シーエー・モバイルの企業研究

今回ご紹介するのは、サイバーエージェントの子会社で、「EXILE Official mobile site」や「AKBきせかえ」等のモバイルコンテンツや、ネイティブアド「FLAT」、スマートフォン向けアドネットワーク広告「comad」をはじめとしたモバイル広告等で有名なシーエー・モバイル。

この記事を読んでいる方の中には、シーエー・モバイルへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、シーエー・モバイルの経営理念や同じモバイルコンテンツ業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるモバイルコンテンツ会社の中で、なぜシーエー・モバイルなのか？」という質問への対策を考えましょう。

シーエー・モバイルについて深く知るために、まずはシーエー・モバイルの経営理念を確認しましょう。そこからシーエー・モバイルが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

シーエー・モバイルの企業理念は、以下の通り。
『「個の成長」と、「個と個の融合のチーム」と、「関係性のネットワーク」、この3つを会社の成長の原動力になっていくと信じて、モバイルインターネット市場で面白くて、力強く、迫力のあるシーエー・モバイルを創ってまいります。』
（シーエー・モバイル　会社情報（代表ご挨拶）ページより引用）

ここから分かるポイントは、「向上心」「主体性」「協調」の3点。
シーエー・モバイルの社員として、常にチャレンジ精神を持ち、新たなビジネスの創造に努めていくこと。 仕事の仲間と協力し合い、互いに切磋琢磨して向上し続けることで、社員ひとりひとりが成長を遂げるとともに会社を更なる発展へと導くことに寄与する。 会社の発展が、顧客やユーザーが幸せになる、豊かな情報社会の創造にも貢献する。 シーエー・モバイルは、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとして、どのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で得たことを、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、モバイルコンテンツ業界におけるシーエー・モバイルと競合会社と比較してみましょう。
シーエー・モバイルの競合といえば、ザッパラスが挙げられます。
シーエー・モバイルとザッパラスはどのように違うのでしょうか。

シーエー・モバイルは、創業以来、一貫してモバイルインターネットのビジネス展開を行っており、モバイル広告販売事業、コンテンツ事業、そしてVC投資へと、時代のニーズに応じた進化を遂げています。
近年、注力しているという広告事業においては、自社メディアや広告商品の企画開発、ソリューション営業、代理店営業、媒体営業等に取組み、ノンインセンティブのスマホ向けアドネットワーク広告「camad」をはじめ、店頭アフィリエイト広告サービス「INST」、広告配信・解析システム「SWAT」など、同社オリジナルの企画を提供しています。
さらに課金事業として、芸能関連や占いサービス、医学、スポーツ、音楽など、多彩なサービスも展開。

対するザッパラスは、コンテンツ事業、コマース関連事業、新規事業、海外事業、その他事業を展開。
特にコンテンツ事業においては占いのジャンルを得意としており、占いデジタルコンテンツ市場でシェア率ナンバーワン。占いを中心に様々なデジタルコンテンツの企画・制作を行うとともに、Webサービスやアプリとして提供しており、コンテンツの課金事業にも一層の取り組みを見せているシーエー・モバイルの競合企業となっています。

次にシーエー・モバイルとザッパラスの財務状況を見てみましょう。
平成27年度の売上高は、シーエー・モバイルが 101億9,500万円であるのに対し、ザッパラスは75億8,200万円と下回っています。
一方で営業利益は、シーエー・モバイルが 23億8,000万円のところ、ザッパラスは5億1,665万円と大きく下回っており、利益率の高いコンテンツ事業の売上高減少が影響したようです。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
インターネット広告市場は、パソコンからスマートフォンへと予算がシフトされてきていることから、ゲーム会社をはじめ、金融、eコマース等からの広告出稿が拡大し高成長を記録。
さらに、その成長と共に、ユーザーデータを活用するターゲティングの精度が上がる等、オンラインマーケティングが一層向上していることや、ネイティブ広告等の新たな広告商品が拡充されたことで市場が活性化されています。
スマートフォン広告の市場は緩やかな成長を維持しながら、その存在性はますます顕著となっていくことから、平成28年における市場規模は4,737億円を超えるものと予測されており、インターネット広告内シェアとしては50％を超え、その重要性が確立されることでしょう。

ここまでシーエー・モバイルについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう�