日本ヒルズ・コルゲートの企業研究

今回ご紹介するのは、日本における犬用ドライフード市場で国内No.1ブランドを誇る「サイエンス・ダイエット」等、ドックフード、キャットフード販売で有名な日本ヒルズ・コルゲート。

この記事を読んでいる方の中には、日本ヒルズ・コルゲートへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、日本ヒルズ・コルゲートの経営理念や同じペット業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるペット会社の中で、なぜ日本ヒルズ・コルゲートなのか？」という質問への対策を考えましょう。


日本ヒルズ・コルゲートについて深く知るために、まずは日本ヒルズ・コルゲートの経営理念を確認しましょう。そこから日本ヒルズ・コルゲートが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ヒルズの企業理念は、以下の通り。
『人とペットの深い絆を、より豊かに、より永らえることに貢献する。 』
（日本ヒルズ・コルゲート株式会社　ヒルズ憲章より引用）

ここから分かるポイントは、「プロフェッショナル」「挑戦」「社会貢献」 の3点。
ヒルズの一員として、顧客とそのペットのために、最新の小動物臨床栄養学に基づいて作られるペットフードを提供するよう努めるとともに、主体的に関連する情報を得て学び自ら成長すること。
仕事の仲間とのチームワークを心がけ、他への思いやりを持った行動をとる。
その結果、顧客からの更なる信頼を得るとともに、会社の目標達成に貢献する。
会社が発展することで、人とペットが幸せに共存する社会の創造に寄与する。
日本ヒルズ・コルゲートは、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとして、どのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で得たことを、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、ペット業界における日本ヒルズ・コルゲートと競合会社と比較してみましょう。
日本ヒルズ・コルゲートの競合といえば、マースジャパンが挙げられます 。
今回は、日本ヒルズ・コルゲートとマースジャパンを比較してみましょう。

日本ヒルズ・コルゲートは米国に本社を構えるHill's Pet Nutrition, Inc.の日本法人。米国本社は、明治40年にアメリカ人獣医師によって設立され、臨床の現場から製品を生み出しました。
今もなお、同社ではサイエンスに裏付けられた製品で事業を世界で展開し、ペットの栄養化学業界をリードする存在となっています。
日本ヒルズ・コルゲートとしての日本における歴史は深く、40余年にわたり世界第2位の市場で独自の事業戦略を担ってきました。例えば、獣医大学や獣医師団体、全国9,000ヵ所の動物病院と提携し、市場のニーズに応える製品や技術を提供するとともに、臨床レベルで得ることができるデータ等を自社の研究開発にも活かしています。

対するマースジャパンは、明治15年、米国ワシントン州でチョコレート事業からスタートしたマースインコーポレイテッドの日本法人で、本社はペットケア、ガム、菓子類、食品、飲料等、多角的な事業を展開するグローバル企業として知られています。
日本への進出は昭和50年。マースインコーポレイテッド全額出資の日本法人「日本エッフェム」として誕生し、その後、現在のマースジャパンとなりました。日本で初めてM＆M'sが発売された年です。
マースジャパンは「カルカン」「ペディグリーチャム」をはじめ、機能性ドックフードPROMANAGEや機能性キャットフードPERFECT FIT等のペットフードを多数投入。さらに平成27年にはP＆Gの日本におけるペットフード事業を取得し、さらなるブランドを追加しており、日本ヒルズ・コルゲートの競合として大きな脅威となっています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
富士経済が発表した「2015年ペット関連市場マーケティング総覧」によると、平成26年度のペット関連市場は前年比１.７％増となり、ペットフー ドが全体を牽引。 例えば、縮小傾向にあったドッグフードが微増へと転じるとともに、キャットフードは継続的に拡大、中でもドライタイプの伸びが顕著で、ウェットタイプのレトルトパウチも好調だとか。加えて、プレミアムフードについては、犬用、猫用とも拡大しているようです。さらに、療法食やサプリメント等、犬猫の健康サポートを目的とした商品も好調に推移しています。 ペット業界は円安による原料・商品の輸入コスト上昇や、犬のペット減少等で厳しい経営環境にある中、業界各社はペットオーナーのニーズに対応した新商品を投入し市場活性化を図っていることが伺えます。

ここまで日本ヒルズ・コルゲートについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきまし�