メットライフ生命の企業研究

今回ご紹介するのは、日本初の外資系生命保険会社で、国内において40余年の歴史を有する米国最大の生命保険会社、メットライフの日本法人で有名なメットライフ生命。

この記事を読んでいる方の中には、メットライフ生命への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、メットライフ生命の経営理念や同じ生命保険業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある生命保険会社の中で、なぜメットライフ生命なのか？」という質問への対策を考えましょう。


メットライフ生命について深く知るために、まずはメットライフ生命の経営理念を確認しましょう。そこからメットライフ生命が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

メットライフ生命の企業理念は、以下の通り。
『お客様から最も選ばれる生命保険会社になる』
（メットライフ生命　経営指針とお客様への約束ページ より引用）

ここから分かるポイントは、「顧客主義」「挑戦」「社会貢献」の3点。
メットライフ生命の社員として、顧客が必要とする情報を常に提供できるよう、主体的に情報収集するなど、常に向上心を持って努めること。そして、顧客にとって最適なアドバイス、商品、サービスを適切な時に提供する。
仕事に関わる仲間とも信頼関係を築き、情報を共有して、互いに切磋琢磨しながら成長する。
その結果、顧客からの更なる信頼を得て会社の目標達成に貢献する。
会社の発展が、安心して暮らせる社会の創造にも寄与する。
メットライフ生命保険は、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとして、どのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で得たことを、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、生命保険業界におけるメットライフ生命と競合会社と比較してみましょう。
メットライフ生命保険の競合といえば、ジブラルタ生命が挙げられます。
今回は、メットライフ生命とジブラルタ生命を比較してみましょう。

平成26年7月1日付で「メットライフアリコ生命」から「メットライフ生命」に社名変更した同社は、日本初の外資系生命保険会社として、国内で40余年の実績を持ち、現在、約830万件の契約を保有。
同社では、約1万名の社員に加え、約1万を数える保険代理店のネットワーク、さらに35年以上の実績を誇るという、テレビや新聞、インターネット等の媒体を通じた保険商品を通信販売しています。
健全性の指標となるソルベンシー・マージン比率は935.5%（平成27年12月末）、スタンダード＆プアーズ保険財務力格付けはAA-（平成28年5月9日現在）となっています。 また、アメリカにおけるメットライフの創業は明治元年。世界中の顧客へと提供しているグローバルブランド「メットライフ」は約150年の歴史を誇っており、米国トップクラスの総資産を持つ生命保険グループとして知られています。

対するジブラルタ生命は、平成13年、世界最大規模を誇る金融サービス機関「プルデンシャル・ファイナンシャル」の一員として誕生。その後、平成24年に「AIGエジソン生命」「エイアイジー・スター生命」と3社による合併を果たしています。
同社は、コンサルティングを通じて生命保険の商品を提案するライフプラン・コンサルタント販売チャネルと、一般代理店による販売チャネルで保険商品を販売。健全性の指標となるソルベンシー・マージン比率は895.3%（平成27年12月末現在）、スタンダード＆プアーズ保険財務力格付けはA+（平成27年9月17日現在）となっています。
また、同社の親会社であるプルデンシャル・ファイナンシャルの創業は明治8年。以来、同グループは、生命保険、投資信託、年金、退職関連業務、資産運用等、世界40ヵ国以上でサービスを提供しています。

次にメットライフ生命とジブラルタ生命の財務状況を見てみましょう。
平成26年における、生命保険の売上高とされる保険料等収入は、メットライフ生命が1 兆 7,476 億円であるのに対し、ジブラルタ生命は1兆3,666億7,900万円と、ほぼ互角の結果に。 一方で、生命保険の営業利益とされる基礎利益は、メットライフ生命が696億円のところ、ジブラルタ生命が1,209億7,100万円と大きく上回っています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
日本国民の生命保険加入率は既に8割に達しており、生命保険市場における新規獲得はかなり困難な状況となっています。加えて、少子高齢化、人口減少傾向にあり、市場の激化は一層増していくものと見られています。
さらにインターネットやモバイルの浸透により、消費者の生活スタイルが変化し、グローバル化の加速やテクノロジーの進化等、今までにはなかった様々な要因による環境の変化が起こっており、生命保険会社は、様々な課題に挑んでいく必要があり、ここで新たなチャンスをつかんで生き残る者とそうでない者の差が明確にされていくという、厳しい経営環境におかれています。

ここまでメットライフ生命についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。