菱井商事の企業研究

今回ご紹介するのは、鉄鋼材料、非鉄金属をはじめ、電気・電子機器、化成品、機械・器具、ビル・工場設備、省エネルギー機器、環境・リサイクル関連など、多岐に渡る商品販売で有名な菱井商事。

この記事を読んでいる方の中には、菱井商事への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、菱井商事の経営理念や同じ専門商社業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある専門商社会社の中で、なぜ菱井商事なのか？」という質問への対策を考えましょう。


菱井商事について深く知るために、まずは菱井商事の経営理念を確認しましょう。そこから菱井商事が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

菱井商事の企業理念は、以下の通り。
『「お客様からの厚い信頼」を第一に考え全社員「まごころ営業」の精神で、責任を自覚し迅速確実に業務を完遂し、個性と活気にあふれた、存在価値のある企業であり続けられるよう努めていきます。』
（リクナビ2016　菱井商事ページ　企業理念より引用）

ここから分かるポイントは、「顧客第一主義」「主体性」「社会貢献」の3点。
菱井商事の社員として、常に顧客に対する感謝の意を持ち、より良い商品やサービスを提供し続けてお客様に満足してもらえるよう努める。仕事仲間とも強調し合い、切磋琢磨しながら会社の目標達成に貢献する。更に会社の発展が豊かな社会の創造にも寄与する。菱井商事はこのような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとしてどのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した挫折や失敗から学んだこと
• 上記の経験から学んだことを仕事の上でどのように活かしたいか

次に、専門商社業界における菱井商事と競合会社と比較してみましょう。
菱井商事の競合といえば、萬世電機が挙げられます。
菱井商事と萬世電機はどのように違うのでしょうか。

神戸に本社を置く菱井商事は創業昭和22年。鉄鋼材料をはじめ、電気・電子機器、ビル・工事設備などを主な取り扱い商品としており、近年は環境・省エネルギー機器などにも注力。創業以来、国内有数の大手電機メーカー、鉄鋼メーカーなどを顧客に持ち、安定した経営基盤を誇っています。
また、成長戦略の一環として、技術提案・支援ができる商社兼パートナーとしての地位を確立するため、特に人材育成に取り組んでいます。

対する萬世電機も創業昭和22年。関西を拠点に三菱電機の総合代理店として産業用の電機・電子機器などを販売する一方、技術商社として、関連工事の設計施工から空調機器の保守メンテナンスサービスなども手掛けています。
今後も高度化、そして多様化へと進化するエレクトロニクスにおけるリーディングカンパニーとして、人材育成を強化し更なる技術の向上を図っています。

次に菱井商事と萬世電機の財務状況を見てみましょう。
平成25年度の売上高は、菱井商事が133億8,300万円であるのに対し、萬世電機は連結220億2,200万円と上回っています。萬世電機グループが関連する業界では企業収益が向上傾向にあり、設備投資が回復しつつあるとのこと。そのため当期は増収増益という好結果に。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
以前の電子部品専門商社は卸売業者としての役割のみを果たしていましたが、現状は顧客企業の購買や技術部門への提案、更に技術サポートまで行う技術専門商社へと変化しています。高付加価値サービスが求められると同時に、更なるコスト削減の要求や仕入れ先による直販化、そして販売代理店集約など、様々な課題を突き付けられているとか。このような状況の中、専門商社は競合との差別化をはじめ、収益力の強化に向けた物流効率の改善や為替、資金管理のレベルアップなど、様々な対応に迫られていくでしょう。

ここまで菱井商事についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�