川崎汽船株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

海運業を母体とし、安全で安定した物資の海上輸送や物流サービスの提供をグローバルに展開している強みがある海運業界の川崎汽船に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。

下記４つのトピックに分けてご紹介します。

◆ TOPIC
• 川崎汽船の海運業界は競争激化、景気は回復傾向に
• 川崎汽船は100年の歴史を持つ、日本海運業界の一角を担う大手海運会社
• 川崎汽船の次の一手とはー事業の選択と集中ー
• 川崎汽船の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

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海をまたぐアライアンスや経営統合が進んでいるという海運業界。現状は欧米勢が強く、中でもコンテナ部門ではM&Aを積極化し上位を独占。さらに、中国や台湾、韓国などアジア勢も追い上げており、海運王国と呼ばれた日本も油断できない状況にあります。

海運業は船を使って旅客や貨物を海上輸送する事業のことで、一般消費者にはなじみの薄い業界ですが貨物輸送については海が依然として主力となっています。生産拠点が世界各地に点在し、商品流通のグローバル化が進む昨今、海運業の存在感は増しつつあるようです。では、次に海運業界の事業環境を見てみましょう。

2016年前半に市場最安値となったというコンテナ船の運賃。新造大型コンテナ船の竣工などよる世界的な船腹過剰がその背景として挙げられていますが、現状は供給調整が行われ、足元の運賃は緩やかに回復し、今後もこの傾向が続くと 予想されています。

(出典： マーケットウィークリー・938号 　2017.9.8 )

コンテナ船の運賃と合わせて業績を左右するという、ドライバルク船のスポット運賃を表すバルチック海運指数。コンテナ船と同様、船腹需給の悪化で2016年 の前半に低迷しましたが、鉄鉱石・石炭価格の上昇にともない徐々に回復しているようです。

(出典： マーケットウィークリー・938号 　2017.9.8 )

次に、海運業界の御三家の1つである川崎汽船について見てみましょう。 1919年創立された同社は、世界の海上輸送ニーズに適応した、さまざま�