株式会社ディーバの戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
株式会社ディーバを就職活動の観点から企業研究
国内シェアNo.1を誇る「DivaSystem」など、連結会計システムの開発・ライセンス販売・コンサルティングサービス・サポートサービスなどを行っているソフトウエア業界のディーバに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
2023年度、国内ソフトウェア市場は1兆7,550億円規模との予測
富士キメラ総研が公表した「ソフトウェアビジネス新市場2019年版」によると、2023年度国内市場予測(2018年度比)は、ソフトウェア市場が1兆7,550億円、39.4%増と予測。
働き方改革が推進される中、業務やコミュニケーションの自動化・効率化につながる製品の導入が進んでいることが、予測の背景として挙げられています。
出典: 株式会社 富士キメラ総研ソフトウェア(パッケージ/SaaS)の国内市場を調査
また、注目市場として、社内で簡単かつ円滑なコミュニケーション・情報共有に対する需要の高まりから利用が広がる「ビジネスチャット」が挙げられています。 これは、主にアプリケーションソフトウェアで提供され、気軽にテキストベースのコミュニケーションを実現するサービス。「Slack」や「チャットワーク(Chatwork)」などが代表例です。多種多様な企業で導入が進んでおり、PCがない環境でもスマホなどで利用することができ、需要が増加しています。
さらに、近年では、単なるコミュニケーションツールではなく、勤怠管理ソフトや経費精算ソフトなど様々な製品との連携を各ベンダーが進めており、ビジネスチャットを軸に、様々なソリューション提供が進んでいます。 以上のような状況から、2023年には2018年度比で2.4倍の拡大が予測され、市場は252億円規模になるとみられています。
連結会計システムに強みのあるディーバはシステムの保守サービスに注力
次にディーバの経営状況を見ていきましょう。ディーバの代表作といえば、「DivaSystem」。会計の中でも連結会計といった、ニッチで専門性の高い事業領域に特化したシステムです。
連結会計システムに強みがあるディーバの成長を支えてきた、DivaSystem。トヨタ自動車、日本電信電話、日本たばこ産業、セブン&アイ・ホールディングス、日立グループなど、国内大手企業の2社に1社が導入しており、その実績は文句なしのNo1。優良なお客様資産を保有しているという強みもあります。
国内では圧倒的な強さを誇りますが、海外展開は弱みと言えそうです。
初期バージョンから最新バージョンまで、一貫したサポートを継続しているのはもちろん、単なる製品サポートに留まらず、決算事前説明会をはじめ、実際の「業務」に踏み込んだサポートを提供するなど、より広範に充実した対応を実施。お客様の会計業務、経営管理業務の効率化やさらなるレベルアップを支援しています。
同社の提供する「システムの保守サービス」はストック型ビジネスの典型例で、全体売上に占めるストック型売上の比率は高く、安定したビジネスの基盤となっています。
また、ディーバの競合他社としては、 電通国際情報サービス、 SAPジャパン が挙げられます。
国内シェアトップのディーバが描く成長戦略とは?
ディーバが目指すのは、「世界に通用するソフトウェア企業となる」こと。これを達成するため、ソフトウェアの保守料等、継続的に発生する売上である「ストック売上」の売上高全体に占める割合を現在の30%強から70%にまで引き上げるという大きなチャレンジに挑んでいます。
ディーバでは今まで、「工数×単価」でお客様へ請求を行う工数ベースの売上の割合を高めていましたが、今後は売上規模を拡大しながら収益性・生産性を高めることで、価値ベース売上中心のビジネスへとシフトしていく方針。
ストック売上比率70%は、このビジネスモデルの転換なくしては実現が困難であり、この目標を重要な指標として掲げることにより、ディーバはグループとともに一丸となってビジネスモデルの転換戦略に向けて取り組んでいきます。
国内トップシェアを誇るディーバですが、それはあくまで通過点。「GO GLOBAL」を掲げ、本格的にグローバル展開を仕掛けていきます。
ディーバの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
ソフトウエア業界のディーバは、連結会計システムに強みがあり、システムの保守サービスに注力しています。海外展開が弱みと言えそうです。
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
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