資生堂の企業研究（働き方・選考対策）

今回ご紹介するのは、 プロフェッショナルとしての育成と、社員の希望に応じたキャリア形成支援でも有名な「資生堂」での働き方です。気になるキャリア、年収、選考対策情報等をお伝えしてきます。

◆ TOPIC
• 資生堂での働き方／キャリアとは？
• キャリア形成サポートと働きがいのある職場環境
• 気になる選考対策

資生堂の事業モデル／成長戦略はこちらの記事へ
新卒採用での募集業種は以下の通り。
(参照： 資生堂定期採用HP )

◆事務系
事務系の職種としては、営業・マーケティング、財務・経営管理、グローバルスタッフがあります。

◆技術系
研究・技術スタッフ、サプライチェーンのいずれかの職種があります。 例えばサプライチェーンの仕事は、まだ形のないアイデアを新しい商品として具体化するため、処方開発から量産化まで、モノづくり全ての工程に携わります。

◆デザイン系
広告・宣伝デザイナー、スペースデザイナー。 例えば、国内向けのパッケージデザインを担当する場合、商品自体のデザインはもちろん、外箱や小さなラベルまで、商品に関係する全てのものをデザインする仕事に携わります。

また気になる資生堂でのキャリアですが、採用HPの社員インタビューを覗いてみましょう。
東日本ホールセール営業本部で活躍するM.K.さんのインタビューです。
M.K.さんは、どのような仕事をしているのでしょうか？

“ホールセール営業とは、卸流通部門の営業のこと。私は主に卸店や小売店への販売推進を行っています。具体的には、卸店と協同し、「TSUBAKI」「専科」「SEABREEZE」などの日用品の売場提案を行い、売場展開させる仕事です。ホールセール営業の面白さは、資生堂の商品が何百店という店舗で展開できるかどうかという重要な決定が一度の商談で決まることです。このようなダイナミックな営業活動の中で商談を決めるためには、卸店とタッグを組み、創意工夫をしながら提案し、売場展開をしていくことが欠かせず、また仕事の醍醐味でもあります。その後、実際に展開した売場に足を運び、お客さまが喜んで商品を買われていく姿を見ると、次もがんばろうという活力が湧きます。”
（出典： 資生堂採用HP）

――大手化粧品メーカーならではのダイナミックな仕事ですね。資生堂は、各領域別プロフェッショナル育成で専門性を伸ばす研修体系を整えているので、営業として、お客さま視点のマーケティングの強化を軸に育成が図られていることがうかがえます。

“営業担当として重要なことは、「競合メーカーに勝つ」ということ。そこで私は、どのメーカーよりも信頼される営業担当になることを目標に日々の営業活動を行っています。競合他社の状況や市場環境を踏まえた上で、お得意先さまの商品配置や売上データを分析して商品の提案を行いますが、お得意先さまの店頭売上拡大のためには資生堂の商品のみならず、ときには他社メーカーも含めて提案することさえもあります。また以前には、外国人観光客の多いエリアのお得意先さまに対して、国や購入されている商品の価格帯を調査した上で売場提案を行い、大きな実績につなげることができました。このように競合より深く入り込んだ提案をすることによって揺るぎない信頼を勝ち取り、お得意先さま、お客さま、資生堂の三者が満足できる営業活動を行いたいと考えています。”
（出典： 資生堂採用HP）

――社員一人ひとりの成長を会社の成長につなげ、組織全体としてより大きな成果を出していくことをねらいに行われる同社の人材育成の中でも、能力開発の大部分は仕事経験を通じて得られていることが分かりますね。社風はどんな感じなのでしょうか？

“資生堂は創業時から人材育成に熱心な会社であり、「共育（共に育ち、育てあう）」宣言も発表しています。こうした「共育」の精神が、社員一人ひとりに根付いていることは、資生堂の魅力のひとつ。私も実際に入社して、制度だけではなく、日々の活動にも浸透していることを感じました。たとえば、私の事業所では昨年、新入社員の配属に合わせて、「共育プロジェクト」を実施しました。新入社員に指導するのはもちろんなのですが、私自身も自分のことを見直し、大いに成長することができたと感じました。さらに驚いたことには、私以外のプロジェクトメンバー全員が同じことを感じていたのです。「共育」という理念を共有し、お互いにアドバイスし、高め合える環境はとても魅力的だと感じています。”
（出典： 資生堂採用HP）

資生堂は、社員一人ひとりがとるべき行動を定めた「Our Way」の「社員とともに」の中で、「職場におけるすべての人たちの人格、個性、およびその多様性を尊重し、ともに育ち、育てあうように努める」ことを宣言しており、社員一人ひとりが能力を最大限発揮される環境、組織風土づくりなど、ダイバーシティを推進しています。

このような取り組みは各方面から評価されており、例えば、日経WOMANと日経ウーマノミクス・プロジェクト主催の「2016年度女性が活躍する会社BEST100」においては、3年連続で「総合ランキング1位」に選ばれるとともに、部門賞として「ダイバーシティ浸透度1位」を受賞しています。

また、平均年収は、有価証券報告書調べによると約718万円。化粧品業界の中でもトップクラスの水準ということがいえるでしょう。
中長期経営戦略「VISION2020」による同社の目指すべき姿は、「エネルギーが充満し、世界中の若者が憧れる企業」。そために、イノベーションを起こして新たなお客さま価値を創造する人材を多く輩出することで、「人の力で会社を強くし、競合に勝つ組織」の実現をめざしています。

創業時より人材育成に熱心な企業として知られている資生堂。2016年より「パフォーマンス向上プロセス」を導入しています。これは、一人ひとりが高い目標にチャレンジし、その達成に向けて新しい知識やスキルを修得し、それを仕事で活用する中で能力を伸ばしていくこと、上司であるマネージャーがコーチングやフィードバックを通じて成長を支援することを一連のプロセスとし、それぞれの職場での能力開発を図っています。

また、グローバルレベルでの人材活用、育成も重要な課題となっており、人材の採用から育成、配置等のプロセスで人の力を最大限に活かすグローバルタレントマネジメントを行っています。 例えばトップから若手のリーダーシップを強化する「資生堂リーダーシップアカデミー」では、全世界から選抜されたマネジメント層へのアセスメントや集合トレーニングを実施すると共に、マネージャー未満の若手社員を主な対象としたフューチャーリーダープログラムを実施し、国内外のMBAや海外での合宿型の英語集中トレーニング等へ参加するチャンスを設けています。

一方で、ワーク・ライフ・バランスを実現し、社員一人ひとりの生産性を高めるために、仕事と育児・介護の両立支援としてさまざまな制度や施策も導入しており、「男女ともに育児・介護をしながらキャリアアップ」できる会社をめざしています。 事業所内保育施設「カンガルーム汐留」の開設・運営、男性社員の育児休業取得促進のための2週間以内の育児休業有給化や、ビューティーコンサルタント（BC）の育児時間取得のためのカンガルースタッフ制度（夕刻以降の店頭活動をサポートする人員 ）の導入など、独自の取り組みで社員が働きやすい環境を整えています。

ここまで資生堂についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考�