豊通ケミプラス株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

豊通ケミプラス株式会社を就職活動の観点から企業研究

トヨタ自動車グループの総合商社である豊田通商グループを親会社に持ち、化学品という分野を極める、化学品専門商社。2009年、トーメンケミカル、豊通プラケム、トーメンプラスチック販売が合併して誕生しました。

関連性の強い自動車分野と専門性のある化学品分野が強みなことで有名な商社業界の豊通ケミプラス株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。

下記４つのトピックに分けてご紹介します。

◆ TOPIC
• 専門商社と総合商社の違い。そして、求められる役割とは？
• 豊田通商グループの総合力を発揮した提案を提供する化学品専門商社
• グローバルで顧客サポートを充実。技術提案・顧客密着でさらなる成長を目指す
• 豊通ケミプラス株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

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専門商社と総合商社の違い。そして、求められる役割とは？

日本の代表的な総合商社は、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、住友商事、豊田通商、双日です。これらの中でもトップ5は「5大商社」と呼ばれ、収益合計が約30兆円、従業員数合計は約33万人という巨大な規模を誇ります。

食料品から自動、資源エネルギー、宇宙開発まで、ありとあらゆるものを手がける「総合商社」がある一方で、繊維や鉄鋼、自動車部品、日用品など、ある特定の事業分野を手がけるのが「専門商社」です。

商社は海外輸入や国内メーカーから仕入れた商品を、輸出や国内小売業へ販売し、貿易・仲介・物流や、資金運用・決済で手数料を得るトレーディングが事業の主体です。しかし近年は専門商社も、顧客企業・商品の付加価値の創造と高度化を担うなど、独自性をより強化する事業展開へとシフトしています。

今後、さらに日本メーカーの海外進出が進むなかで、専門商社も海外展開や、専門分野の垣根を越えた再編・連携が活発化していくと見られています。このような状況のなかで専門商社は、コア事業を見極め、顧客の競争力強化と企業価値向上のサポートが求められていく存在になっていくでしょう。

豊田通商グループの総合力を発揮した提案を提供する化学品専門商社

今回は、商社業界でも、化学品分野の製品を取り扱う専門商社、豊通ケミプラスを紹介していきます。

トヨタ自動車グループの総合商社である豊田通商グループを親会社に持ち、化学品という分野を極めるプロ集団、豊通ケミプラス。2009年、トーメンケミカル、豊通プラケム、トーメンプラスチック販売が合併して誕生しました。

関連性の強い自動車分野と専門性のある化学品分野が強み。この特徴を活かし、お客様に寄り添い続ける技術提案型商社を目指しています。

同社の事業領域は、ケミカル、プラスチックの2つの分野で、「自動車資材」「生活資材」「産業資材」「スペシャリティーケミカル」といった4つのフィールドで様々な価値を提供。主力の自動車資材以外にも、スペシャリティーケミカルで取扱う、樹脂や塗料、接着剤をはじめとした添加剤の輸出入や国内販売においては国内トップの取扱量を誇ります。

グローバルで顧客サポートを充実。技術提案・顧客密着でさらなる成長を目指す

2019年、会社発足10周年を迎えた豊通ケミプラスですが、今後はどんな成長戦略を描いているのでしょうか？海外では、同社がタイで展開するＴＯＹＯＴＳＵ　ＣＨＥＭＩＰＬＡＳ　ＴＨＡＩＬＡＮＤをはじめ、豊田通商の海外拠点と連携し、中国や豪亜、欧米などで事業を展開しています。

ゴム練り工場を持つタイでは高品質が認められフル生産が継続しているほか、インドネシアも販売は堅調。また、中国では日系部品メーカー向けへの販売は比較的安定しているといいます。 　

そんな豊通ケミプラスは「Solution Hub Company」を全社ビジョンとして掲げ、技術提案と顧客密着をキーワードにした活動「顧客密着×技術提案」に注力しています。

なかでも、ゴムやエラストマー材料を扱う自動車資材本部ゴムエラストマー部の戦略は、自動車の軽量化ニーズへの対応、物流と供給の安定化、タイ・中国にあるコンパウンド拠点の活用の3点です。

自動車の軽量化ニーズでは、環境規制が厳しくなり、部品に求められる材料も変わる中、薄肉化などユーザーニーズを先取りした最適調達を図る一方、物流に関しては、豊田通商グループ内の物流会社と連携し、顧客の要望に沿った安定的な供給を行っていく方針。

化学品専門商社として今までつちかったノウハウ、そして豊田通商グループの総合力という強みを活かしながら、技術提案・顧客密着でさらなる成長を目指す豊通ケミプラス。今後の展開に注目していきたいと思います。

豊通ケミプラス株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

商社業界の豊通ケミプラス株式会社は、トヨタ自動車グループの総合商社である豊田通商グループを親会社に持ち、化学品という分野を極める、