株式会社ＶＡＳＩＬＹ（ヴァシリー）の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

ファッション×テクノロジーを強みとしたスタートアップで、日本最大級のファッションアプリ「IQON 」などを開発・運営するITサービス業界のＶＡＳＩＬＹ（ヴァシリー）に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。

下記４つのトピックに分けてご紹介します。

◆ TOPIC
• 国内アパレル市場は2年連続マイナス成長で9.2兆円規模に。ECは拡大傾向。
• テクノロジーでITサービス業界をリードするスタートアップ
• 日本最大級のファッショングループとともに目指す成長戦略とは？
• ＶＡＳＩＬＹの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

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矢野経済研究所が公表した国内アパレル市場の調査結果（2017年）によると、2016年の国内アパレル総小売市場規模は、前年比98.5％の9兆2,202億円。2 年連続のマイナス成 長に。婦人服、紳士服、ベビー・子供服と、いずれにおいても前年実績を下回る結果になったそう。

(出典： 国内アパレル市場に関する調査を実施（2017年） )

販売チャネルを見ると、百貨店、量販店については前年比で減少、一方で専門店と、その他（通販等）は同比で増加しています。今後も引き続き、専門店とその他（通販等）のチャネルが市場を支えていくと見られていますが、その成長率は鈍化傾向にあるとのこと。市場自体が縮小していくのとは反対に、その他（通販）チャネルの中でもインターネット通販のシェアが高まっていきそうです。

(出典： 国内アパレル市場に関する調査を実施（2017年） )

また、その他（通販等）チャネルでは、ネット系通販企業が好調に推移するも、カタログを主としてきた総合系通販企業は厳しい状況が続いています。また、実店舗を有する事業者ではオムニチャネル化への動きも出ているようです。
(出典： 国内アパレル市場に関する調査を実施（2017年） - 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所 )

スマートフォンやSNSの普及など、ICT（情報通信）技術の発展がファッション業界にも多大な影響を与えるようなった昨今。ファッション情報はアプリで配信され、いつでもどこでも最新のファッションに触れることが当たり前に。そんな「ファッション×テクノロジー」のリーディングカンパニーとして知られるのがＶＡＳＩＬＹです。

VASILYの強みは、自社で開発するファッションサービス「IQON」。2012年にAppleのベストアプリ受賞を獲得したのをはじめ、2014年から2016年の3年連続でGoogleのベストアプリ受賞、加えて2016年には、アプリ内での人工知能の活用を認められGoogle Playベストイノベーティブアプリ大賞を受賞。テクノロジーを活かした先進的なファッションサービスの企画開発を得意としています。

「IQON」のコンセプトは、「わたしの「好き」がここにある」で、200以上の提携ECサイトのファッションアイテムの中から、ユーザー好みのコーディネートを作成できるスマートフォンアプリ。さらに、ユーザーはIQONに投稿されている250万件以上のコーディネートを無料閲覧でき、使われている商品を購入したり、お気に入り登録して楽しむことができます。

「IQON」はファッションアプリとして世界で唯一、Apple社が選ぶベストアプリとGoogle社が選ぶベストアプリの両方に選出されるという快挙を成し遂げているほか、ユーザーによるアプリストア内のレビューの平均点が4.5点（AppStore、5点満点）を獲得するなど、国内外で高い評価を受けています。

また、VASILYの競合他社としては、STYLERが挙げられます。

VASILYは「iQON」の運営において、国内でも他社に先駆けてグロースハックの導入・実践を行った企業としても知られています。「製品・サービスその