LITALICOの企業研究

今回ご紹介するのは、障害者向けの就労支援サービスで有名なLITALICO。

この記事を読んでいる方の中には、LITALICOへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、LITALICOの経営理念や同じサービス業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるサービス会社の中で、なぜLITALICOなのか？」という質問への対策を考えましょう。


LITALICOについて深く知るために、まずはLITALICOの経営理念を確認しましょう。そこからLITALICOが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

LITALICOの企業理念は、以下の通り。
『世界を変え、社員を幸せに』
（LITALICO「理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「自由闊達な風土づくり」 の1点。
LITALICOの理念は、世界が誇れる文化を創出し、人間性と自主性を尊重した自由闊達な風土を築くこと。社名に表現される「世界を変え（利他）」「社員を幸せに（利己）」の両方を実現するため、障害のない社会、多様な人が幸せになれる社会づくりを目指しています。 求める人材像は、オーナーシップ、リーダーシップ、柔軟性を備えた人。何事も自分のこととして捉え当事者として行動し、課題や目標に向け他者を巻き込み率先して行動できる人を必要としています。さらに理念・ビジョンを前提とし、収益性を追求する柔軟性も必要です。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 学生時代に最も努力し達成したこと、そこから得たもの
• チームで頑張ったこと、その中での自分の役割、リーダーの経験
• 失敗や困難を乗り越え達成した経験、その克服方法
• 多様性への理解、自分とは違う価値観の人との協調の仕方

次に、サービス業界におけるLITALICOと競合会社と比較してみましょう。
LITALICOの競合といえば、ゼネラルパートナーズが挙げられます 。
LITALICOとゼネラルパートナーズはどのように違うのでしょうか。

LITALICOは「世界を変え、社員を幸せに」という理念のもと、学習塾・幼児教室の運営、障害児支援、就労支援、インターネットメディア事業等を展開しています。
主なサービスは学習支援の「Leaf」、就労支援の「WINGLE」、ものづくり教室の「Qremo」、発達障害ポータルサイトの「LITALOCO発達ナビ」など。さらに、うつの予防回復SNSも運営しており、働くことが困難な人への支援を中心に「障害のない社会をつくる」というビジョンの実現を目指しています。これらの事業を通じて最終的に目指すのは、社会における課題解決のプラットフォームを確立すること。日本における障害者就労率や賃金の低さを解決すると共に、障害という概念をなくすため「多様な生き方を実現するサービス」を創り続けています。2015年10月現在、就労支援サービス「WINGLE」の事業所は全国51か所、就労者数は累計3,500人。その他サービスも全国規模で拠点を広げ、2015年12月期売上高を53億円、経常利益を6億円としています。

対してゼネラルパートナーズは「社会の問題を解決する」という理念のもと、求人情報や人材紹介、就労移行支援を通じ障がい者の総合就職・転職サービス事業を展開しています。
運営するサービスは、求人情報の「アットジーピー求人情報サイト」、人材紹介の「アットジーピー」、就労移行支援の「LinkBe」など。さらに、うつ症状や統合失調症、聴覚障がいといった様々な症状専門の就職支援を展開し、これらを通じ「障がい者の良き認知を広め、差別偏見のない社会を実現する」ことを使命としています。今後のビジョンは、障害者雇用の専門家として障がい者の人生を楽しくすること。活動の軸を「差別偏見を知らない」ことに起因すると考え、障がいのことを「知ってもらう」というシンプルな活動に注力しています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年のサービス業界売上高は16兆4,024億円、経常利益は1兆2,131億円です（対象企業359社合計）。過去の推移は平成17年から19年まで増加傾向でしたが、平成19年から21年にかけ減少に転じています。その後、平成21年から25年は再び増加に転じています。
近年のサービス業界で増加を記録しているのは、インターネット、旅行、人材派遣、介護、警備、広告、ホテル各分野。中でもインターネット、旅行、介護分野は高い伸び率を記録しています。続けて好調なのが教育やレジャー施設分野となり、平成25年には業界全体が前年比を上回る結果となっています。
近年の好調の背景にあるのは国内経済の回復基調であり、平成24年末頃からの円安や日経平均株価の上昇等が影響しています。サービス業界は国内経済の動向に比例する傾向があるため、今後もやはり経済の動きに注目が集まっています。

ここまでLITALICOについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考フ