問題点をいち早くキャッチアップし、サービス化することのできる企業という印象が非常に強いです。特に私は、○○という事業のコンセプトの非常に共感しています。その理由は〜…

・ 社員それぞれが若くして責任のある仕事を任されて、常にチャレンジを求められる社風だと感じています。私はその背景にある、御社の持つ○○という理念が、これから社会で仕事をしていく上で非常に重要だと感じています。その理由は〜…

このようなかたちで、どのような印象があるかに関連づけて、なんらかのポイントに共感し、その理由を伝えるというのが１つのスタンダードな回答方法です。

上記のように共感したポイントを付加することで、同じ方向を向いて一緒に仕事に取り組めそうか具体的にイメージをしてもらいやすくなります。

（２） これまで培った強みを活かせる型の回答

次に挙げられるのは、「これまでに培った強みを活かせる型」の回答です。

《例》
・ 御社は業界の中でも新しいサービスをいち早く打ち出し、多くの顧客から信頼を勝ち得ている印象を持っています。それを実現するために、営業は他社よりも踏み込んで提案し、コンサルティング力の高さが求められるとお聞きしました。もし、私自身がもし入社できたら、広告研究会で培った「伝える力」と「相手の問題を想定する力」を活かしてお客様から信頼される営業マンになって貢献したいと考えています。

このように、その企業の印象を端的に述べるとともに、その背景にあると考えられる働き方や企業のスタンスに触れ、自分自身も強みを活かして一緒に働きたいと思っている旨を伝えましょう。

また、あくまで「当社の印象」が軸なので、一気に自分のことを話過ぎず、コンパクトにまとめた上で質問をしてもらえるよう工夫しましょう。

いかがでしたか？ 「当社の印象を教えてください。」という質問は実は企業とあなたとの相性を見る、非常に重要な質問なのです。 より具体的な