ベルシステム24の企業研究

今回ご紹介するのは、コールセンター事業で有名なベルシステム24。

この記事を読んでいる方の中には、ベルシステム24への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ベルシステム24の経営理念や同じコールセンター業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるコールセンター会社の中で、なぜベルシステム24なのか？」という質問への対策を考えましょう。


ベルシステム24について深く知るために、まずはベルシステム24の経営理念を確認しましょう。そこからベルシステム24が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ベルシステム24単体では企業理念は謳っていないものの、持株会社であるベルシステム24ホールディングスでは「BELL Value」として企業理念を以下の通り示しています。
『対話の力で世界を変える』
（BELL Value | 株式会社ベルシステム24ホールディングス　より引用）

ここから分かるポイントは、「企業理念が意味する同社の存在価値」と「そこから考えられる求められる働き方」の2点。
同社は創業以来30年以上コールセンター業界をリードしてきた存在です。日本国内26拠点、13,500席にも及ぶコールセンターを運営する他、国内最大のCRMクラウド（顧客管理クラウド）、セールスBPOなどのサービスを提供しています。これらのサービスを通じてクライアント企業とエンドユーザーの間のコミュニケーションをよりスムーズに、価値あるものにすることでクライアントの戦略達成に寄与しています。

事業内容と「対話の力で世界を変える」という企業理念を対比して考えると、同社がクライアント企業とエンドユーザーとの間に介在することで新しい価値を生み出すことが非常に重要であることを表していると言えるでしょう。
それと同時に、同社ではクライアント企業の業績向上のために「変化を楽しめる」、「PASSIONを持つ」、「強みを認め合える」、「事業家視点で行動する」、「人を巻き込める」という5のポイントを求める人物像としてあげており、介在価値を発揮するために必要な素養を明確にしています。 ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• チームで何かに挑戦し達成した経験と、その時のあなたの役割について
• 自ら意見やアイデアを出し、形にした経験
• 目標を掲げて、計画・実行し成果を出した経験

次に、コールセンター業界におけるベルシステム24と競合会社と比較してみましょう。
ベルシステム24の競合といえば、トランスコスモスが挙げられます。
今回は、ベルシステム24とトランスコスモスを比較してみましょう。

テレマーケティング事業において業界1位であるトランスコスモスと、3位であるベルシステム24。しかし両者ともに「解決したい顧客の課題の捉え方」、「持っているソリューション」に違いがあります。

まずベルシステム24は自社の持つCRM（Customer Relationship Management）ソリューションによって、として顧客接点の強化、売上拡大、品質向上、コスト削減、リスクマネジメントといったクライアントの経営課題の解決を事業の主軸に据えています。具体的には、既にご紹介したコールセンター、CRMクラウド、BPOサービスの他にWebやSNSを複合的に利用した顧客接点を構築するオムニチャンネル構築サービスやコールセンターコンサルティングなどを手掛けています。

一方のトランスコスモスはITを通じて顧客課題を解決することを事業の主軸と捉えており、売上拡大、コスト削減、海外進出などのためにサービスを提供しています。コールセンター、BPOといったベルシステム24と同様の事業の他に、デジタルマーケティング、ビッグデータを活用したアナリティクスサービス、世界45カ国に及ぶグローバルECワンストップサービスなど違った特色の事業も展開しています。

以上のように解決したい顧客課題には共通点が見られるものの、どのようにそれを解決するのかという捉え方や、具体的なサービスには違いもあります。また、この違いによって今後展開される事業も異なる可能性が高いため、将来性にも目を向けて比較すると良いでしょう。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
ベルシステム24の主軸事業であるコールセンター市場は2017年度には 8,637億円になると予測されており、過去5年の成長率はそれ以前に比べると鈍化しています。また、CRMソリューション市場は2017年度には4,860億円に達すると予測され、直近ではアウトソーシング事業者による大型の新規導入だけでなく自社内にコンタクトセンターを設置する動きが加速していることが成長を後押ししています。

緩やかな成長を続ける市場ではあるものの、2016年以降はより各社のサービス差別化が難しくなり、価格競争が激化すると考えられており、さらなる成長率の低下とサービスの質の低下が懸念されています。

ここまでベルシステム24についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。