宝酒造株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
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2018年03月07日更新
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宝酒造株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

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宝酒造株式会社を就職活動の観点から企業研究

酒類・調味料事業やバイオ事業などを展開する宝グループの中核事業会社として、国内における酒類・調味料事業および酒精事業を展開。日本の伝統的な酒類・調味料である「和酒」に強みがある食品業界の宝酒造に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
    ◆ TOPIC
  • 政府も後押し。積極的な海外展開に期待が高まる日本酒業界
  • 日本食文化を支え続ける、老舗の和酒メーカー
  • 海外展開加速も、国内とのバランスをとる事業構造への変革
  • 宝酒造の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
宝酒造の年収・インターン・選考/採用情報はこちらの記事へ

政府も後押し。積極的な海外展開に期待が高まる日本酒業界

昨今の世界における和食ブームの中で脚光を浴びる日本酒。他方で、国内出荷量は1998年に113万klあったものが減少を続け、2008年には66万klとなり、2015年では55万klとなっています。この背景には、主力顧客層であった50~70代男性の飲酒人口減少のほか、洋食化や少量瓶(缶)による飲みきりサイズへの変化、健康志向などが挙げられています。


出典:日本酒の国内出荷量における推移【SPEEDA総研】日本酒業界の現状と課題(2017年10月7日)


一方、日本酒の輸出量は2004年以降、リーマンショックの2009年以外は成長を続けており、2016年に19,737klに。2006~2016年の年平均成長率は6.7%と好調で、7年連続過去最高を記録しています。輸出量構成比では第2位に位置しており、ビールに次ぐ輸出量となっています。


出典: 清酒の輸出量推移【SPEEDA総研】日本酒業界の現状と課題(2017年10月7日)


好調の波に乗る日本酒の輸出をさらに加速すべく、政府や民間企業は海外展開に注力。例えば、政府による取り組みとしては、2020年に向け、国内外の情報発信拠点の活用、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)の活用、海外の酒類の専門家や有識者等への啓発、地理的表示制度(GI)の活用促進、酒蔵ツーリズムの推進などを行っています。
また、日欧経済連携協定(EPA)交渉において、EUが日本産日本酒の関税を即時撤廃する方向で調整中(2017年6月時点)。さらに、政府系ファンドのクールジャパン機構は「日本食のテーマパーク」を欧州中心に海外展開する方針を固め、英国で2018年春1号店を出店後、パリなど他の欧州主要都市での出店を目指しているとのこと。 今まで主要輸出先だったアメリカや韓国、台湾、中国、香港などのアジアはもちろん、輸出全体で10%程度のシェアに留まる欧州向けにも力を入れ始めていることがわかります。

日本食文化を支え続ける、老舗の和酒メーカー

国を挙げて海外進出に注力する日本酒業界の中で、酒類・調味料事業やバイオ事業などを展開する宝グループの中核事業会社として、焼酎、清酒をはじめ「タカラcanチューハイ」に代表されるソフトアルコール飲料など酒類全般や、本みりんなどの酒類調味料、食品調味料の製造・販売を行っている宝酒造。
同社の酒造りの歴史は、江戸時代後期の1842(天保13)年に始まり、以来170余年という長きにわたって時代や消費者のニーズに応え、独創的で高い技術に裏付けられた商品を提供しています。
現在は、清酒・焼酎や和食調味料の本みりんなど、日本の伝統的な酒類・調味料である「和酒」に強みを持つ国内有数のメーカーとして、独自の技術開発力と安定的な生産体制から生み出される安定的した商品ポートフォリオを作り上げています。
宝酒造が属する宝グループは、焼酎1位、清酒2位、みりん1位など、国内酒類・調味料市場での高いシェアを誇り、各カテゴリーに複数の強力なブランドを保有。 さらに、欧米、豪州に海外日本食材卸ネットワークを展開するほか、 バイオ産業支援事業での豊富な商品ラインアップと 高い競争力、遺伝子治療プロジェクト上市に向けた先行性など、数々の強みを持っています。
一方で、国内酒類・調味料事業の高い販促費率と低収益性、輸入原材料への高い依存度、海外売上高比率が22.2%にとどまっていることなどが同社の弱みと言えるでしょう。また、医薬分野における世界規模の競合の存在も課題のひとつとなっています。
また、宝酒造の競合他社としては、和酒では月桂冠、和食調味料などの領域ではキッコーマンが挙げられます。

海外展開加速も、国内とのバランスをとる事業構造への変革

このような事業環境のもと、宝グループは長期経営ビジョン「宝グループ・ビジョン2020」の達成に向けた第 2ステップとしての「宝グループ中期経

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宝酒造株式会社を就職活動の観点から企業研究

酒類・調味料事業やバイオ事業などを展開する宝グループの中核事業会社として、国内における酒類・調味料事業および酒精事業を展開。日本の伝統的な酒類・調味料である「和酒」に強みがある食品業界の宝酒造に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
    ◆ TOPIC
  • 政府も後押し。積極的な海外展開に期待が高まる日本酒業界
  • 日本食文化を支え続ける、老舗の和酒メーカー
  • 海外展開加速も、国内とのバランスをとる事業構造への変革
  • 宝酒造の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
宝酒造の年収・インターン・選考/採用情報はこちらの記事へ

政府も後押し。積極的な海外展開に期待が高まる日本酒業界

昨今の世界における和食ブームの中で脚光を浴びる日本酒。他方で、国内出荷量は1998年に113万klあったものが減少を続け、2008年には66万klとなり、2015年では55万klとなっています。この背景には、主力顧客層であった50~70代男性の飲酒人口減少のほか、洋食化や少量瓶(缶)による飲みきりサイズへの変化、健康志向などが挙げられています。

出典:>日本酒の国内出荷量における推移【SPEEDA総研】日本酒業界の現状と課題(2017年10月7日)
一方、日本酒の輸出量は2004年以降、リーマンショックの2009年以外は成長を続けており、2016年に19,737klに。2006~2016年の年平均成長率は6.7%と好調で、7年連続過去最高を記録しています。輸出量構成比では第2位に位置しており、ビールに次ぐ輸出量となっています。

出典:" target="_brank"> 清酒の輸出量推移【SPEEDA総研】日本酒業界の現状と課題(2017年10月7日)
■画像:宝酒造2■ 清酒の輸出量推移 出典: 【SPEEDA総研】日本酒業界の現状と課題(2017年10月7日) 好調の波に乗る日本酒の輸出をさらに加速すべく、政府や民間企業は海外展開に注力。例えば、政府による取り組みとしては、2020年に向け、国内外の情報発信拠点の活用、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)の活用、海外の酒類の専門家や有識者等への啓発、地理的表示制度(GI)の活用促進、酒蔵ツーリズムの推進などを行っています。 また、日欧経済連携協定(EPA)交渉において、EUが日本産日本酒の関税を即時撤廃する方向で調整中(2017年6月時点)。さらに、政府系ファンドのクールジャパン機構は「日本食のテーマパーク」を欧州中心に海外展開する方針を固め、英国で2018年春1号店を出店後、パリなど他の欧州主要都市での出店を目指しているとのこと。 今まで主要輸出先だったアメリカや韓国、台湾、中国、香港などのアジアはもちろん、輸出全体で10%程度のシェアに留まる欧州向けにも力を入れ始めていることがわかります。


日本食文化を支え続ける、老舗の和酒メーカー

国を挙げて海外進出に注力する日本酒業界の中で、酒類・調味料事業やバイオ事業などを展開する宝グループの中核事業会社として、焼酎、清酒をはじめ「タカラcanチューハイ」に代表されるソフトアルコール飲料など酒類全般や、本みりんなどの酒類調味料、食品調味料の製造・販売を行っている宝酒造。 同社の酒造りの歴史は、江戸時代後期の1842(天保13)年に始まり、以来170余年という長きにわたって時代や消費者のニーズに応え、独創的で高い技術に裏付けられた商品を提供しています。 現在は、清酒・焼酎や和食調味料の本みりんなど、日本の伝統的な酒類・調味料である「和酒」に強みを持つ国内有数のメーカーとして、独自の技術開発力と安定的な生産体制から生み出される安定的した商品ポートフォリオを作り上げています。 宝酒造が属する宝グループは、焼酎1位、清酒2位、みりん1位など、国内酒類・調味料市場での高いシェアを誇り、各カテゴリーに複数の強力なブランドを保有。 さらに、欧米、豪州に海外日本食材卸ネットワークを展開するほか、 バイオ産業支援事業での豊富な商品ラインアップと 高い競争力、遺伝子治療プロジェクト上市に向けた先行性など、数々の強みを持っています。 一方で、国内酒類・調味料事業の高い販促費率と低収益性、輸入原材料への高い依存度、海外売上高比率が22.2%にとどまっていることなどが同社の弱みと言えるでしょう。また、医薬分野における世界規模の競合の存在も課題のひとつとなっています。 また、宝酒造の競合他社としては、和酒では月桂冠、和食調味料などの領域ではキッコーマンが挙げられます。

海外展開加速も、国内とのバランスをとる事業構造への変革

このような事業環境のもと、宝グループは長期経営ビジョン「宝グループ・ビジョン2020」の達成に向けた第 2ステップとしての「宝グループ中期経営計画2016」の最終年度を終え、2017年3月期は連結での売上高2,300億円以上、営業利益120億円以上、海外売上高比率16%以上と定量目標を全て達成。 加えて、国内酒類市場の変化に迅速に対応すべく、新製品開発体制の強化や、海外日本食材卸ネットワークの拡大を推進(欧州の拡充、北米への本格進出、豪州への展開)するなど、環境変化に強いバランスのとれた事業構造への変革に一定の成果を上げていることがわかります。 さらに、海外での日本食材卸事業や酒類事業の成長を加速させるため、2017年7月に宝酒造より分社した宝酒造インターナショナルを設立。海外の日本食レストランや小売店に日本食材などを販売する海外日本食材卸事業と、酒類の輸出や海外各地で製造販売を行う海外酒類事業を展開しています。 今後もさらなる拡大が期待される世界の日本食市場の広がりを背景に、「和食」に加え、日本伝統のお酒である清酒や焼酎といった「和酒」のおいしさを伝えることで、日本の食文化を世界に広め、世界の和酒・和食市場におけるリーディングカンパニーを目指した取り組みが期待されます。 一方、宝酒造は引き続き国内における国内酒類事業の収益力向上を目指すとともに、松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒のビッグブランドへの育成などに注力。清酒を中心に各カテゴリーの売上高を拡大するとともに、国内の酒類・調味料市場で和酒No.1メーカーとしての確固たるポジション確立を目指しています。

宝酒造の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

食品業界の宝酒造は、酒類・調味料事業やバイオ事業などを展開する宝グループの中核事業会社として、国内における酒類・調味料事業および酒精事業を展開。日本の伝統的な酒類・調味料である「和酒」に強みがあります。海外展開を加速させるため、宝酒造インターナショナルを設立。宝酒造は、国内の酒類・調味料市場で和酒No.1メーカーとしての確固たるポジション確立を目指しています。競合他社としては、月桂冠やキッコーマンが挙げられます。 いかがでしたか?次回の記事では、有名な宝酒造のジョブローテーションを始め、気になる働き方や年収、インターン・選考対策情報などをお届けします。

宝酒造の年収・インターン・選考/採用情報はこちらの記事へ

会社概要


商号宝酒造株式会社(TAKARA SHUZO CO.,LTD. )
発足平成14年4月1日
代表者村田謙二
従業員数4,407名(連結、2017年3月31日現在)
本社京都市伏見区竹中町609番地
代表者経歴 昭和58年に寳酒造(現宝ホールディングス)入社
以降、技術・製造関連の業務を長年担当し、新製品の開発や品質向上などの技術開発に携わる
技術・供給本部長、調味料・酒精事業本部長を経て、平成28年に副社長就任。国内酒類・調味料・酒精の各事業を統括
平成29年6月29日、代表取締役社長就任。
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