ハーシージャパンの企業研究

今回ご紹介するのは、世界90ヵ国以上の国々で人気のアメリカを代表するチョコレート「ハーシーキスチョコレート」「ハーシーミルクチョコレートバー」で有名なハーシージャパン。

この記事を読んでいる方の中には、ハーシージャパンへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ハーシージャパンの経営理念や同じ食品業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある食品会社の中で、なぜハーシージャパンなのか？」という質問への対策を考えましょう。


ハーシージャパンについて深く知るために、まずはハーシージャパンの経営理念を確認しましょう。そこからハーシージャパンが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ハーシー社の企業理念は、以下の通り。
『ハイクオリティな商品を製造し、フェアプライス（適正価格）でご提供する。従業員に対して有意義な仕事を公正な賃金で提供する。会社がビジネスを営んでいる地域社会に対して還元をする。土地や天然資源の環境管理を行うスチュワード（管理人）としての役割を担う。』
（チョコレートのハーシージャパンより引用）

ここから分かるポイントは、「顧客主義」「環境意識」「社会貢献」 の3点。
ハーシー社の一員として、顧客のために、環境に配慮した安全でクオリティーの高い商品を提供するよう努める。
仕事の仲間と協調し、互いに切磋琢磨しながら成長するととともに、安全で健康に働ける職場環境の創造にも努めること。
その結果、顧客からの満足と信頼を得て、会社の目標達成に貢献する。
会社の更なる発展が、地域社会をはじめ、世界中の人々が幸せだと感じる社会の創造にも寄与する。
ハーシー社は、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとして、どのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で得たことを、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、食品業界におけるハーシージャパンと競合会社と比較してみましょう。
ハーシージャパンの競合といえば、ゴディバジャパンが挙げられます 。
今回は、ハーシージャパンとゴディバジャパンを比較してみましょう。

ハーシージャパンの本社はアメリカ・ペンシルベニア州にあり、明治27年設立。当時は贅沢品だったチョコレートを大量生産することで、一般消費者でも気軽にミルクチョコレートが楽しめるようになりました。
その後、製菓商品ラインの拡大や関連会社との合併等を経て事業の多角化に取り組んだ結果、同社はアメリカを代表するチョコレート会社として、世界90ヵ国以上にチョコレートを提供するとともに、約13,700名の社員を擁するグローバル企業として君臨。年間40億ドル以上の売上を誇っています。
その一角を成す、ハーシージャパンは、アメリカハーシー社の製品に関する日本におけるマーケティングを担っています。

対するゴディバジャパンは、ベルギー・ブリュッセル発祥のプレミアム・ショコラティエで知られるゴディバの日本法人として輸入・販売を行っている他、専任シェフによる日本における独自の商品開発も行っており、「マカロンショコラ」や「ショコリキサー」等、伝統と厳選素材を使った新製品を発表。
また、様々な顧客のニーズに応じたカフェ併設店舗や新しいデザインの店舗を戦略的に出店し、直営店、及び有名百貨店内に274点の国内拠点を有しています。
90余年の歴史を誇るゴディバは100ヵ国以上で展開するグローバル企業としても知られていますが、その中でも特にゴディバジャパンは高収益率と成長を続けており、国内における激しい競争の中でも売り上げを伸ばし業界を牽引するリーダーとして君臨しています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
全国菓子卸商業組合連合会、及び全日本菓子協会が設立した「e-お菓子ねっと製販代表会議運営」のWebサイト「e-お菓子ねっと」が公表した平成27年度の菓子統計データによると、 チョコレートの健康効果が認知されてきた背景から、カカオ70％を含むハイカカオチョコを筆頭に売上は堅調に推移。その一方で、カカオ豆をはじめとした原料・資材価格の高騰に対し、各社が減量等を行う等、価格の改定に取り組まなければならなかったとのこと。
また、アーモンド等のナッツ類が価格高騰したのを受けて価格改定したナッツチョコ等に関しては販売不振に。 この業績の影響でチョコレート全体の生産数量は横ばいになったものの、生産金額、小売金額は、ハイカカオチョコが好調だったことに加えて適当な価格改定が功を奏し前年を大きく上回る結果となりました。

ここまでハーシージャパンについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。