セールスフォース・ドットコムの企業研究

今回ご紹介するのは、全世界15万社以上が導入するCRMクラウドサービスで有名なセールスフォース・ドットコム。

この記事を読んでいる方の中には、セールスフォース・ドットコムへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、セールスフォース・ドットコムの経営理念や同じソフトウェア業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるソフトウェア会社の中で、なぜセールスフォース・ドットコムなのか？」という質問への対策を考えましょう。


セールスフォース・ドットコムについて深く知るために、まずはセールスフォース・ドットコムの経営理念を確認しましょう。そこからセールスフォース・ドットコムが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

セールスフォース・ドットコムの企業理念は、以下の通り。
『日本のお客様の成功と 社会の永続的な発展のために 世界で最も革新的なサービスを提供し続けます』
（セールスフォース・ドットコム「VISION」より引用）

ここから分かるポイントは、「継続」「信頼」の2点。
セールスフォース・ドットコムが目指すのは、先進的で安定したサービスを継続的に提供し信頼される企業になること。常に“革新的”なサービスを提供し続け新しい時代の変革をリードすることで、日本社会の発展への貢献に努めています。
求める人材像は、「世界で最も革新的な企業で1万人を超えるメンバーと共に成長したい人」「急成長を遂げる先進的な環境でスキルアップしたい人」「情報、会話、アイデアをオープンに共有・交換する雰囲気を好む人」「新しい領域に飛び込み最先端の経験を積みたい人」「上昇志向があり自立して業務を遂行できる人」とされています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 学生時代に行った、自身の成長意欲を示すエピソード
• 自己成長のため継続して努力していること、その成果、得たもの
• チームで行った取組み、その中での自分の貢献度、リーダーの経験

次に、ソフトウェア業界におけるセールスフォース・ドットコムと競合会社と比較してみましょう。
セールスフォース・ドットコムの競合といえば、sansanが挙げられます。
セールスフォース・ドットコムとsansanはどのように違うのでしょうか。

セールスフォース・ドットコムは、米国サンフランシスコ本社のほかヨーロッパやアジアにも拠点を置き、Forbes誌による「世界で最も革新的な企業」に5年連続で選出されている企業。
近年の情報通信分野で注目のクラウド・コンピューティングを活用し、クラウドアプリケーション及びクラウドプラットフォームを提供しています。このSalesforce製品を導入するのは、日本郵政グループやトヨタ自動車、キャノンマーケティングジャパンといった大手企業から従業員数人規模の企業まで。規模・業種を問わず幅広く採用され、これにより企業側は従来のソフトウェア購入やインストール、更新やバックアップといった作業から解放され、業務の効率化を飛躍的にアップさせています。
しかも売上や成約率、営業生産性の向上や顧客満足度アップも実現。全世界においても15万社以上に上る企業が導入しており、セールスフォース・ドットコムは営業支援システムにおいて世界一と評される強みがあります。

対して2007年設立のsansanは、CMでも馴染み深いクラウド名刺管理サービスの企画・開発・販売を手掛ける企業。社内の名刺情報を共有し営業活動の強化を図り、働き方の変革を促進する「営業強化ソリューション」を提供しています。この名刺管理サービスはSalesforceとも連携しており、名刺をスキャンするだけで情報がデータ化されセールスフォースに自動的に蓄積。あらゆる顧客の接点を網羅したデータベースが手間なく構築できるばかりか、その後のメンテナンスも自動で更新可能となっています。
この「メンテナンス」に関してはセールスフォースの唯一の難点とも言われており、双方が連携することでより効率的な業務を実現。活用する企業にとっては最大限の効率化を図り最大限の成果を上げるツールとして、その導入のしやすさから幅広く用いられています。様々な顧客管理の中でもsansanの名刺管理はトップシェアを誇る強みがあり、近年では米国に拠点を設けるなど海外進出にも積極的となっています。



また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年のソフトウェア業界売上高は4,167億円、経常利益は1,242億円です（対象企業13社合計）。過去の推移は平成17年から19年まで増加傾向にあり、その後平成24年まで横ばいとなります。この間の日本経済は、円高や欧州の債務危機、東日本本大震災などの影響により停滞し、企業によるIT投資も先送り状態。これに伴いソフトウェア業界も伸び悩みましたが、平成24年に入ると国内景気は回復基調となり企業のIT投資も回復。平成25年のソフトウェア業界は増加傾向となっています。
近年の業界にはクラウドやビッグデータ、セキュリティといった注目のテーマがあり、それぞれ企業・個人を問わずニーズが高まっている状況です。今後もこれらには更なる需要増加が期待できるため、より高い収益化を目指した企業努力が求められることになりそうです。

ここまでセールスフォース・ドットコムについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行ってい�