日本精工株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
日本精工株式会社を就職活動の観点から企業研究
1916年に日本初のベアリングメーカーとして創立されて以来、国内最大手のリーディングカンパニーとして業界を牽引。ベアリングでは日本No.1、精機製品のボールねじでは世界シェアNo.1を誇ります。国内に58カ所、世界では30の国々に207カ所の拠点を構えグローバル規模でビジネスを展開していることで有名なベアリング業界の日本精工に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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自動車の進化を支えているベアリング業界とは?
自動車は想像を超える多くの部品で構成されており、それら部品の開発と製造を支えているメーカーが多岐に渡って存在します。
たとえばバッテリーなどの電装部品、動力伝達装置などの駆動系部品、バッテリー、ブレーキ、タイヤ、ベアリング、内装品など、部品や素材をつくるメーカーがそれぞれの技術と強みを結集することで、日本の自動車が市場に誕生しているのです。
自動車の開発や製造に欠かせない部品の1つがベアリング。ベアリング産業は「産業の米」と言われる重要な業界のうちの1つです。
■機械のあらゆる回転部分に欠かせないベアリング
出典: NTN
現在、世界では年間約9000万台の自動車が生産されていますが、この自動車1台当たり100から150個にものぼるベアリングが搭載されていると言われています。ことから、自動車用だけ見ても年間100億個ほどのベアリングが生産されていることになります。
さらに、この自動車生産を支える機械産業にもベアリングが大量に使われていることからも、ベアリング産業の市場規模は大変大きいことがわかるでしょう。
現状先進国では自動車普及台数が飽和状態にありますが、中国ではまだ現在の6倍、インドでは20倍の自動車が必要になると予測されており、世界ではそれだけの数の自動車ベアリングの需要が存在していることが見込まれています。
■世界の自動車生産台数推移
出典: 日刊工業新聞
21世紀のイノベーションの中では、いずれ20世紀型産業のベアリングは減少していくかもしれません。しかしながら、新たに生まれるエコカーやロボット、それを製造する工作機械や工場設備が大きく入れ替わることから、ベアリング産業は大きく業容を変えて成長していくことが期待されています。
100年の歴史を着実に歩み続けてきた、ベアリング業界屈指のリーディングカンパニー
今回は、ベアリング業界トップの日本精工を紹介していきます。1916年に日本初のベアリングメーカーとして創立。主力製品のベアリングをはじめ、電動パワーステアリングやボールねじなど、高機能、高品質を誇る同社の製品は、世界でもトップクラスのシェアを誇っています。ベアリングは国内シェアNo.1、世界シェアNo.3のポジションにいます。
また、同社の事業領域はベアリングだけではありません。自動車事業として「自動車軸受」と「自動車部品」、産業機械事業として「産業機械軸受」と「精機製品」という4つの大きな製品群があり、これらにはベアリング(軸受)だけでなく様々な製品が含まれています。 これら中でも、「ボールねじ」は世界シェアNo.1、「電動パワーステアリング」は世界シェアNo.3となっています。
■数々の世界トップクラスを持つ日本精工
出典: 日本精工
そんな日本精工の技術基盤であり強みとなっているのが、「トライボロジー」「材料技術」「解析技術」「メカトロ技術」からなる4つのコアテクノロジーです。
■日本精工4つのコアテクノロジー
出典: 日本精工
次に、財務状況を見ていきましょう。
2018年3月期の連結売上高は前期比7.5%増の1兆203億円。中期経営計画で掲げていた目標を1年前倒しで達成しています。特に伸びたのが同社の2本柱の1つである産業機械事業です。売上高は2662億円と前期比17.3%増、営業利益は93.3%増の283億円と倍近くに膨らんでいます。
技術開発力とグローバル事業基盤を活かし、日本精工が見据える100年後
日本精工は、創立100周年の際に2026年に向けて目指していく姿を「NSKビジョン2026」として策定しました。「あたらしい動きをつくる。」というビジョンは、世の中の潜在的なニーズを探り、暮らしや社会において新たな動きを生み出していくという姿勢を表しています。
同社には「自動車事業」と「産業機械事業」という大きな2本の柱がありますが、現在、自動車事業を取り巻く環境は、自動車の技術革新が急速に進展しています。燃費性能の追求や自動運転制御、電動化などの構造変化に対応するため、新たな製品開発に注力し、次世代の成長につなげていく取り組みを行っています。
また、産業機械事業では、ターゲットを明確にした成長戦略を進行中。中長期的な成長セクターである鉄道や風力などの「インフラ関連」でのシェアを高め、高い成長が期待できるロボットや医療など「新分野」での存在感の拡大を図っています。
これまでつちかってきた技術開発力とグローバル事業基盤を活かし、次の100年も社会に貢献する新たな価値を創出していける企業となること。日本を代表する企業の1社として、他社に先駆けて上を目指し、道を切り開く役割も求められていくことでしょう。今後の成長のストーリーに期待がかかっています。
日本精工の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
ベアリング業界の日本精工は、1916年に日本初のベアリングメーカーとして創立されて以来、国内最大手のリーディングカンパニーとして業界を
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
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