豊通マテリアル株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
豊通マテリアル株式会社を就職活動の観点から企業研究
豊田通商グループの非鉄金属・鉄鋼原料分野を担う金属の総合商社として、鉄鋼原料・非鉄製品・レアメタルの調達、 販売という動脈物流を行う一方、資源有効利用のための金属リサイクルビジネスを展開し、工場や廃車から発生する金属スクラップの回収・販売などの静脈物流も行うビジネスモデルが強みなことで有名な非鉄金属業界の豊通マテリアル株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
-
◆ TOPIC
- 都市鉱山の活用が期待される、日本の非鉄金属業界
- 豊田通商グループの中核企業、No.1金属専門商社
- 車載用電池リサイクル事業の拡大で図る、経営基盤の強化
- 豊通マテリアル株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
都市鉱山の活用が期待される、日本の非鉄金属業界
非鉄金属業界が扱う「ベースメタル」と呼ばれるものには、「銅」「アルミニウム」があります。銅は電気伝導率に優れており、電線や電気機器に大量に使用されています。今後は次世代自動車の普及により需要増が見込まれているほか、エコシティー建設により電線需要が堅調に推移すると見られています。
一方、アルミニウムの電気伝導率は銅の6割ですが、重さが3分の1であり、重量ベースでは銅の2倍の電流を通すことができます。銅価格が高止まりし、技術が進歩すれば、代替が進む可能性も。今後は自動車だけでなく重機への採用も増加することが予想されています。
また、ベースメタルの埋蔵量ですが、銅はチリが2割、ニッケルや鉛はオーストラリアが3割を占めています。日本は使用済み家電製品などの金属である「都市鉱山」が豊富。日本は海外鉱山の権益拡大を目指す一方で、都市鉱山のリサイクルに本格的に取り組んでいます。
欧米と比較して銅消費量に占めるリサイクルの銅の割合は低く、今後の適用範囲の拡大が期待されています。
豊田通商グループの中核企業、No.1金属専門商社
今回は非鉄金属業界の中でも、豊田通商100%出資連結子会社である、豊通マテリアルを紹介します。
豊通マテリアルは金属専門商社として、動脈物流( 製品の原材料調達などで物資を流通させること)により「モノづくり」の現場を支えるだけでなく、金属資源の適切なリサイクルを通じて静脈物流(使用済みの製品、返品商品、輸送や販売などに伴って生じる産業廃棄物などを輸送する物流のこと)も行い、「持続可能な経済成長」を支えています。
この両機能を組み合わせたビジネスモデルが同社の強みです。
■豊通マテリアルの3本柱「資源リサイクル事業」「非鉄製品事業」「資源トレーディング事業」
出典: 豊通マテリアル
なかでも自動車関連事業から始まった豊通マテリアルの非鉄金属リサイクルビジネスは、他産業にも広がり、国内で大きな存在感を示しています。年間の取扱量は8.3万トンを超え、豊田通商グループは取扱量国内No.1。
そんな豊田通商グループのなかでも屈指の成長率を誇る同社は、近年5年間で、売上高は約3.8倍、取扱量は約8.4倍、利益は4.5倍以上となるなど、同グループの事業戦略においても重要なポジションを確立しています。
車載用電池リサイクル事業の拡大で図る、経営基盤の強化
豊通マテリアルの親会社である豊田通商は、ハイブリッド車・電気自動車の市場拡大に伴うリチウムイオンバッテリー需要増に対応するため、リチウム資源開発事業を推進。豊通マテリアルも、レアメタルのリサイクルを手掛けるメタルドゥへ追加出資し、車載用電池リサイクル事業の拡大を図ると発表しました。
メタルドゥは、電池およびニッケル・タンタル・チタンなどのレアメタルスクラップの回収・加工・販売事業を行う商社で、レアメタルスクラップ回収数量では国内トップクラスを誇ります。
今後自動車の電動化が見込まれる中、豊通マテリアルは、ELV(使用済み自動車)回収ネットワーク、ヤード・加工拠点など豊田通商グループ全体のネットワークと、メタルドゥが持つリチウムイオン二次電池スクラップの取り扱いノウハウを活かしてシナジーを創出し、車載用電池リサイクル事業の拡大に向けて取り組みを強化していく方針。
次世代環境車を支えるリチウム電池の安定的な供給を行い、低炭素社会への移行に貢献していく、豊通マテリアルの挑戦は続いていきます。
豊通マテリアル株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
非鉄金属業界の豊通マテリアル株式会社は、豊田通商グループの非鉄金属・鉄鋼原料分野を担う金属の総合商社として、鉄鋼原料・非鉄製品・レ
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
Copyright © 2024 en-japan inc. All Rights Reserved.
その他(メーカー)
メーカー
メーカー
メーカー
{{article.title_chip}}
人気記事
NEW
メーカー
メーカー
メーカー
メーカー
{{article.title_chip}}
人気記事
NEW