ねこじゃらしの企業研究

今回ご紹介するのは、特化型のクラウドサービスで有名な株式会社ねこじゃらし。

この記事を読んでいる方の中には、ねこじゃらしへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ねこじゃらしの経営理念や同じクラウドコンピューティング業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるクラウドコンピューティング会社の中で、なぜねこじゃらしなのか？」という質問への対策を考えましょう。


ねこじゃらしについて深く知るために、まずはねこじゃらしの経営理念を確認しましょう。そこからねこじゃらしが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ねこじゃらしはコーポレートミッションとして、以下の内容を掲げています。
『クラウドで人々をもっとクリエイティブに』
（企業情報 - 株式会社ねこじゃらしより引用）

ここから分かるポイントは、「事業内容」とそれに伴う「求められる働き方」の2点。
同社はMacユーザー向けのオンラインストレージ事業をはじめ、Webサイトの受託開発やApple製品の導入・保守など、多岐に渡るサービスを展開しています。
そのなかでの特に力を入れているのが、コーポレートミッションにもある通り「クラウド事業」です。現在6種類の特化型クラウドサービスを展開。クリエイティブ業界向け、遠隔地（東京・沖縄）でのデータ分散、ファイル共有サービス、Macのインターフェースに合わせたクラウド、バックアップ、Mac向けクラウドサーバーなど多岐に渡るクラウド事業を提供しています。

このような新しいニーズに応える、世の中的にも新しい事業を手掛ける同社では、柔軟でフラットな組織の中で、一人ひとりが自分の力を存分に発揮し、誰もが対等な立場でコミュニケーションすることを重視しているそう。新卒社員であっても自ら考え、意見を出し、それを実行して行くこと、組織の目標に積極的にコミットしてくことが求められると言えるでしょう。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 自ら意見・アイデアを出し、新しい何かを実現した経験
• 困難なことに挑戦し、やり遂げた経験
• チームで何かに挑戦した経験と、そのなかで担った役割について
• 目標を立てて、それを達成した経験やその成果について

次に、クラウドコンピューティング業界におけるねこじゃらしと競合会社と比較してみましょう。
ねこじゃらしの競合といえば、マイクロソフトが挙げられます。
今回は、ねこじゃらしとマイクロソフトを比較してみましょう。

この2社の最大の違いは事業が「総合型」か「特化型」かという点に尽きます。
言わずと知れたWindowsを手掛けるマイクロソフトは、クラウドサービスの分野ではクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を中核としてクラウドOSを展開しています。ストレージサービスやバックアップはもちろんのこと、Web向けアプリ、データ分析、IoTなど多岐に渡る分野のクラウドサービスを提供しています。また、自社だけでなく富士通、DELL、HPといったハードウェア大手とのクラウド事業に関連する業務提携も盛んに行い、2014年以降特に強化を図っています。
一方のねこじゃらしは、先にご紹介した通り目的別やOS別に特化をしたサービスを展開しています。より焦点を具体的に絞ることによって必要な機能だけを徹底的に追求。その結果シンプルで使いやすく、リーズナブルなサービスが提供可能となっています。

このように規模の違いだけでなく、その特徴を活かしての「総合型」か「特化型」という事業展開は非常に重要な違いです。また、現在持つサービスの違いはもちろんのこと、今後の事業展開の展望の違いにも目を向けると、より深い企業理解に繋がるでしょう。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
クラウドコンピューティング業界の2014年度の売上金額は約1,350億円で前年比21.3%増という大きな伸びを見せ、2019年には3,000億円超の市場になると言われる急成長市場です。
この業界では国内外問わず大手のベンダーが存在するため、そうした企業が牽引することで包括的なサービスかつ低価格が実現しやすい一方で、ベンチャー企業の事業も多く生まれています。こうした背景から、市場で生き残って行くためにはそれぞれが特色ある事業を手掛けることが必須です。
また、関連する分野であるビッグデータ活用やIoT領域での技術活用など、これから共に成長をしていくと考えられる分野との連携についても重要なポイントと言えそうです。

ここまでねこじゃらしについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。