ビジョンの企業研究

今回ご紹介するのは、グローバルWi-Fiサービスで有名な株式会社ビジョン。

この記事を読んでいる方の中には、ビジョンへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ビジョンの経営理念や同じ通信業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある通信会社の中で、なぜビジョンなのか？」という質問への対策を考えましょう。


ビジョンについて深く知るために、まずはビジョンの経営理念を確認しましょう。そこからビジョンが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ビジョンの企業理念は、以下の通り。
『世の中の情報通信産業革命に貢献します。』
（企業理念｜会社情報 | 株式会社ビジョンより引用）

ここから分かるポイントは、「事業を通じて実現したいこと」、「働く際に求められる姿勢」の2点。

同社は海外用Wi-Fiルーターレンタルサービス、訪日外国人向けWi-Fiルーターレンタルサービス、インターネット広告、SEO対策、携帯電話やブロードバンドなど、通信サービスを中心に幅広いサービスを提供しています。また、2015年12月には東証マザーズに上場し、海外展開も含めて大きな成長を遂げている企業です。

そんな同社が掲げる企業理念からわかるポイントは2点。まず1つめの「事業を通じて実現したいこと」とは、多岐に渡る通信サービスを通じて個人のライフスタイル、そして企業のビジネススタイルの変化を後押ししていくことです。サービスを通じて効率的で利便性の高いインターネット環境の確保や、法人顧客であればコスト削減や売上向上にも貢献するなど、変化して行く情報通信環境のなかで最適の状態を提供していくことを常に目指しています。

そしてそれを実現するために重要なのが「働く際に求められる姿勢」です。同社では企業理念の他に行動規範を次の通り掲げています。
・私たちは、常に多くの人々（ステークホルダー）に支えられていることに感謝し、謙虚な気持ちで誠実に事業活動を行ないます。
・私たちは、企業人として、また社会人として、法令、社内規則、方針を遵守します。
・私たちは、お客様の期待を感動に変えるため、日々の努力を惜しみません。
・私たちは、お客様の未来の理想を実現させるため、ためらうことなく変革への挑戦を続けます。

このように誠実かつ目標へのたゆまぬ努力を求める同社のスタンスが、企業理念の背景にはあるのです。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 新しいアイデアを出し、かたちにした経験
• 目標を設定し、計画を実行、達成した経験
• 難しいことに挑戦し、やり遂げた経験とそこから学んだこと

次に、通信業界業界におけるビジョンと競合会社と比較してみましょう。
ビジョンの競合といえば、NTTドコモが挙げられます。
今回は、ビジョンとNTTドコモを比較してみましょう。
この2社を比較する際に最も注目すべきなのは、直接競合する分野である「海外での通信サービスの違い」でしょう。

まずビジョンのサービスについてです。同社の海外用Wi-Fiルーターレンタルサービスの「GLOBAL WiFi」は定額制で、世界200カ国以上で使用が可能。世界30以上の通信会社と連携し、LTE対応国、1日あたり500MBの大容量提供国は業界内最多となっています。
それだけでなく、定額プランは非常に安く、大手通信会社の半分以下に抑えられています。（例えば韓国で1日使用した場合：GLOBAL WiFi 670円、NTTドコモ最大2,980円）その背景にあるのは徹底した事業の低コスト化。WEB営業により営業コストを削減する他、各国現地通信事業者と直接やりとりをするため中間業者がいないことなども大きな要因となっています。
一方携帯電話キャリアで業界1位であるNTTドコモは、日本での回線契約がある場合には海外でのパケット定額サービス「WORLD WING」が利用できるようになっています。
ドコモの定額サービスは2種類。1つは「海外1dayパケ」というもので、1日980円〜1,580円で、105カ国での利用が可能なサービスです。もう1つは「海外パケ・ホーダイ」というもので、同じく105カ国で利用が可能。約24.4MBまでは1日1最大1,980円、そしてどんなに使っても1日2,980円という価格上限が設定されている定額サービスとなっています。

このように両社は海外でのサービスについて仕組み、展開国数、価格などたくさんの違いがあります。ビジョンのように新しく成長している企業だからフォーカスできるポイント、一方でNTTドコモのように業界最大手だからこそできることの違いがあるため、両社を良く比較して理解を深めましょう。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
ビジョンの主要事業が属する通信業界は、近年スマートフォン需要により成長傾向にありました。この需要は現在一段落し停滞感を見せていますが、「格安スマホ」への注目のシフトにより通信会社の回線網を借り格安通信サービスを提供するMVNO（仮想移動体通信事業者）が増加するなど、業界はより複雑に、そして競争は激しくなりつつあります。
これまでの通信業界は限られた事業者が高い占有率を見せていた業界ですが、今後はこうした変化に伴いより柔軟に、多様なビジネスモデルに対応する必要が出てきています。

ここまでビジョンについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�