電源開発の企業研究

今回取り上げるのは、電力の安定供給を陰で支える、知られざる電力会社「電源開発」、愛称J-Power（ジェイパワー）。
東京電力や関西電力などの一般電気事業者に電気を販売する日本最大の卸電気事業者です。
全国の電力不足解消のため、1952年の電気開発促進法に基づき、国の特殊会社として設立されたジェイパワーですが、2004年に民営化、発電能力は一般電気事業者以外としては突出しており、一般電気事業者と比較しても四国電力などを抜き、東北電力に匹敵するほどの力を持っています。
今回はそんなジェイパワーについて、詳しく見ていきたいと思います。
初任給は学部卒が20万2000円、修士了が22万5600円、平均年収は789万（2013）と、一般電気事業者と同じかそれより高いくらいの給与水準となっています。
昇進は能力に関係なく、年功序列であるようです。
役職に就くまでは昇給スピードが緩やかなため、大きな給与アップは若いうちは望めないようですが、残業代に関してはきっちり出るようです。
福利厚生は手厚く、本人の希望次第で資格取得のための受講料なども会社が負担してくれるため、スキルアップを図るには良い環境だと思われます。
また、有給休暇の取得・消化が奨励されており、有休消化年平均が14.4／20日となっています。
ただ、ジョブローテーションで発電所勤務となることが多く、全国各地、場合によっては僻地への転勤が多いため、生活面では多少困難なことが多くなるかもしれません。
とは言っても、ワークライフバランスは良く、電力供給というスケールの大きい仕事に携われるので、社員の平均年齢40.6歳、平均勤続年数19.5年と、非常に長く働ける会社であるようです。

ジェイパワーは、全国各地に発電所を有し、広域電源（一つの発電所から複数の地域に電力を供給すること）、広域連系（地域間を結ぶ送電線網�