パイロットコーポレーションの企業研究

かつて2000年ごろまでの過去30年にわたり、世界最大の輸出国として日本が君臨してきた産業、それがボールペンやシャープペンシルなどの筆記具業界です。
その国内2強が「パイロットコーポレーション」と「三菱鉛筆」。
少子化やIT器具の普及等の影響により、国内の文具需要は減少傾向にあると言えますが、こうした動向を受け、両社とも海外市場の開拓やヒット商品の開発などに活路を見出しています。
今回は筆記具業界第1弾として、大ヒット商品消せるボールペン「フリクション」を開発したパイロットコーポレーションについて、詳しく見ていこうと思います。

初任給は職種などによりますが、大体18万〜23万、平均年収は564万（2013）と、給与水準は平均くらいです。
昇給昇進は数年前に年功序列から実力による評価制度に変わったようですが、まだ移行したばかりということもあり、まだ適切な評価ができていないのが現状のようです。
パイロットには創業時から5つの社是があり、そのうちの一つが「憂喜和精神（うきわせいしん）」。この社是の通り、パイロットの社員にはお互い助け合う精神が浸透しているようで、大企業ながら、アットホームな部分もあるようです。
産休や育休休暇などは取りやすく、復帰する女性も多いようですが、配属部署によって仕事の忙しさに幅があり、忙しい部署の場合、もとの部署に復帰することは難しいようです。
ただこれは育児において無理のかからないように配慮された結果であり、基本的に女性にとっては働きやすい会社だと言えるのではないでしょうか。
なお、社員の平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は19.5年です。

パイロットコーポレーションは、筆記具や手帳、事務用文具といったステーショナリー製品を柱として、熱転写リボンや自動車向けセラミックス�