P＆Gの企業研究（働き方・選考対策）

今回ご紹介するのは、世界最高峰の人材育成制度・仕事環境でも有名な「P&G」での働き方です。 気になるキャリア、年収、選考対策情報等をお伝えしてきます。

◆ TOPIC
• P&Gでの働き方／キャリアとは？
• 未来のリーダーを自社で育成する徹底した「内部昇進制」制度
• 気になる選考対策

新卒採用での募集業種は以下の5種類。

"出典： 2018年卒春選考P&G新卒採用HP "

◆Sales（営業統括）
P&Gのビジネスの成長エンジンを担うSalesのミッションは、得意先の戦略的ビジネスパートナーとなり、信頼されるNo.1メーカーになること。国内市場における消費縮小傾向の中でプラス成長を続ける同社の強みは、世界最先端の営業戦略と実行力を兼ね備えたSales力と言えるでしょう。

◆PS（生産統括）
メーカーの心臓部とも称されるPSの使命は、「戦略的トータルサプライチェーンの構築・運営・ 最適化を通じて、会社の利益成長・売上伸張を促進させる」こと。P&Gの300点に及ぶブランド製品群を約180カ国で展開し、ニーズに応じて、適切な価格・品質で供給しています。 原料・資材の調達から、生産工場の立ち上げ、生産設備の導入、プロセス開発、在庫管理、出荷などに多岐にわたる仕事を通じて、その全体統括（人・モノ・金・情報）を行います。同社のPSは、様々な仕事をローテーションしキャリア形成を図っていきます。

◆F&A（経営管理）
P&Gの企業理念「世界の人々のよりよい暮らしのために」実現のため、株主・経営者の視点を持って、収益性の高いビジネスモデルや健全な財務戦略を立案し、事業での収益性を長期的に最大化することが、そのミッション。商品の研究開発から生産・販売されるまで、ビジネスに関わるすべてを捉え、 「企業価値を高める経営戦略のプロフェッショナル」としての職務を担います。

また気になるP&Gでのキャリアですが、採用HPの採用インタビューを覗いてみましょう。 まずは、2014年新卒入社のM.Y. さんのインタビュー

就職先としてP&G、職種を選んだ理由を教えてください。

“人と直接的に関わることが出来、自分の努力した結果が目に見える仕事がしたい、という思いから営業職に就ける職場を探していました。数ある企業の中からP&Gを選んだ理由は、大きく3つあります。1）若手のうちから大きな裁量権を与えられ、日々成長が実感出来る職場であると感じたため。2）女性も大きく活躍ができる環境だと感じたため。3）面接やインターンを通じて出会った全ての社員の人が魅力的な人ばかりで、一緒に働きたい！と他のどの企業よりも強く思えたため、です。特に3)に関しては就職活動中の大きな決め手になりましたが、実際に入社してからもますます強く実感し、この会社を選んで本当に良かったと思っています。”
（出典： P&G 2018年度新卒採用HP）

――選考の時点でやりたい職種を選び、その分野における専門性を高めていく「職種別採用」で、「やりたいことができる会社」で仕事をする、というP&Gの考え方を体現していますね。

P&Gで日々鍛えられていると感じるスキルは何ですか？

「自分自身で考える能力」です。入社してからすぐに大きな裁量権が与えられている分、自分のアサインメントのオーナーは常に自分になります。そのため、誰かに従って動くのではなく、自分が与えられている業務を達成するには何が必要なのか、そのためにはいつ・何を・誰を巻き込んで取り組むべきなのかを常に考えながら動く必要があります。”
（出典： P&G 2018年度新卒採用HP）

――P&GのSalesは、最先端の営業戦略で高い業績を上げ続けており、様々なメディアやビジネスの専門家から高い評価を受けています。同職の使命である「得意先に信頼されるNo.1メーカー」になるために、得意先にとって最適な提案の立案やアプローチを常に考え、鍛えている様子が伺えます。

次に、1999年新卒入社のT.A. さんのインタビューを見てみましょう。

入社時から現在までのキャリアステップと現在の仕事内容を教えてください。

“入社以来PS購買部にて社外パートナー（原材料サプライヤーやエージェンシー）選定・関係構築をリードする仕事をしています。世界中の消費者によりよい製品を届けるためには社外パートナーの協力は不可欠です。これまでのキャリアで、原材料、パッケージ資材、物流、社内インフラの購買を担当してきました。働いた国は日本とシンガポールで、日本だけでなくアジア各国、アメリカ、ヨーロッパの消費者のために様々な社外パートナーと協働してきました。現在は日本のメディアとアジアの店頭販促のエージェンシーと協同し、より効果的かつ効率的なマーケティング活動ができる社外パートナーとの体制を作っています。”
（出典： P&G 2018年度新卒採用HP）

――PS（プロダクトサプライ）はP&G独自の組織体系で、一般的なメーカーでは、技術開発部、生産部、資材調達部などに分かれていることが多いでしょう。同社では、PS組織が製品供給のすべてを担い、社内外の多くの部署・人と協働し、バラエティに富む仕事が経験できそうですね。

P&Gで働く中で感じる"グローバル"を教えてください。

“日々の仕事が”グローバル”だと感じています。私自身、店頭販促の仕事でアジアのチームリーダーとしてグローバルチームに属しています。総勢２０名くらいのチームですが、各々のチームメンバーとは毎日メール・電話でのやり取りをしますし、月一度、チームでの電話会議も行います。このチームとして一番”グローバル”に盛り上がるのは、年に一度このメンバー全員で世界のどこかに集まって戦略立案会議を行うときです。まさに一週間ほど会議室にこもって各国の代表が活発な議論を交わします。仕事のあとは滞在している国の文化にチームで触れ、まさに濃厚濃密な一週間を過ごします。”
（出典： P&G 2018年度新卒採用HP）

―― PSには全社員の約50%の社員が在籍し、最も大きな部署として、将来に繋がる組織・人材の育成が重要視していることが分かりますね。若いうちから組織のリーダーとして、自分の成長を体感できる部署と言えそうです。

グローバルな環境で仕事をする中で感じるあなたの強み、やりがい、そしてチャレンジについて教えてください。

“自分の強みは相手のことを深く理解するコミュニケーションと柔軟な思考だと思います。グローバルな環境で働いていると本当に突拍子もないことを言ってくる人がたくさんいます。昔は、それを限られた時間の中でプロジェクトを完結しなければならない中、どうしていいか難しさを感じていました。しかし、今ではそれをプラスの力として自分のプロジェクトのアイデアに含むことができるようになったと思います。突拍子もない意見にこそ未来への可能性が詰まっていると感じられるようになりました。このようにグローバルな中で自分を成長させていけることがチャレンジであり、やりがいであると考えています。”
（出典： P&G 2018年度新卒採用HP）

グローバルな中で働く喜びと達成感が伝わってきますね。社内の若手社員への成長機会や実践的なトレーニングプログラムなどで、次世代人材育成への支援を惜しまないP&Gの企業姿勢が社員の声からもわかります。

P&Gは、人材を最も重要な経営資源だと考えており、社員1人ひとりを個人として尊重し、その能力を最大限に発揮できるよう仕事環境を整えています。例えば、「公正な採用・昇進」として、人種・国籍・性別・年齢等に関する差別は一切ありません。特にマイノリティの採用は、米国をはじめ、いくつかの国で多様性を推進する企業として評価されており、また、女性管理職登用数も非常に多い事で知られています。特筆すべきは、世界中どこの国でも同じ基準で採用を行っていること。この公正な評価基準は、入社後の査定や能力育成の基準にもなっています。

また、同社では「長期的なキャリアプランの形成と内部昇進制」を重視。管理職の登用も内部からの昇進（Build From Within）が原則で、社外からのヘッドハンティングや役員登用、官公庁などからの天下りなどはありません。加えて、社員のビジネスへの貢献度を反映した給与や、ビジネスで競合する企業に劣らない給与を提供するなど「公正な報酬」など、誰もが納得できる公正な制度を設けています。

トレーニング・カンパニーとしても知られるP&G。社員の可能性を引き出すとともに、最大限の活躍ができるようトレーニング・コーチングが行われます。OJT（ON-THE-JOB-TRAINING）、ファンクショナルトレーニング（部門別の研修）、コーポレートトレーニング（全社的な研修）およびセルフラーニング（自己学習）へのサポートなど、必要なスキルを必要な時に身につけることが可能。個々の能力を効果的に伸ばすP&Gのトレーニングは質・量ともに定評があります。

他にも、「仕事もプライベートも充実させるための人事制度」を推進するなど、 P&Gが「人材こそが会社の最も重要な資産」と考えている事が良く伝わってきます。また、同社の採用活動は重要な資産である人材を獲得する活動であるとし、10～20年後の会社を作っているという気持ちで取り組んでいる、ということも納得がいきますね。

ここまでP&Gについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考フロ�