テラスカイの企業研究

今回ご紹介するのは、Salesforceの導入などクラウドコンピューティング業界で有名なテラスカイ。

この記事を読んでいる方の中には、テラスカイへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、テラスカイの経営理念や同じクラウドコンピューティング業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるクラウドコンピューティング会社の中で、なぜテラスカイなのか？」という質問への対策を考えましょう。


テラスカイについて深く知るために、まずはテラスカイの経営理念を確認しましょう。そこからテラスカイが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

テラスカイは対外的に企業理念を謳っていませんが、以下の通りビジョンを掲げています。
『“クラウドインテグレーター”として、ナンバーワンを目指す』
（「株式会社テラスカイ」【ソリューションエンジニア】クラウドを活用し、顧客企業の事業成長に貢献する仕事です。 - 求人・転職情報のキャリタス　より引用）

ここから分かるポイントは、「ビジョンから考えられる今後の取り組み」、「そこから考えられる、求められるアピールポイント」の2点。
テラスカイは、2006年の創業以来クラウドコンピューティング事業に特化。その中心となってきたのが米国・Salesforce社のクラウドCRM（顧客管理）システムの導入です。その他Amazon Web Servicesの導入、クラウドERPコンシェルジュサービスやIoT分野への取り組みなど幅広くクラウド導入に関しての事業を手掛けています。

同社の注力ポイントは、現在業界のメインである「クラウドの構築」というフェーズに止まらず、クラウドを含むすべてのITリソースを1つにまとめた形で顧客に提供する「クラウドインテグレーター」としての役割です。すなわち、「クラウドとクラウドをつなぐ」という次に迎えるフェーズにおいてNo.1企業を目指し、新しい挑戦をしていくことがこれからの同社の取り組みと言えます。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 自ら新しいアイデアを出し、かたちにした経験
• 困難なことに挑戦し、やり遂げた経験
• 成果にこだわり、目標を立てて実行・達成した経験

次に、クラウドコンピューティング業界におけるテラスカイと競合会社と比較してみましょう。
テラスカイの競合といえば、ソフトバンク・テクノロジーが挙げられます。
今回は、テラスカイとソフトバンク・テクノロジーを比較してみましょう。

この2社を比較する時に必ず押さえたいのが「協業先」と「強みとする事業分野」です。
まずテラスカイの協業先は、先ほどご紹介した通り米国・Salesforce社です。Salesforceは世界最大のクラウドCRMで、テラスカイでは2,000件の導入実績がある他、日本で一番Salesforce社の認定技術者が在籍している企業でもあります。

一方のソフトバンク・テクノロジーの協業先はMicrosoftです。同社ではOffice 365やMicrosoft AzureといったMicrosoftのクラウドソリューション全般の導入を手掛けており、Office 365に関してはこれまでに171社、502,000ユーザーという非常に大きな規模の導入実績があります。
協業先であるSalesforceとMicrosoftはサーバーからアプリケーションの提供まで包括的にクラウドサービスを提供するSaaS市場において競合する存在です。2015年の全世界売上シェアにおいては1位のIBMに続いて、2位がSalesforce、3位がMicrosoftとなっており、この協業先の状況に大きな影響を受けることが想定されます。

一方でテラスカイとソフトバンク・テクノロジーがこれまで培ってきた強みである事業分野の違いにも目を向けることが重要です。テラスカイはSalesforceの導入がメイン事業であるのに対し、ソフトバンク・テクノロジーではアクセス解析やWebマーケティングの分野に創業期より注力しており、同じクラウドコンピューティングと言っても携わってきたサービスそのものには相違があります。
以上のことから、複数の観点で両社を比較し、今後の展望などについて考察することが重要と言えます。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
国内のクラウドコンピューティング業界の2014年度の売上金額は約1,350億円で前年比21.3%増という大きな伸びを見せ、2019年には3,000億円超の市場になると言われる急成長市場です。
この業界では国内外問わず大手のベンダーが存在するため、そうした企業が牽引することで包括的なサービスかつ低価格が実現しやすい一方で、ベンチャー企業の事業も多く生まれています。こうした背景から、市場で生き残って行くためにはそれぞれが特色ある事業を手掛けることが必須です。

また、テラスカイのようにクラウド関連のサービスの導入をメインの事業として手掛ける場合には、前述の通り「クラウドインテグレーター」としてさまざまなサービスや、社内ニーズを汲み上げて1つにコーディネートする力が今後より求められることも特徴と言えるでしょう。

ここまでテラスカイについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 �