株式会社豊通マシナリーの戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

株式会社豊通マシナリーを就職活動の観点から企業研究

7大商社の一角、豊田通商の100%子会社である機械専門商社で、トヨタグループを中心に取引社数は2000社を超え、ヒトとヒト、モノとモノ、会社と会社をつなぐ役割を担っていることが特徴です。

また、グローバル展開を勢力的に進めており、売上の海外比率は60％と海外に強みがあることで有名な商社業界の株式会社豊通マシナリーに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。

下記４つのトピックに分けてご紹介します。

製品出荷額等は53兆3,101億円。国内全製造業の17.5％を占める自動車製造業

経済産業省が公表している「平成26年工業統計調査」によると、2014年における自動車製造業の製品出荷額等は53兆3,101億円でした。これは国内全製造業の17.5％を占める規模となっており、自動車産業が日本の基幹産業であることを示すものと言えるでしょう。

また、日本自動車工業会によると、2017年四輪車国内生産台数は968万4,146台（前年比5.2％増）、国内販売台数は523万4,166台（同5.3％増）となり堅調に推移しました。

軽自動車税の増税で不調だった軽自動車の販売が回復したことや、安全運転支援システムを標準装備した新型車などが多数投入され、登録車の販売も好調だったことが理由として挙げられています。

一方、海外の四輪自動車生産台数は1,471万1,805台となり、前年同期比で4.8％増（2017年1月～9月）。輸出は470万5,848台で前年比1.5％増（2017年1～12月）となるなど、中国や欧州の市場が好調で、海外現地生産・輸出ともに伸長しました。

トヨタグループを中心とした顧客を持つ、機械の専門商社

今回は、商社業界でも、豊田通商の100%子会社である機械専門商社、豊通マシナリーを紹介していきます。

同社は、7大商社の一角である豊田通商グループの「機械専門商社」です。同社が豊田通商グループの戦略企業として設立されたのは1978年ですが、その後2010年にグループ4社が合併し、機械商社としての機能を高めました。

豊通マシナリーは自社製品を持ちませんが、トヨタグループを中心とする自動車業界などの取引社数は2000社を超えており、この膨大なヒトとヒト、モノとモノ、会社と会社をつなぐ重要な役割を担っていることが特徴です。

そんな同社の財務状況ですが、7年連続で増収増益を達成（2011～2017年度）。さらにその売上げ成長率は250％、利益成長率は460％と非常に高い成長率を誇っています。また、現在グローバル展開を勢力的に進めており、全体の売上の中で占める海外比率は60％と海外に強みがあります。

同社の社員が駐在を含め赴く国は2017年現在で34カ国に上り、まさに世界中が事業フィールドとなっています。

2つの架け橋の実現により、機械商社業界をリードする会社へ

100年に1度の大きな変革期にある自動車業界では、EV化、自動運転、シェアリング等、テクノロジーが日々進化しています。こうした中で豊通マシナリーは、新たなビジョンを策定しました。

■豊通マシナリーの新ビジョン

出典： 豊通マシナリー

「お客様に選ばれ続けるリーディング機械商社へ」というこのビジョンで掲げる「Bridge」には、「技術をつなぐ架け橋になる」「豊かな社会と未来のために次世代への橋を架ける」という2つの意味が込められています。この2つの架け橋を実現することで、豊通マシナリーは、機械商社業界をリードする会社を目指しています。

豊通マシナリーが介することでつながる「人」「モノ」そして「想い」によって、この世に生まれる「商品」や「技術」、「価値」があります。これは同社にとって最大のやりがいであり、かつ使命。お客様や社会にとってなくてはならない「橋」となり、より多くの可能性を形にするために、豊通マシナリーの挑戦は続いていきます。

株式会社豊通マシナリーの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

商社業界の株式会社豊通マシナリーは、7大商社の一角、豊田通商の100%子会社である機械専門商社で、トヨタグループを中心に取引社数は2000社を