オルガノの企業研究

今回ご紹介するのは、「原子力発電所向け水処理設備シェア90％」「医製薬向け水処理装置の納入実績No.1」「海外向け水処理設備、マレーシアにおける電子産業分野シェアNo.1」等、あらゆる業界への水処理技術の提供で有名なオルガノ。

この記事を読んでいる方の中には、オルガノへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、オルガノの経営理念や同じ水処理業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある水処理会社の中で、なぜオルガノなのか？」という質問への対策を考えましょう。


オルガノについて深く知るために、まずはオルガノの経営理念を確認しましょう。そこからオルガノが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

オルガノの企業理念は、以下の通り。
『オルガノグループはかけがいのない地球の未来を見つめ“心”と“技”で水の価値を創造する 』
（オルガノ　企業コンセプトページより引用）

ここから分かるポイントは、「挑戦」「チームワーク」「社会貢献」 の3点。
オルガノの社員として、現状に甘んじることなく、常に前向きに新たなサービスの創造に向かって行動する。グローバル企業の一員として、異なる文化や考え方を受け入れ尊重し、チームワークによる社員同士の成長に努める。
その結果、顧客からの信頼を得て会社の目標達成に貢献する。
また、会社の発展が世界の水の価値の創造に寄与するとともに、地球規模の環境保全にも貢献する。
オルガノは、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとして、どのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で得たことを、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、水処理業界におけるオルガノと競合会社と比較してみましょう。
オルガノの競合といえば、クリタグループが挙げられます 。
今回は、オルガノとクリタグループを比較してみましょう。

オルガノは昭和21年に日本オルガノ商会として創業し、その5年後には日本初の大型純水装置を完成させるなど、「水」に特化した事業を行い続けています。
主な事業は「水処理エンジニアリング事業」と「機能商品事業」で、さらにその「水処理エンジニアリング事業」は「プラント事業」「ソリューション事業」で構成。中でもプラント事業は、電子産業、一般産業、電力、上下水道、医薬品等の産業用分野でトップクラスのシェアを誇っています。
また、同社は平成27年4月に開始された3年におよぶ中期経営計画を推進しており、平成30年を目標に売上高1,000億円を掲げ、水処理薬品や海外事業にも積極的に取り組み、更なる飛躍を図っています。

対するクリタグループは昭和24年、栗田工業の創業に起源。以来、一貫して「水と環境」における分野で事業を展開、水処理のリーディングカンパニーとして 「水処理薬品」「水処理装置」「メンテナンス・サービス」という3つの事業領域において総合的なソリューションを提供しています。
また、同グループは、グローバル競争で勝ち抜ける強力な企業グループを目指し、平成27年4月から3ヵ年の中期経営計画「Competitive Kurita (CK-17)」をスタート。更に世界で事業拡大するためにコーポレートガバナンス強化やグローバル人材育成にも注力しています。

次にオルガノとクリタグループの財務状況を見てみましょう。
平成27年の売上高は、オルガノが連結687億4,100万円であるのに対し、クリタグループは連結1,893億9,800万円と圧倒的な強さを見せています。
一方で営業利益は、オルガノが連結24億円のところ、クリタグループは連結194億3,500万円と、こちらもクリタグループが大きく上回る結果となっています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
水処理に関わるビジネスは、「上水供給」「下水処理」「工業用水」「再利用水」「造水」「農業用水」と大きく6つの分野に集約されており、世界におけるこれらの水のビジネス市場は現在も拡大中。Global Water Market 2008、および経済産業省の試算によると約20年間で2.5倍の拡大が予想されています。
中でも工業用水・再利用水については、市場全体中9％と小さなシェア率となっているものの、毎年10％台の伸びと技術活用が求められていることから、特に成長拡大が見込まれている分野。日本企業はこの分野の水処理におけるコア技術を有しているとされており、今後もその活躍が注目されそうです。

ここまでオルガノについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�