ソーシャルワイヤーの企業研究

今回ご紹介するのは、プレスリリースの配信代行で有名なソーシャルワイヤー。

この記事を読んでいる方の中には、ソーシャルワイヤーへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ソーシャルワイヤーの経営理念や同じPR業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるPR会社の中で、なぜソーシャルワイヤーなのか？」という質問への対策を考えましょう。


ソーシャルワイヤーについて深く知るために、まずはソーシャルワイヤーの経営理念を確認しましょう。そこからソーシャルワイヤーが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ソーシャルワイヤーの企業理念は、以下の通り。
『アジアで活躍する企業のために、グローバルなビジネス環境を構築し、支援していきます。』
（ソーシャルワイヤー「ビジョン」より引用）

ここから分かるポイントは、「クロスボーダー環境の創造」の1点。
ソーシャルワイヤーは既存サービスを積極的にスケールアップし、アジア主要都市へのスケールアウト及び新規事業へ積極的に挑戦することで、クロスボーダー環境の創造を追求しています。
求める人物像は、強い成長意欲があり主体的に常識外のスピードで行動できる人。「今できることを最大化」しながら「今できないことに挑戦」するチャレンジ精神を持つ人を必要としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 自己成長のために積極的に取り組んでいること、自分の将来像
• 失敗や挫折を乗り越え達成したこと、自慢できる行動力・精神力
• チームで頑張ったこと、その中での自分の役割、リーダーの経験

次に、広告業界におけるソーシャルワイヤーと競合会社と比較してみましょう。
ソーシャルワイヤーの競合といえば、PR TIMESが挙げられます。
今回は、ソーシャルワイヤーとPR TIMESを比較してみましょう。

はじめにソーシャルワイヤーは、ニュースワイヤー事業、インキュベーション事業を手掛ける企業です。ニュースワイヤー事業では「＠Press」や「＠クリッピング」を運営し、企業や官公庁・団体等に対しプレリリース文書の校正や配信メディアの選定、リリース配信、掲載結果の調査・報告を実施。中でも「＠Press」は、保有メディア数やメディア掲載率において業界No.1という実績もあります。
またインキュベーション事業では、アジア7カ国10拠点で展開するレンタルオフィスサービス「CROSS COOP」を運営し、起業家や事業育成環境を支援。このようにアジアで活躍する企業のためにグローバルなビジネス環境を構築・支援することで、グローバルBTOプラットフォーム企業となることを目指しています。
ソーシャルワイヤーの魅力は、これら実績や積極的な海外展開は勿論のこと、小規模だからこそ実現できるスキルアップやチャレンジ可能な環境が整っていること。ビジョンの実現に向け意欲的な取組みを見せ、創業以来増収を継続しています。

対して2005年設立のPR TIMESは、PRプランニング／メディアプロモート、プレリリース配信、ブログ・SNSマーケティングに加え、PR効果測定やPRサポートアプリ、カスタマーサポートツールを手掛けています。
PRプランニング／メディアプロモートではデジタル領域に特化したPR戦略を得意とし、SNSを活用した設計や多岐に渡るPR効果測定等を実施。プレリリース配信では月間約600万PVを誇る「PR TIMES」を運営し、FacebookおよびTwitterにて膨大なファン数・フォロワー数を保有していることから、SNSでの情報拡散に効果的とされています。
また効果測定・動向調査の「Webクリッピング」や、モバイル向けの「PRカレンダー」、PR動画を紹介する「Buzz Gang」等を含め、多岐に渡るサービスを提供。上場企業の27％以上が利用する業界シェアNo.1企業として、大手企業の利用が多いことで知られています。平成28年2月期売上高を10億円、営業利益を1.8億円としています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年の広告業界売上高は4兆3,291億円、経常利益は1,502億円です（対象企業22社合計）。これまでの推移は平成17年から19年まで若干の増加傾向にあり、平成19年から21年まで減少に転じます。その後、平成25年まで再び増加傾向となり過去5年の伸び率を＋3.8％としています。
近年の業界は既存の新聞や雑誌、ラジオが前年割れを記録し、インターネット広告が業界を牽引する形となっています。インターネット広告は平成21年に新聞を抜き、テレビに次いで2位の広告媒体に成長。今や企業にとって欠かせないツールとなったセールスプロモーションと共に、注目の分野として今後の更なる市場規模の拡大が見込まれています。
また、業界首位の電通および2位の博報堂は再編の動きを加速させ、同時に海外進出にも積極的。今後は業界内の再編に加え、新たな手法による事業展開に注目が集まっています。

ここまでソーシャルワイヤーについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう�