【企業研究】株式会社ローランド・ベルガーの会社概要・事業・成長戦略情報まとめ

今回ご紹介するのは、ドイツ・ミュンヘンに本社を置く、ヨーロッパ最大の経営戦略コンサルティングファーム。世界34カ国で事業を展開し、約2,400名のコンサルタントを擁する 「ローランド・ベルガ―」です。

◆ TOPIC
• デジタル関連コンサルティングが急成長
• 多様性に富むヨーロッパ文化を持つコンサルティング会社
• 10年先にも勝てる日本のものづくり企業をサポート！

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IT専門調査会社 IDC Japanの発表によると、2015年における国内コンサルティングサービス市場の規模は前年比6.3％増の6,463億円。さらに、2015年～2020年の年間平均成長率は3.8％と予測し堅調に拡大するとの見方で、2020年には7,773億円規模の市場になると見ています。

国内コンサルティングの内容としては、戦略、業務改善、財務、人事変革などの分野におけるビジネスコンサルティング市場が3,389億円（前年比8.6%増）、IT戦略やIT業務コンサルティングなどのITコンサルティング市場は3,074億円（同3.9％増）となっており、どちらも堅調に推移しています。

出典： IDC Japan株式会社 「国内コンサルティングサービス市場 支出額予測： 2015年～2020年 」

今後は両市場で、クラウドやビッグデータなどで構成される「第3のプラットフォーム」の技術による新しい製品やサービスを通じた価値の創出で競争上の優位性を確立するという、デジタルトランスフォーメーション（DX）支援が主要となり、どの事業者も成長戦略の中核として掲げています。 このような背景から、デジタル関連コンサルティングは年間平均成長率25.6％で拡大し続け、2015年の市場支出額852億円から2020年には2,663億円にまで達するとIDCでは予測しています。
さらなる成長が期待される国内コンサルティング市場で、異彩を放つローランド・ベルガー・ストラテジー・コンサルタンツの日本法人、ローランド・ベルガー。1967年にドイツで設立されたヨーロッパを代表する欧州系最大コンサルティング・ファームが起源となっています。日本国内における本格的なサービスのほか、グローバル市場へのアクセスポイントとして、さらに、日本の市場・産業・企業情報の発信地として世界各国のオフィスと連携しやコンサルティング・サービスを行っています。

同社は欧州型企業経営が特徴で、短期的な利益を追及する株式至上主義ではなく、「長期的な視野」を重視した安定的な経営の実現を目指しています。歴史や伝統を重んじる同社の文化は、「長期的視野」を大切にしていることをうかがわせます。また、「多様性」に富んでいることも同社の大きな強みでしょう。様々な国や文化、宗教が集まる欧州を基盤に企業経営を行っているため、多様な文化・価値を尊重する考え方が根底にあります。

このように同社は、「長期的な視野」「多様性」という独自の価値観を持ちながら事業の戦略を打ち立て、クライアントと長期的パートナーシップを築き高い価値を提供しています。この欧州型企業経営は日本の企業経営理念に比較的近いことが、多くの日本企業から支持されている理由のひとつ言えるでしょう。

そんなローランド・ベルガーは、現場力を活かしたお客様起点の付加価値創出を行う「日本型インダストリー4.0」を提唱。「欧州のインダストリー4