【企業研究】フィリップ・モリス・ジャパン合同会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報まとめ

世界No.1のたばこ会社「フィリップ・モリス・インターナショナル」の子会社で、世界売上げNo.1を誇るマールボロをはじめ、ラーク、バージニア・エス、パーラメントなどのブランドに強みがある、たばこ業界のフィリップ・モリス ジャパンに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。

下記４つのトピックに分けてご紹介します。

◆ TOPIC
• 国内たばこ市場規模は約4兆円。その半分は国や地方の貴重な財源に
• 「革新」「卓越」「人財」の3本柱がDNA、日本第2位のたばこ会社
• 中核事業の否定から始まった、革新的成長戦略
• フィリップ・モリス・ジャパンの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

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一般社団法人日本たばこ協会の発表による、「紙巻たばこ月次販売実績（販売数量及び販売代金）」を見ると、2016年度の売上高は36,377億円で前年比92.7％となり若干ですが減少していることがわかります。

(出典： 一般社団法人日本たばこ協会 紙巻たばこ月次販売実績（販売数量及び販売代金） )

一方、フィリップ・モリス・ジャパンによると、日本におけるたばこ市場は、清涼飲料のトップ5カテゴリーの合計と同じ程度の市場規模となっており約4兆円だそう。

(出典： フィリップ モリス ジャパンとたばこ業界のこと | フィリップ モリス ジャパン採用サイト )

そんな、たばこは税負担率が6割を超える商品で、その価格には「国たばこ税」「地方たばこ税」「たばこ特別税」「消費税」の4種類もの税金が含まれています。これら全てを合わせると税負担率は6割にも達する、日本で最も税負担率の重い商品のひとつとなっています。

しかしながら、たばこ税は年間2兆円を上回る貴重な財源であり、地方財政に年間1兆円を上回る一般財源として使われています。2015年度（決算額）の実績では、道府県たばこ税1,530億円、市町村たばこ税9,361億円と、地方たばこ税として年間1兆891億円もの貢献をしています。

(出典： たばこ税の仕組み | JTウェブサイト )

たばこ製品の健康に対する影響について率直に話し、リスクを低減させる可能性のある製品を開発し、未成年者の喫煙防止活動を行うなど、社会的責任ある企業を目指す各たばこメーカー。

そのひとつがフィリップ・モリス・ジャパンで、米国以外の世界各国でたばこ事業を展開するフィリップ・モリス・インターナショナルの日本法人です。全世界で売上No.1を誇る「マールボロ」をはじめ、「ラーク」「パーラメント」「バージニア・エス」など、フィリップ・モリス社製品のマーケティングや販売促進活動を行っています。 　

同社は1985年に日本で事業を開始。今日では約1,950名の従業員を擁し、日本のたばこ市場で約32.1％のシェア（2017年末現在）を占める日本第2位のたばこ会社。今後のさらなる成長と、社会からの信頼をより得る会社となるため、「戦略円陣」という戦略の基盤をつくり、これを戦略の指針としているそう。

この「戦略円陣」は、同社がビジネス目標をどのような方法で達成するかを視覚的に示したもので、「革新」「卓越」「人財」の3本の柱で構成。この3本の柱が同社のDNAと考え、各領域の強みが成功をもたらし、今後も成功の原動力となり続けると考えています。 　

(出典： フィリップ・モリス・ジャパン会社案内 )

さらに、3本の柱を取り囲むのが12の「重要戦略」。これは職務や年功に関係なく全従業員の行動指針となっており、重要戦略を個人の行動とグループの活動に当てはめることがビジネス目標の達成につながると考えています。 　

外側の輪は、行動指針である「7つのキー・ビヘイビア」。同社における働き方の中核となるもので、フィリップ・モリス・ジャパンのカルチャーや関心、そして個人、企業としての成功の基礎となっています。

また、フィリップ・モリス・ジャパンの競合他社としては、日本たばこ産業が挙げられます。

たばこ産業は世界でも巨大な市場を形成し、国家にも税収という面で大きな貢献を果たしている珍しい産業。しかしながら、健康リスクや未成年へ�