伊藤忠建材の企業研究

総合商社大手、伊藤忠商事が木材部門の国内販売拡充を目的に住宅建材事業を分離独立して１９６１年に設立したのが、伊藤忠建材です。日本初の建材専門商社として設立以来、住設関連販売では国内トップ、業界のリーディングカンパニーとして躍進してきました。

特に近年は、環境配慮型建材の開発と販売に積極的で、環境保全性の高い木質素材の「地球樹」シリーズが高級ブランドとして注目を集めています。「地球樹」シリーズの木質素材建材は、植林、伐採を計画的に行なうことで高い持続可能性を備えた植林地や森林に与えられる国際的な環境認証「ＦＳＣ認証」を取得した森林の木材を原料にしているのが特長です。グローバル企業である伊藤忠商事グループの一員らしい取り組みと言えそうです。

また、当初は国内販売拡充を目的に設立された伊藤忠建材ですが、２００７年には中国大連に連絡事務所を、２０１２年にはマレーシアのサラワク州にマレーシア支店を開設するなど、海外事業にも積極的に乗り出しています。 ２０１３年４月入社の初任給は総合職で大卒２１万円、院卒２２万円。事務職は大卒で１８万６０００円。短大・専門学校卒では２０１２年４月入社実績で１７万６０００円です。社員の平均年齢は２０１３年度現在で４２．３歳、平均勤続年数は１３．２年です。社員数は２０１４年３月３１日現在で３８２人で、売上高は２４７４億円ですので、一人当たり売上高は約６億５０００万円になります。

単純に考えれば、新人と言えども６億５０００万円以上のビジネスに関わることになりますので、活躍の場は幅広いと言えるでしょう。一方、傘下に子会社４社と１団体がありますので、勤続年数の長い管理職では、子会社への転出ということも考えられますので、平均勤続年数の数字には、こうした点も加味して見ておくとよいでしょう。

伊藤忠建材の仕事の流れは、同社ＨＰでビジネスフローとして紹介されています。伊藤忠商事グループ各社から、さらに国内外の建材メーカーか�