三菱鉛筆株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
三菱鉛筆株式会社を就職活動の観点から企業研究
明治20年の創業以来、「最高の品質こそ最大のサービス」という経営理念を掲げ鉛筆シェアNO.1を誇るほか、「ジェットストリーム」や「クルトガ」など数々の人気商品が強みのグローバル企業です。筆記具以外でもその高い技術を応用し様々な事業領域へと積極的に進出していることで有名な筆記具業界の三菱鉛筆株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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国内文具・事務用品市場規模は4,598億円。微増で推移
矢野経済研究所の文具・事務用品市場に関する調査によれば、2015年度の国内市場規模は前年度比1.0%増の4,598億円(メーカー出荷金額ベース)。近年は、個人向け需要に対応したヒット商品を背景に、筆記具分野が大きく拡大し市場規模全体を底上げしている状況です。
また、事務用品もプラス成長となっており、国内文具・事務用品市場規模は全体的に微増で推移しました。
一方、2015年度の国内鉛筆市場規模は、前年度比18.0%増の82億円(メーカー出荷金額ベース)。大人向けの塗り絵(コロリアージュ)ブームによる、多色セット色鉛筆の需要が急拡大するなど、商品の供給が追いつかないほど好調で国内の鉛筆市場の拡大を牽引しました。
独自の発想力と技術力で業界を牽引する、老舗筆記具企業
明治20年の創業以来、「最高の品質こそ 最大のサービス」を社是として、高品質で付加価値の高い商品の開発に取り組んでいる三菱鉛筆。
発売から60余年を迎えた最高品質の鉛筆「ユニ」は30年以上のロングセラーを誇るほか、「なめらかボールペン」市場を切り開き、確固たるブランドを確立した「ジェットストリーム」や、シャープ芯自体を回転させる画期的な機能持つ「クルトガ」など、他者に先駆け数々の優れた商品を生み出し、世界中に提供し続けています。
■三菱鉛筆の海外展開
出典: 三菱鉛筆新卒サイト
三菱鉛筆はグループ企業として11の国内販売会社と21ヶ所以上の営業拠点をベースに、日本全国をくまなく網羅した国内営業活動が強みであるほか、海外に9つの三菱鉛筆販売会社と60を超える販売代理店を通じて世界100カ国以上に商品を供給。さらに、商談からマーケティング、輸出手続までを行っていることも特徴です。
次に、財務状況を見てみましょう。
2017年度における売上高は、672億47百万円で前年同期比3.9%増。営業利益は118億49百万円で同20.1%増、経常利益は123億8百万円で同23.7%増、親会社株主に帰属する当期純利益は83億46百万円で同34.8%増と増収増益を記録しています。
売上のおよそ4分の3を占める筆記具事業は、海外での評価も高く売上高の約半分を占めています。水性ボールペン市場においては、北米で確固たるシェアを築いています。その一方で、粘着テープ事業、手工芸品事業といったその他の事業は市場環境が厳しく、同社の課題の1つとなっています。
筆記具だけではない、三菱鉛筆の意外な事業領域
三菱鉛筆が掲げる長期ビジョンは、「世界一の筆記具メーカー」になること。これを踏まえた中期3カ年計画は以下の通りです。
・新製品の投入や販売数量の増加などに取り組むことで、筆記具事業の競争力を強化させる
・人材育成、グローバル化への対応、インフラの整備など多様化し変化し続ける業務課題に取り組む
そして、注目すべき3つ目の内容は、化粧品事業及びその他新規事業にマーケットサイドの視点を注力する、とあります。化粧品事業と聞いて驚く人もいるのではないでしょうか?三菱鉛筆の強さの1つは長年培ってきた筆記具の研究開発、製造、販売のノウハウ。実は、化粧品やカーボン素材、光コネクタ等の新事業も展開しているのです。
■三菱鉛筆の事業
出典: 三菱鉛筆新卒サイト
例えば、三菱鉛筆が手掛ける化粧の中に、ペン型コンシーラーなどの内容液や容器の開発・生産があります。先端が幅広いマーカー型の白髪染め商品は主力商品で、手や地肌を汚さずに染められると好評で化粧品数社に採用されています。そのほか、化粧品事業は国内外の50社以上と取引しています。
このように意外な一面を持つ三菱鉛筆ですが、同社を取り巻く環境は激変しつつあります。デジタル技術がかつてないスピードで進化し、人工知能の実用化が普及する昨今。三菱鉛筆は業界のリーダーとして、自らの手で表現する筆記具の新たな魅力を模索し、創りあげる使命があると言えるでしょう。
流通の変化を始めとする新たな技術やビジネスモデルに迅速かつ柔軟に対応することに加え、生産性の向上を踏まえた新たな付加価値の創造に挑戦し続ける。三菱鉛筆の新たなチャレンジが、業界の将来を左右する重要な動きとして更に注目が高まっていくことでしょう。
三菱鉛筆の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
筆記具業界の三菱鉛筆株式会社は、明治20年の創業以来、「最高の品質こそ最大のサービス」という経営理念を掲げ鉛筆シェアNO.1を誇るほか、
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
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