ゼネラリ保険会社の企業研究

今回ご紹介するのは、イタリアの外資保険会社で有名なゼネラリ保険会社。

この記事を読んでいる方の中には、ゼネラリ保険会社への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の2つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ゼネラリ保険会社の経営理念や同じ保険業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある保険会社の中で、なぜゼネラリ保険会社なのか？」という質問への対策を考えましょう。


ゼネラリ保険会社について深く知るために、まずはゼネラリ保険会社の経営理念を確認しましょう。そこからゼネラリ保険会社が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

【ゼネラリ保険会社】の企業理念は、以下の通り。
『積極的に: 当社は、保険によってお客様の生活を向上させる積極的かつ主導的な役割を担います。 守る: 当社は、個人及び法人のお客様のリスクの管理や軽減といった保険の中核業務に集中的に取り組みます。 向上させる: 当社は、価値を創造する事もお約束します。 人々: 当社は、お客様および社員の将来と生活を真剣に考えています。 生活: 当社は、最終的にお客様の生活の質に影響を与えます。お客様が長期的により良い人生を選択するには財産・安全・アドバイスそしてサービスが役立ちます。』
（ホームページより引用）

ここから分かるポイントは、生活の向上・リスク軽減・安全 の3点。
個人向けのサービスとしては財産や病気、自動車などの保険サービスを展開しており、企業向けにも同じようなサービスや海上保険・航空保険なども展開しています。 1831年イタリアで誕生したゼネラリ保険会社は、老舗としての知識やノウハウを持ち合わせており今後その強さを時代に合わせて発揮できるような人材が求められています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の2点です。

• 世界を舞台に保険分野で活躍したいという熱意。
• クライアントのニーズを的確に把握、事業という形にすることが出来るバイタリティー

次に、保険業界におけるゼネラリ保険会社と競合会社と比較してみましょう。
ゼネラリ保険会社の競合といえば、カーディフ損害保険株式会社が挙げられます 。
今回は、ゼネラリ保険会社とカーディフ損害保険株式会社を比較してみましょう。

ゼネラリ保険会社の保険収入は10兆1969億円、当期純利益は2681億円(2014年度)カーディフ損害保険株式会社が属するBNPパリバグループの営業収入は110億6500万ユーロ(2015年度第1四半期)となっています。ユーロと円のレートにもよりますが1ユーロ＝120円で計算してみると110億ユーロ＝13兆2000億円となります。両社が全世界で大規模に事業展開し、しのぎを削っていることが分かります。 事業内容としては両社ともに広範囲なサービスで個人や企業をサポートしており、老舗でありながら常に新しい事業に取り組んでいることが分かります。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25-26年の損害保険業界の業界規模（主要対象企業8社の保険料収入計）は8兆4,719億円となっています。損害保険業界の過去の推移を見ますと、平成17年から19年までは増加傾向。平成19年から20年に急落し、平成22年ごろから再び増加に転じています。また近年では少子高齢化や家族の多様化、消費行動の変化といった新しい社会状況も生まれてきています。保険という側面からどのように生活者をサポートできるのか、業界各社が考えていかなければいけないでしょう。 生活者の様々な変化は業界にとって難しい課題となりますが、同時にチャンスだととらえることも出来ます。消費者の変化し続けるニーズをいち早くとらえることが出来れば業界での優位性を持つことが出来るでしょう。変化を恐れず常にチャレンジ出来る人材が活躍できる企業だと言えます。