西日本電信電話株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

西日本電信電話株式会社を就職活動の観点から企業研究
NTTの100%出資により設立された地域電気通信事業を業とする大手電気通信事業者で、通称はNTT西日本。西日本各地に安心安全な通信サービスを提供し、2000万人以上の顧客の暮らしを支えています。NTTグループが誇る最新かつ高品質のIT技術、4000箇所を超える通信ビルなどのアセットが強みで有名な通信インフラ業界の西日本電信電話株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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市場規模は94.4兆円。全産業の中で最大規模の情報通信産業
総務省の情報通信白書によると、2016年の国内における情報通信産業の市場規模(名目国内生産額)は94.4兆円。これは国内全産業の9.6%を占めており、全産業の中でも最大規模の産業となっています。
■2016年おもな産業の市場規模(名目国内生産額)
出典: 総務省
次にその推移をみてみましょう。2000年以降はITバブル崩壊の影響から、生産額はやや下降傾向で推移。2005年を底に生産額は再度上昇傾向に入りましたが、2008~2009年にかけてはリーマンショックの影響を受け生産額を落としています。
2010年以降も生産額は回復しないまま下降を続けたましたが、2013年以降徐々に回復し、2015年に96.4兆円まで上昇後、2016年時点で微減して94.4兆円となっています。
■情報通信産業の市場規模(名目国内生産額及び実質国内生産額)推移
出典: 総務省
2016年の情報通信産業の市場規模(実質国内生産額)は96.6兆円で、2000年から2016年の年平均成長率はプラス0.7%となっています。

グループシナジーを発揮し、通信に捉われない新たなサービスを創造
今回は、国内通信業界の中でも、西日本エリアの通信ネットワーク事業を担い、大都市から山間部、離島など、あらゆる地域の情報通信インフラを24時間365日支えている企業である、NTT西日本を紹介していきます。
同社の事業領域は、「ソリューションビジネス」「光サービスビジネス」「フィールドエンジニアリング」「基幹ネットワーク」「クラウドサービス」など多岐にわたり、それぞれの分野を専門的に担うグループ企業間の連携により、多種多様なビジネスを展開しています。
昨今は「人工知能」という言葉が浸透し、世界中でAIを活用した新たなサービス市場が拡大していますが、NTT西日本グループもいち早く「AI改革推進分化会」を立ち上げており、最先端のAI技術を駆使した様々な業務効率化の実証トライアルを全社的に推進しています。
例えば、「AIを活用したFAQシステムのデータ自動生成」のプロジェクト。コールセンタなどのオペレーターが日々、応対を重ねることで得られる音声データをテキスト化し、AI技術を活用したマイニングにより、「よくあるQ(質問)とA(回答)」を抽出し、FAQ(Frequently Asked Question)のもととなるデータを自動生成することで、必要なナレッジ(知識)を獲得するというもの。
研究開発センタをはじめ、技術をサービス化し新たなビジネスモデルの構築をめざすビジネスデザイン部、社内外からより良いコンタクトセンタソリューションの運営を託されるNTTマーケティングアクトという同グループで、それぞれに大切な役割を担う3者がコラボレーション。
NTT西日本グループは、強みである4000箇所を超える通信ビルなどのアセットなどを活かし、これまで通信ネットワークを使ったサービスが中心でした。しかし、現在はNTTグループが誇る最新かつ高品質のIT技術の強みを活かし、それ以外の分野でも新しいビジネスを創り上げていくことに挑んでいます。

固定電話を中心とする収益構造からの脱却で目指す、新たな成長戦略とは?
一般の人から見ると、NTT西日本は、まだ「電話の会社」「光サービスの会社」という印象が多いでしょう。既に提供を始めていますが、電話やネットワークだけではないサービスをさらに展開し、社会的な課題をICT(情報通信技術)で解決していきたい。そして、地域のお客様に愛され、頼りにされる会社になりたい、NTT西日本はこう考えています。
そんな同社は、2025年度の連結売上高の6割をICTを活用した企業・自治体向け課題解決サービスなどの成長分野とする目標を打ち出ました。固定電話を中心とする既存分野が6割を占める収益構造からの脱却を進めるほか、通信機能を使った省エネルギー事業なども成長分野と位置づけています。
成長分野の課題解決サービスでは、情報通信に詳しい人材が乏しい企業や自治体にクラウドサービスなどの活用を提案。自治体向けでは日本マイクロソフトと提携しています。
また、日産自動車とは、通信機能を使った電気自動車(EV)の遠隔制御や太陽光発電との連携で費用や二酸化炭素(CO2)の抑制につなげるエネルギー関連サービスにも注力していきます。このように、成長分野では他社との連携で市場を開拓するとのこと。
NTT西日本の小林社長は、「地域密着の営業体制、最新の技術や設備を組み合わせて成長分野の力を磨く。地域に必要とされる企業として存在感を高めたい」と意気込みを語っています。

西日本電信電話の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
通信業界の西日本電信電話株式会社は、NTTの100%出資により設立された地域電気通信事業を業とする大手電気通信事業者で、通称はNTT西日本。西

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