ネスレ日本の企業研究（事業・成長戦略）

今回ご紹介するのは、キットカットやネスカフェなどの製品で日本市場でも知名度の高い「ネスレ日本」です。

◆ TOPIC
• 高い利益率を誇る加工食品業界の世界王者
• 既存商品をベースに顧客のニーズに寄り添った商品にチャレンジ
• 鍵を握るのは「抹茶」！ネスレ日本 の成長戦略とは？

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ネスレは加工食品のグローバル市場で、堂々のNo.1を誇る企業です。2016年はグループ売上高895億スイスフラン（日本円：約9兆8,861億円）、営業利益137億スイスフラン（1兆5,132億円）に上るほど。営業利益率は実に15.3%で、日本の食品製造業の平均約3.6%という状況に比べて収益性が高いこともうかがえます。 （為替レート：1スイスフラン＝110.459286円、2017年4月24日現在）

ネスレの2015年のアニュアルレポートによれば、世界85か国に436工場を持ち、189か国での販売実績があるそう。開発機能を持つ拠点も34に上り、各市場の状況やこれからのニーズに合わせた商品展開が可能であるという点が大きな強みとなっています。

2017年の食品業界全体のトレンドとしては、近年盛り上がりを見せていた機能性食品やオーガニック食品など、健康管理に関連する製品のニーズがますます高まるとみられています。ネスレでは「栄養・健康・ウェルネスのリーダー企業であり続けること」を目標の1つとしていることから、こうしたトレンドを牽引していく側として期待が持たれています。 次にネスレ日本の事業内容を見ていきましょう。

ネスレでは、日本の私たちにとってもおなじみの製品を数多く持っています。キットカット、マギーのコンソメやブイヨン、ネスカフェなどのコーヒー関連商品の他、栄養補助食品やペットフードも手がけています。

日本市場での独自の戦略ももちろんあります。「顧客の問題解決」をテーマに、近年では離れて暮らす家族を見守れるよう、ネスカフェの機械を使用するとスマホのアプリから確認できる「バリスタi」のリリース。

その他、百貨店などにおけるキットカットのショコラトリーというプレミアムラインの展開、Eコマースへの注力など、多角区的な取り組みを見せています。

最後に、ネスレ日本の今後の成長戦略についても見ていきましょう。 2017年3月に行われた事業戦略発表会の内容によれば、今後の日本市場で�

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