株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの戦略・強み・弱み・競合他社情報

今回ご紹介するのは、ソニーミュージックグループの一員として、傘下にEPIC、デフスター、SMEレコーズなど多くのレーベルを持つ音楽系事業統括会社「ソニー・ミュージックエンタテインメント」です。

◆ TOPIC
• デジタル化で縮小する業界で期待されるライブ・コンサート市場
• ライブ・イベントは海外にも注力！音楽以外でも積極展開
• エンタテインメントビジネスの最先端を行く近年の取組み

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近年の音楽業界は、インターネットやスマートフォンの普及により動画サイト等メディアが拡大し、CDの売上は邦盤・洋盤ともに落ち込んでいます。日本音楽協会「日本のレコード産業2017」によると、2016年の音楽ソフト（オーディオレコード＋音楽ビデオ）総生産数は前年度を5％ほど下回り、2013年より減少傾向にあります。

一方、PC・スマホのダウンロードによる有料音楽配信の売上は、前年を上回り3年連続増加を記録。特定期間の使用権販売であるサブスクリプションサービスが好調です。

さらに、ライブやコンサートといったイベント関連も好調で、2013年の音楽ソフト減少とほぼ同時期に大幅な伸びを見せるようになりました。今後の業界は、CDからライブ・コンサート関連へのシフトが加速していくものと考えられています。
ソニー・ミュージックエンタテインメントは、音楽ソフトの企画・制作・宣伝・販売から、アーティストのマネジメント、音楽スタジオ運営、ライブ・イベント企画など、音楽に関連する様々な事業を展開し、グループで2,826億円（2017年3月期）を売り上げています。

近年力を入れるライブ・イベント事業では、日本国内のみならず海外の音楽ライブ・フェスの企画・制作も手掛けています。また、全国展開するコンサートホール「Zepp」も、今後シンガポールやマレーシアなど海外展開を予定しています。

Zeppホール（シンガポール）

（出典： Zepp@BIGBOX ）

2016年には、日本初のB.LEAGUE（プロバスケットリーグ）のパートナーに就任し、音楽以外の分野にも積極的に進出。スポーツ競技でこれまでになかった、新たなエンタテインメントカルチャーの創出が期待されています。

競合他社としては、ユニバーサルミュージック・ワーナーミュージック等が挙げられます。

2017年、グループ傘下のディスク製造工場ソニーDADCジャパンでは、アナログレコード用のプレス機を導入し、生産・製造受注の開始を発表。2016年の�