加賀電子の企業研究

今回ご紹介するのは、電子部品商社で有名な加賀電子。

この記事を読んでいる方の中には、加賀電子への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、加賀電子の経営理念や同じ電子分品専門商社業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある電子分品専門商社の中で、なぜ加賀電子なのか？」という質問への対策を考えましょう。


加賀電子について深く知るために、まずは加賀電子の経営理念を確認しましょう。そこから加賀電子が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

加賀電子の企業理念は、以下の通り。
『すべてはお客様のために』
（企業理念 | 加賀電子株式会社より引用）

ここから分かるポイントは、「企業理念から想定される加賀電子の社風」、「求められる働き方」の2点。
まず前提として、加賀電子は電子部品や半導体や情報機器などを中心に扱う独立系専門商社です。メーカー系商社と違い幅広い商品を取り扱えることが最大の強みの1つとなっています。実際に現在の仕入れ先企業は2,000社以上にものぼることに加え、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に世界16カ国に展開することでグローバルマーケットでの需要にも応えやすい体制も築き上げています。

またお客様の声に応えて「どうやったら出来るかを考える」という社風である同社ではグループ企業の力も活かして部品の調達だけでなく、各種電子機器の企画・開発・生産・販売にいたるまで、すべてをカバーできる体制も作っており、どのようなフェーズにおいてもお客様を支え続ける姿勢を貫いています。

このような点から、入社後もお客様に真摯に向き合い、一緒に課題を解決して行けるパートナーシップの発揮が切に求められていると言えます。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 困難なことに挑戦し、成功した経験とその成果
• 問題点を見つけ出し、具体的な解決方法を実行した経験とその成果
• 自らアイデアを出し、カタチにした経験とその成果
• 誰かと協力し、何かを実行した経験とその成果

次に、電子部品専門商社業界における加賀電子と競合会社と比較してみましょう。
加賀電子の競合といえば、マクニカが挙げられます。
今回は、加賀電子とマクニカを比較してみましょう。

この2社において比較すべきなのは「強みの違い」と「統合の動き」です。

加賀電子は企業理念のポイントでもご紹介した通り、各種電子機器の企画・開発・生産・販売までワントップでサポートできることが強みの1つ。一般電子部品や半導体、LEDなどを取り扱う他、IT関連ビジネスや自社ブランドのPCを販売するなど、事業は多岐に渡ります。

一方のマクニカは「技術商社」としてのカラーが非常に強く、特に半導体分野ではクライアントと同等以上の技術知識が必要な製品を数多く取り扱っているのが特徴の1つです。その他、集積回路の販売に強みがあり、顧客も携帯電話やコンピュータ、カメラといった私たちに身近な機器のメーカーから携帯の基地局や放送設備機器を取り扱うメーカーまで幅広く、加賀電子とは違った特徴を持っています。

この2社に共通しているのは「統合の動き」。先んじて統合したのはマクニカで、2015年4月より富士エレクトロニクス統合し、共同持株会社「マクニカ・富士エレ ホールディングス株式会社」を設立しています。一方の加賀電子は、2016年10月に15年３月期時点で業界３位だったＵＫＣホールディングスと統合を予定。国内最大級の電子部品商社が誕生することが確実になっています。

この2社の動きはこれまでの業界勢力図を変える大きな変化のため、特に注目が必要と言えるでしょう。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
競合比較のパートでもご紹介した通り、業界内での統合に伴い電子部品商社業界は過渡期にあります。
マーケット全体のトレンドは国内市場の縮小、主要顧客のマーケットが海外へシフトしているため、この流れに合わせてこれまで培ってきた製品や販路を生かし、海外展開を加速する必要性に迫られています。
国内市場においては、加賀電子をはじめ多くの商社が国内外の半導体を取り扱っていますが、海外市場では外資系の半導体商社の影響力も強く、日本の商社ならではのきめ細かく付加価値の高いサービスによって、いかに差別化を図れるかが今後の各社の業績を左右する要因の1つとなりそうです。

ここまで加賀電子についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�