マルハンの企業研究

今回ご紹介するのは、全国300店舗のパチンコホールの運営で有名なマルハン。

この記事を読んでいる方の中には、マルハンへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、マルハンの経営理念や同じパチンコ業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるパチンコ業界の会社の中で、なぜマルハンなのか？」という質問への対策を考えましょう。


マルハンについて深く知るために、まずはマルハンの経営理念を確認しましょう。そこからマルハンが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

マルハンの企業理念は、以下の通り。
『私たちは社業を通じ、人々に生きる喜びと安らぎの場を提供し、心身のリフレッシュと明日への仕事の糧となることを念願し、幸せで希望に満ちた明るく楽しい社会づくりに貢献します。』
（ホームページ経営理念より引用）

ここから分かるポイントは、人々に生きる喜びと安らぎの場を提供という部分の「場を提供」という点。
「場を提供」するということは、つまりお客様が必要とするものを提供するということです。マルハンは、「エンターテイメント」を通じてそれを実現しています。生きる喜びと安らぎを感じてもらうためには、まずお客様の満足が大切となってきます。お客様に満足してもらうサービスを提供するには、現状に満足せず、お客様の立場に立ってニーズを考え、チャレンジしていくことが必要です。それによってはじめて、心身のリフレッシュができ、明日への仕事の糧となるようなサービスが提供できると言えるからです。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の三点です。

• 創造力
• チャレンジ精神
• 相手の立場に立って考えられる

次に、パチンコ業界におけるマルハンと競合会社と比較してみましょう。
マルハンの競合といえば、ダイナムが挙げられます。
マルハンとダイナムはどのように違うのでしょうか。

マルハンがパチンコの他にもボウリング、カラオケなどアミューズメント事業を手広く行っているのに比べ、ダイナムはパチンコホールのみですが、ゆったり館や全席禁煙ホールを作るなど差別化を図っています。

財務状況を見ると、ダイナムの売上高は152,137百万円 、経常利益は19,836百万円当期純利益は11,599百万円（平成27年3月期）となっています。 これに比べ、マルハンの売上高は1,978,222百万円、経常利益は63,798百万円、当期純利益は30,015百万円（平成27年３月期）となっており、売上高、経常利益、企業活動の最終的な成果である当期純利益を見てもマルハンの方が大いに上回っています。

しかしながらマルハンのパチンコ事業の売上高は１兆9,523億４百万円と対前期1,466億41百万円（7.0％減）の減収となりました。パチンコ市場は、娯楽の多様化などにより参加人口の減少が続いていること、消費税増税や全国的な業界等価是正などの環境変化が加速している中で、厳しい状況にあります。

このような中でマルハンは、費用の中で大きな割合を占める機械入替費や広告宣伝費に関して、費用対効果の最大化、無駄な経費の削減などを行い、競争力を維持してきました。しかし、今後もパチンコ市場の減少が続くことを考えると、他の分野に力を入れていかなければならない現状があります。

このような中で、マルハンのアミューズメント事業以外の事業である金融事業の売上高は、70億15百万円と対前期25億91百万円（58.6％増）の増収、営業利益は７億98百万円と対前期７億０百万円（719.3％増）の増益となっています。つまりマルハンの強みは、アミューズメント事業に止まらず、金融事業を行い、東南アジア諸国において、商業銀行及びマイクロファイナンス事業を展開している部分と言えるでしょう。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
パチンコ業界は、過去30兆円市場といわれた最盛期と比べて、18兆円近くまで売り上げが減少し、遊戯人口も3分の1の1000万人にまで落ち込んだと言われています。その上、 2015年11月2日より東京都のパチンコホール全店で実施されることとなった「等価交換」の撤廃やパチンコの釘の不正問題などがあり、ユーザーが減っていくのではないかと見られています。政府からのパチンコへの規制が厳しくなれば、カジノの法制化問題とも絡む問題となると思われ、社会のパチンコに向ける視線は年々厳しくなっていくのではないかと考えられ、パチンコ業界の存続が危ぶまれてきています。今後の持続的な成長の為にも対策と改革が必要となってくるでしょう。

ここまでマルハンについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�