キッコーマン株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
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2019年06月04日更新
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キッコーマン株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

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キッコーマン株式会社を就職活動の観点から企業研究

国内しょうゆ業界のシェア約3割を占める最大手で、万能調味料として「しょうゆ」のグローバル化を推し進め、日本企業でもいち早く国際企業として成長。

そのマーケティング力に加え、キッコーマンや豆乳、デルモンテブランドを生み出した商品開発力が強みなことで有名な食品業界のキッコーマン株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。

下記4つのトピックに分けてご紹介します。

    ◆ TOPIC
  • 付加価値の高い商品が牽引。2022年の国内加工食品市場規模、22兆8,626億円との予測
  • ローカルな調味料を世界に拡げた、グローバル企業の先駆者
  • キッコーマンしょうゆをグローバル・スタンダードへ。2030年へ向けた大いなる挑戦
  • キッコーマンの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
キッコーマンの年収・インターン・選考/採用情報はこちらの記事へ

付加価値の高い商品が牽引。2022年の国内加工食品市場規模、22兆8,626億円との予測

総合マーケティングビジネスの富士経済が公表した「2018年食品マーケティング便覧総市場分析編」によると、2017年の加工食品市場は、前年比0.7%増の22兆5,498億円。

飲料、アルコール飲料、ステープル、調味料・調味食品の順に構成比が大きくなっており、この4つのカテゴリーで同市場の6割を占めるといいます。

今後は、人口減少や超高齢化社会に向かっていることなどから、一人当たりの飲食量も減少していくと見られています。


その一方で、健康に関わる要素を持つ付加価値の高い商品や高品質な商品などが実績を伸ばし単価が上昇するとの見方もあり、市場は拡大推移を維持し、2022年の予測は22兆8,626億円となっています。

また、食品産業新聞社が行ったしょうゆ市場の調査によると、鮮度保持密封容器(以下、鮮度容器)入りのしょうゆのシェアは販売金額、販売個数ともに全体の3割を超えていることがわかりました(2017年)。

高単価にも関わらず売れていることを考えると、消費者に鮮度容器入りのしょうゆの価値が認められていると言え、今後もさらに伸長するとみられています。

しょうゆの小売用市場規模は410億円程度とみられていますが、メーカー筋の話によると鮮度容器は140億円程度。今後シェアは市場の半分以上に達する可能性もあるでしょう。


ローカルな調味料を世界に拡げた、グローバル企業の先駆者

今回は、食品業界の中でも、健康志向にマッチした商品が売れ行きを伸ばしているという、しょうゆ市場のリーディングカンパニー、キッコーマンを紹介していきます。

キッコーマンは、千葉県野田市のしょうゆ醸造家が合同して1917(大正6)年に設立したのがその起源。地場の中小メーカーなど約1500社がひしめく国内しょうゆ業界の中で、グループ会社のヒゲタ醤油と合わせ国内シェア33.2%(2016年)を占める最大手です。


しょうゆを中心とした調味料以外にも、食品、飲料、酒類、外食・中食、食料品卸売などを手掛けています。キッコーマンは持ち株会社で、キッコーマン食品は主要子会社。

まだ海外進出をしていない日本企業が多かった1957年、米サンフランシスコに現地法人を設立し、日系人だけでなく、海外のしょうゆファンを掘り起こした歴史はよく知られています。今や売上高の5割、営業利益の7割近くを海外100カ国以上で稼ぎ出す、正真正銘のグローバル企業と言えるでしょう。

キッコーマンの強みは早期に海外へと目を向けた先見性や、現地で「日常の中にどうしょうゆを浸透させていくか」を課題として取り組んできたマーケティング力です。


さらに、キッコーマンは同社と同名のキッコーマンブランドのほか、マンジョウブランドの本みりん、豆乳、「デルモンテ」ブランドのケチャップ、そして、山梨県や長野県にワイナリーを持つマンズワインも子会社の1つとして有しており、長きにわたって愛され続けられているこれらの商品群ブランドを作り上げた商品開発力が最大の強みと言えるでしょう。

近年の国内事業ではトマトジュースの市場規模が約3割拡大するなど「デルモンテ」ブランドの好調が目立っているほか、しょうゆと同じ原料の豆乳を調理に用いる人が増えて右肩上がりに。

また、2010年に発売されたキッコーマン食品の「いつでも新鮮」シリーズも好調で、押しも押されもせぬ定番商品へと育っています。新構造の容器で風味の劣化を防ぎ、「生しょうゆ」を広めた点が画期的でした。


キッコーマンしょうゆをグローバル・スタンダードへ。2030年へ向けた大いなる挑戦

2018年4月、キッコーマンは、新たな長期ビジョン『グローバルビジョン2030』を策定。これは2030年を目標とするキッコーマングループの目指す姿とその戦略を定めたものです。


そのテーマとなるのが、キッコーマンのDNAとも言える「新しい価値創造への挑戦」。


これを実現するための3つの具体的な取り組みとして、「グローバルNo.1戦略」「エリアNo.1戦略」「新たな事業の創出」を挙げています。

「グローバルNo.1」はしょうゆをはじめとした東洋食品卸の世界戦略であり、「エリアNo.1戦略」とはデルモンテがアジアでNo.1、国内豆乳市場でNo.1というように、特定のエリアのなかでNo.1をめざす戦略です。また、「新たな事業の創出」とは発酵や醸造、食品製造技術を活かした新しい事業分野の確立を指しています。

特に「グローバルNo.1」戦略がポイントで、キッコーマンの成長を継続させ収益力を強化していくためには、人口の減少などで成長が期待し難い国内市場で付加価値の高い商品・サービスを提供するとともに、海外でさらに成長を加速させる必要があると考えています。

キッコーマンしょうゆをグローバル・スタンダードの調味料にするため、日本と北米、欧州の先進国市場でトップシェアを固めながら、南米やアフリカ、インドなど新興国市場への浸透を狙っていく。

まず、2020年代に南米、アフリカやインドは2030年代以降を目標に、北米で「キッコーマンしょうゆ」が日常生活に浸透しているような姿を、世界中で展開し、各国の食文化との融合を実現していく。

キッコーマンの大いなる挑戦に期待が高まります。


キッコーマンの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

食品業界のキッコーマン株式会社は、国内しょうゆ業界のシェア約3割を占める最大手で、万能調味料として「しょうゆ」のグローバル化を推し

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