【企業研究】オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン合同会社の戦略・強み・弱み・競合他社まとめ

1948年に米国で創業されて以来、クリエイティブに力を入れることで多くの顧客の課題解決を支援してきた、広告業界のオグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパンに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。

下記４つのトピックに分けてご紹介します。

◆ TOPIC
• 広告市場は前年比101.9%で成長。インターネット広告の伸び率に注目
• クリエイティブへのこだわりで「Great Work, That Works」を生み出す
• コンサル力向上とクリエイター育成が成長の鍵
• オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン合同会社の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパンが属するのは広告業界です。電通の運営する『ウェブ電通報』によれば、2016年時点での広告業界の国内市場規模は6兆2,880億円。リーマンショック前のピークに比べると減少しているものの、前年比101.9%で、2012年以降5年連続で上昇しています。

業界全体で見ると比較的好調と言えますが、全てのメディアで売上規模が上昇しているわけではないという点には注意が必要です。例えば、新聞広告費は95.6%、雑誌広告費は91.0%と、大きく減少しています。

その一方で、大きく成長しているのがインターネット広告です。矢野経済研究所によれば、2016年度のインターネット広告国内市場規模は約1兆956億円で、前年比116%の成長を見せてみます。現在、広告費が最も多いメディアは地上波テレビですが、2020年にはインターネットがそれを越すのではないかという見方もされているほどです。

こうした変化は世界的にも共通するもので、ユーザーベースが運営する『SPEEDA総研』の情報によれば、グローバル規模で展開する広告代理店はデジタル分野の強化に加え、アジアを中心とした新興国市場への展開を掲げています。こうした動きの裏側では、合併や業務提携などによって総合代理店に資本集約が進んでいます。今回紹介するオグルヴィ・アンド・メイザーも、世界最大の広告会社である英国のWPPの傘下の企業です。
次にオグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパンの事業内容について見ていきましょう。

同社は1948年にデイヴィッド・オグルヴィがアメリカで創業したのがはじまりです。「近代広告の父」とも呼ばれる彼は、広告の雰囲気や色、コピー、ユーモア、エモーション、そしてアイデアにこだわり、そのスタンスは現在の事業にも受け継がれています。このクリエイティブへのこだわりと実績が、同社の強みでもあります。

《主な事業内容》

・ブランド戦略立案
・独自調査による消費者インサイト
(消費者がどのように商品に関っているかの洞察)の定義
・プロダクト・コンセプト開発
・インサイトに基づいた広告アイデア開発
・コミュニケーション戦略立案
・エグゼキューション開発、実施
（出典： Marketing Solutions Services | About Us | Ogilvy & Mather ）

広告を作成するために必要なマーケティングから、コンセプト提案、具体的な広告手段の選定からクリエイティブ作成まで一貫した支援が可能です。同社では、「商品を売る力のある優れた広告＝Great Work, That Works」を通じて、顧客の課題解決に取り組んでいるそうです。数多くの顧客を持っており、その一例としてウェブサイトではIBMや東京大学のキャンペーン事例が紹介されています。

また、同社にはデジタルマーケティングや、デザインなどのクリエイティブ部門のグループ会社が4社あり、効果的な広告作成のために十分な体制を持っているのも特徴です。

最後にオグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパンの成長戦略について見てみましょう。力を入れていることの一例としてあげられるのが、クリエ�