【インタビュー】新卒社員が社会を変革する〜株式会社ゼネラルパートナーズ〜(後半)
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2018年06月22日更新
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【インタビュー】新卒社員が社会を変革する〜株式会社ゼネラルパートナーズ〜(後半)

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シューカツ・ケイケン・ルーツに迫る

障がい者雇用という社会課題に対し、様々な事業を推進している株式会社ゼネラルパートナーズ(以下GP)。前編では障害者雇用をめぐる社会状況や「ねじれ」について、その構造や個人をめぐる問題について紹介しました。その上でGPがどのような事業を推進しているのかお分りいただけたと思います。後編では、個人の就活や学生生活にフォーカスして、irootsインターン生がお話を聞いてきました。

部活にインドに、全力で駆け回っていた学生時代

――まずお話を伺うのは、17卒で現在入社1年目の加藤さんです。加藤さん、よろしくお願いします! 現在社会人1年目ということで、来年から社会人の僕からしたら恐ろしい現実なんですけど、、。社会人になってみて、どうですか?文句とかあったら遠慮なくどうぞ!笑

宜しくお願いします!とうとう社会人になってしまいました、、。本当に新しいことばかり、という感じですね。常に新しい知識も経験もさせてもらってて、毎日が勉強です。ですので、「まだ」文句はないですかね!(笑)

――無茶振りしてしまい、すいません!それでは、加藤さんの就活についてお聞きしていきます。いつ頃から、就活を意識し始めたのでしょうか。また新卒スカウトサービスである「iroots」を使用しようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。

就活を意識し始めたのは3年生の夏ごろですね。就活は3年時の夏のインターンに参加して以降、細く長く行っていました。夏のインターン参加企業社長がコンサルティング会社出身だったため、コンサルティング会社は3~5社ほど受けました。業界のこだわりは特にありませんでしたが、後から振り返ると設立年数の若い企業を中心に受けていたように感じます。

――「3年の夏インターン」は確かに僕も就活へのきっかけになったように思います。その時から新卒スカウトサービスって使ってたんですか?

最初から知っていたわけではないのですが、部活動(4年次10月で引退)と3年生3月から長期インターンを並行して行っていたため、効率よく就職活動ができたらいいなと思って、使い始めました。

――部活と長期インターンを両立していたんですね。部活ではどのようなご経験をされていたのですか?

実は留学先のアメリカで女子ラクロス部に所属していました。体格が小さいので筋トレや基礎トレーニングなど本当に大変でした。それでもディフェンスとして、持久走やトレーニングで負荷を加えて取り組むことで、チームメイトから「来期も一緒にプレーしたい。」と声を変えてもらった時は本当に嬉しく、達成感を感じました。

――そうなんですね。次に、GPとの馴れ初めというか、多忙な学生生活の中でどのようにしてGPを知って魅力に感じるようになったのでしょうか。

「iroots」経由で田中さん(16卒、ともにインタビューを受けている)からスカウトをいただいて初めてGPのことを知りました。正直あまり深く考えずに(笑)、なんとなくセミナーに参加し、とりあえず面談を受けてみよう、と思いながら面談に臨んでいました。

しかし誰と何をやるかを考えたときに、一緒に働きたいと思える社員の方との出会いがありました。就活をしていた時には、働くことを通じて社会に良い影響を与えられるような大人になりたい、そんな想いがあり、「社会問題を解決する」というGPの理念に共感しました。改めてGPを見つめ、会社の目指す方向性と私自身が将来なりたい理想像を考えた時に「会社としてはビジネスを通じて社会課題解決に寄与することができる、個人としては新しい事業を立ち上げる力がつくのでは。」と思えたことが、入社を決意した決め手です。GPの社員さんとも何度もお話しする機会を設けていただき、自分の良さも悪さも知っていただいたうえで、内定を頂けたという納得感があります。

――ありがとうございます。忙しい中でもしっかりと自分を見つめ直し, 自分の想いや将来の理想像とGPの姿が共通したんですね! irootsでは学生の「roots=根っこ」を大事にしており、その人の過去や経験、将来への想いが根底に流れるサービスです。 先程加藤さんから「社会課題の解決」や「事業の立ち上げ」という話がありましたが、そのような思いに繋がった「加藤さんのroots」って何かあるのでしょうか?

はい、先程少し触れたインドのソーシャルベンチャーでのインターンシップが私のrootsと言えると思います。私は、社会にポジティブなインパクトを与えられる人になろうと志を立てました。世界のどこにいても、人々の抱える悩みや不便を、持続性のあるビジネスを通じて、解決に向けて貢献できる人になりたいです。インドのインターン先企業(v-shesh)は就労及び学習の機会が充分に与えられてこなかった障がい者に対して、仕事を持ち、自力で稼げるようになるという価値を与えるため、有償の職業訓練を提供し、インド国内における社会課題解決の一端を担っています。

インターンシップを通じて、お互いの世界観や考え方の基準が異なる中で、どのような人とでもじっくり向き合えるという自信がついた一方、実態を把握し、物事を難しくしている原因について深く考える必要性を感じました。また、世界に必要な価値を提供し続けているv-sheshの共同設立者の方とお話をする中で、社会の問題は今自分がいる場所にも沢山あるということに気付き、なりたい自分への考えを深める大きな転機ともなりました。

ーーー最後に今、就活をしている学生やこれから就活を迎える学生に対してメッセージをいただいてもいいでしょうか。

この前まで私も大学生だったので偉そうなことなど言えませんが、就職活動ばかりに目を向けすぎず、身動きのとりやすい時間を大切に、学生であるという特権をぜひ有効活用して欲しいです!
ーーー様々な環境に飛び込んで、その一つ一つに全力で打ち込んできた加藤さんだからこそのメッセージですね! 小さい体に大きな志と、図太い度胸を持ち合わせた加藤さん、これからのGPでの活躍が本当に楽しみです。ありがとうとざいました!


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元サッカー小僧が「スポーツ×障がい者雇用」に挑むまで

――次にお話を伺うのは、「障がい者スポーツ推進事業」の責任者の真砂さん(14卒)です。宜しくお願いします! 障がい者スポーツ推進事業を立ち上げた経緯や具体的な事業内容については前編をご覧下さい。真砂さんは小学校1年生の頃からサッカーを習っている、サッカー小僧だったそうですね!就活に関しては、どのような業界を、そして「iroots」を使うきっかけってなんだったのでしょうか?

こちらこそ宜しくお願いします!早速大変失礼なのですが、「iroots」を使い始めた理由、「たまたま便利そうなサービスを見つけたから」です!強いて言えば、加藤と同じように学生時代に夢中になっていたものがあったので効率的に就活を進めたかったからですかね、、。 次に就活を始めた時期なのですが、、あまりはっきり覚えてないんですよね(笑)

というのも、そもそも就活をしようと思って活動をしていたわけでなく、夢中になって活動していく中でGPに出会ったような感覚なので明確にいつから就活をしたのか意識していなかったのが、正直なところです。

――正直にお答えいただき、ありがとうございます!GPと出会った時には、それこそ「ビビッ」ときたわけですか?笑

お察しの通りです(笑)就活をしていた時、志望業界は絞っていませんでした。だから僕が就活をする上での軸は、「スポーツ関連事業を立ち上げられる可能性があるか」でした。 そんな軸を掲げながら、様々な活動をする中でGPと出会ったのですが、その時の感情は忘れられません。企業理念と事業内容を代表の進藤から聞いた時、ワクワクしニヤニヤが止まらなかった。

――そうなんですね!まさに真砂さんの目指していた環境があったということなんですね。ただ、なぜそこまで感情が動いたのか、その理由がどうしても気になります。

当時、障がい者×スポーツでビジネスをやっている企業などありませんでした。つまりは自分が挑戦しようとしているフィールドには競合となるプレイヤーがいないということです。プレイヤーがいないということは、自分のアイディアと情熱があれば何でもできるな思った、チャンスしかない領域だと直感したんです。

――真砂さんらしい、強い言葉ですね。ありがとうございます!そんな真砂さんを形成している経験や過去などの「roots」を教えてください。

やはり、スポーツですね、特にサッカー。 プレイヤーだけでなく、大学を一年間休学してJリーグチームでのフロントスタッフとして住み込みでインターンをしていました。またサッカーを通じた途上国支援など、プレイヤー以外の立場でもスポーツに常に関わり、国際協力団体ではカンボジアでのサッカーグラウンド建設にも携わりました。自分の一番好きなことで様々な「ありがとう」生み出せるスポーツが僕のルーツです。

――最後に、現在の就活生に対してメッセージをいただいてもいいでしょうか。

好きなことをとことん突き詰めて、自分に欠かせないものを見つけてみてはいかがでしょうか?
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――実際に好きな分野での社会課題に携わり、新規事業の責任者となって事業をリードしている真砂さん、事業への思いや熱意はもちろんの事、ビジネスチャンスを嗅ぎ分け事業化する戦略性や行動力も兼ね備えている方です。今後この事業がどのようにスケールするのか、今後も注目していきたいです本日はありがとうございました!

自分らしい選択を、就活で追求し続ける

――最後にお話を伺うのは16卒で新卒入社された、田中さんです。田中さんは7月から本格始動する「障害者のハイキャリア転職事業」の事業責任者と新卒採用における人事企画を兼任されています。
田中さん、宜しくお願いします!どのような経緯でGPと出会い、入社を決意されたのかお聞きしてもいいですか?



宜しくお願いします!私もirootsを通じてGPを知りました。irootsを使うようになったきっかけなのですが、就活をし始めた際「自分に合った企業を、どのように探せばいいか分からなかった」ということがきっかけです。ですので、自分だけで探すより自分を知った人が教えてくれる方が予期せぬ良縁が待っているのでは、と思って始めました。
正直、GPに対しても最初から志望度が高かったわけではないですし、障がい者雇用に対しても特別に高い課題意識があったわけではありません。熱い思いを持った社員さんや進藤社長と話す中でだんだんGPへの共感が増していき、最終的に内定をいただいたのですが、他社からの内定もあったので、そのとき実は辞退しようと連絡を入れたんです。

――そうだったんですね。辞退しようとしていたところから、逆に入社を決意することって非常に大きな決断だと思うんですが、、そのきっかけはなんだったのでしょうか?

進藤社長と電話した時に、自分自身ともう一度向き合うことができたことですね。辞退しようと電話すると、僕の意思を尊重した上で、さらに応援の言葉をいただいたんです。
その時、自分が安易に企業規模や他人の目を気にして、他社を選んでいたことに気付いたんです。就職活動を重ねる中で増えたしがらみを捨て、1からもう一度よく考え直しました。

僕は常に楽しく、ワクワクしながら働きたいと思っています。そしてもう一度GPに対して正面から向き合った時、「自分がまだ知らない自分に出会えそう」だと直感しました。高い意識を持つ社員が集う中、あえてこんな自分がその領域に挑戦するのは風変わりで面白そうだと思ったし、熱い想いを持って働く社員の皆さんを見て、僕もあんな風になりたいなという憧れも強く感じたんです。自分の頭だけで就活していたら間違いなく存在していない選択肢だったし、何ならもう一度あの時に戻って就活したら、名前すら知らずに終わっているかもしれません(笑) 不格好ですし、あまりロジカルな選択ではないかもしれませんが、だからこそ自分らしくて良いだろうと思って決心できました。


――ありがとうございます。実際に、日々の業務の中でも疑問に思ったことはどんどん発言しているという田中さん。田中さんが大切にしている「roots」とは何でしょうか?

「『自分が』最良だと思える選択を」これが僕の目指す目標であり、社会人として見つけたrootsです。僕は大学生として就活の矢面に立つその瞬間まで、常に周囲の目線を気にして生きてきていました。高校、大学と偏差値の高い学校を選び、生活の中でも、他人と衝突するよりはとにかく嫌われない生き方を選んできました。だけど就活で将来の夢や理想のキャリアを問われ、初めてこの生き方はつまらないなと思うようになったのです。
「不安だから」「将来はまだわからないから」そんな安易な理由で選択を先延ばしにするのではなく、「今自分にとっての最良は何か」「目指す目標はどこにあるのか」そんな軸をもっと多くの人に育てていきたいという想いがあります。現在取り組んでいる障がい者のハイキャリア事業のroots(根っこ)も、ここにつながっているのかもしれません。「障害があるから」とキャリアをあきらめてしまうのではなく、例え生まれや育ちが異なっても、自ら考え選ぶ進路は報われる社会であってほしい。そんな思いを持って事業立ち上げに取り組んでいます。

――最後に、現在の就活生に対してメッセージをいただいてもいいでしょうか。

誰よりもまず、自分がワクワクできる姿をイメージして、そのために行動していくことが大切だと思っています。そしてその姿に正直に、目指す将来や夢が実現できそうな環境を探していく。そんな就職活動が望ましいと思っています。変なところで嘘をついてみたり、心にもない第一志望を唱えてみたり。就職活動はうまくいったとしても、その先のどこかで必ずほころびを生んでしまう行為だと思います。
本当に、やってみたいことや将来の夢が想像できない人もきっといると思います。そこで立ち止まることもまた一つ正解だと思いますし、ありもしない嘘で将来を固めるくらいなら、「一生をかけてやりたいことを探したい」そんな入社があっても僕は良いと思うのです。是非、自分が最良の選択肢だと、心から思える活動を皆さんができることを願っています。

――田中さんありがとうございます!

■編集後記

GPの3人にお話を聞いて、絶賛就活中の僕にとってはビシバシと刺さるものがありました。特に印象に残ったのが3人とも本当に納得してGPに入社を決められていて、その上で新規事業の立ち上げなど活躍されている点です。
僕なりに、その理由について考察してみました。横浜国立大学大学院国際社会学府の教授で「採用学」(単著, 新潮選書, 2016年)の著者である服部泰宏氏は企業と人のマッチングには以下の3つの種類があると述べています。

①「期待」のマッチング
②「能力」のマッチング
③「フィーリング」のマッチング
これは具体的な言葉に置き換えると、以下のように解釈できます。
①会社が提供するもの(事業やミッションなど)は具体的に何であるか。
②自分はどの環境(企業文化や成長フェーズなど)で成長するのか。
③どんな人と働きたいのか。

これら3つのマッチングに照らし合わせて考えた時、社員の方々がGPに納得して入社された理由が分かってくるかと思います。3人とも自分の過去や経験から、事業内容やミッションに共感していること。そして自分達で事業を立ち上げることができるような環境や若手の声を大切にしてくれる文化を選んでいること、最後に数々の面談や面接の機会を通して、「誰と働きたいか」を重視して企業選びを行っています。 企業規模や他人からの評価など、目に見えやすい指標ではなく、自分自身とGPを改めて見つめ直し自分のファーストキャリアを選択している3人は本当に素敵だなと感じます。
絶賛就活中の僕も、そして多くの企業を受けて迷っているあなたも、その横で「就活余裕やん!」って思っているあなたも、一人一人が今一度「自分のroots」に向き合って欲しいって思います。自戒の意味も込めて。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。



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