伊藤忠丸紅鉄鋼の企業研究

「産業の米」という表現があります。
時代によって指すものは異なりますが、高度経済成長期には鉄を産業の米と言いました。
よくよく周囲を見てみると、鉄が使われているものが大変多いです。それだけ鉄は生活に根ざしたものと言えます。

今回は、鉄を取り扱う伊藤忠丸紅鉄鋼という会社を紹介していきます。この会社、伊藤忠と丸紅の鉄鋼部門が統合して設立された会社です。
自社を「鉄鋼総合商社」と謳っているとおり、ほかの専門商社とは違った独自の路線を進んでいます。
では、企業研究に入っていきましょう。 まずは平均年収から。
伊藤忠丸紅鉄鋼の平均年収は1,320万円（平均40歳）だそうです。
専門商社の中では郡を抜いて高いと言えるでしょう。
伊藤忠丸紅鉄鋼の設立時に伊藤忠商事や丸紅から移った社員の給与水準がそのまま引き継がれているからではないかと思います。

ところで、商社を志望されている方が持つ軸に多いのが「海外」ではないでしょうか。
伊藤忠丸紅鉄鋼では入社10年以内の基幹系社員の海外勤務を必須としています。
これから入社される方は、海外というフィールドで活躍できる舞台が約束されるわけです。
ちなみに現在の海外駐在員の比率は28%（就職四季報より）だそうです。

また、筆者がおもしろいと感じたのは、入社１年目の基幹系社員全員に短期海外研修を用意している点です。2013年はタイで、鉄鋼流通の現場を見学したそうですよ。１年目から現場をより深く知れる上に、全員で行くというのはとても楽しそうです。

伊藤忠丸紅鉄鋼のビジネスは最もシンプルに考えると、 鉄鋼メーカーから仕入れた鉄鋼製品（板状の鉄やパイプ）を、鉄が材料となる製品をつく