株式会社大林組の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
株式会社大林組を就職活動の観点から企業研究
1世紀以上の歴史の中で常に新しい時代を切り拓く建造に携わっており、大阪城や甲子園球場、六本木ヒルズ、東京スカイツリー(R)など、時のシンボルとなる建物を数多く手掛け、国内外に幅広く事業を展開。 伝統に裏付けられた高い技術力に強みを持つことから、「技術の大林」として有名な建設業界の株式会社大林組に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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2022年度の建設業界規模は51.2兆円と予想。大型プロジェクトの工事が下支えに
国土交通省発表の2018年度における建設投資見通し額は57兆円で、2013年に東京オリンピック開催が決定して以来、50兆円台を回復しています。一方でオリンピック後はゆるやかに減少していくと見られていますが、50兆円規模を維持するとの予測が公表されています。
都市部などの民間住宅投資は減少しているものの、政府建設投資や民間非住宅投資は増加していることがその理由。例えば東京オリンピック・パラリンピック前後を通じて予定されている、リニア中央新幹線などの大型プロジェクトの工事が下支えとなり、2022年度の業界規模は全体で51.2兆円と予想されています。
ところで、建設業界でよく聞かれる「ゼネコン」という言葉。どんな意味があるか知っていますか?
ゼネコンとは英語の「General Contractor」の略で総合請負者を指しており、土木・建築工事を請負契約により行う大手総合建設会社のこと。
ゼネコンは、オフィスビルや高層マンション、官公庁、ホテル、学校、医療施設、商業施設などの建物から、道路、トンネル、橋、ダム、物流施設など、大規模な社会インフラ、さらには街全体をつくりあげる複合開発を行っています。
国内には大林組をはじめ、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店という、ゼネコンの中でも売上1兆円を超える規模の大きな企業が存在し、これらを一括してスーパーゼネコンと称しています。
歴史と伝統に裏付けられた技術力で社会の進歩と世界の発展に貢献
ゼネコンは基幹分野である建設事業のほか、さまざまな分野で重要な役割を果たしています。今回は大林組を例に取り、その事業内容や特徴を紹介していきましょう。
社会生活の基盤となるインフラや都市のシンボルとなる建造物、さらには都市全体を創造する都市開発などを手がける大林組。120年以上の歴史の中でつちかわれた技術を活かし、現在は「建築」「土木」「開発」、そして「新領域」という4つの事業を柱に事業を展開しています。
同社の建造物と言えば、大阪城や甲子園をはじめ、東京中央停車場(現:東京駅)、日本万国博覧会お祭り広場、六本木ヒルズ、東京スカイツリー®、虎ノ門ヒルズなど、時代や文化のシンボルとなる数多くのプロジェクトが有名です。
■大林組が手掛けた東京スカイツリー®。東京の新たなシンボルに
出典: 大林組
また、大林組は1964年という早期に海外事務所としてタイ事務所を開設して以来、50年以上にわたって海外展開を推進。世界各国で社会インフラの整備に貢献しています。現在は北米、アジア、オセアニア、中東などの地域において、高い技術力を必要とするプロジェクトに数多く参画しています。
海外事業売上高は年々増加傾向にあり、大林組グループの重要な収益源の1つ。同グループの中期経営計画では建設事業のさらなるグローバル展開と、海外各拠点における事業基盤の強化と組織の構築を図っていることが示されています。
■大林組の海外事業における地域別売上高構成比と売上高推移
出典: 大林組
「ゼネコン」の枠にとらわれない成長で目指す将来像とは?
2042年に創業150周年を迎える大林組グループは「目指す将来像」を掲げ、中期経営計画2017」を推進しています。目指す将来像とは、「最高水準の技術力と生産性を備えたリーディングカンパニー」として、「多様な収益源を創りながら進化する企業グループ」となること。
大林組グループは「ゼネコン」の枠にとらわれることなく成長を継続するため、事業環境の変化に適応しながら4つの事業の強化を戦略の核に、事業領域の深化・拡大、グローバル化を加速させていく方針。
具体的には、シリコンバレーで次世代生産システムの共同研究や共同開発スタートさせ、設計や現場のノウハウや強みをビッグデータとして集積。技術革新の基盤として、最高水準の生産性や付加価値創出を実現したい考えです。
また、さらなるグローバル化の推進のため豪州で事業規模を拡大。バイオマス発電事業への取り組み強化や、ニュージーランドの地熱電力を利用したCO2フリー水素製造・流通に関する実証研究を現地企業と共同で開始し、洋上風力発電などさらなる領域拡大を目指しています。
まずは目先の目標である、創業130周年の2021年に売上高2兆円、営業利益1,500億円を目指すことになるでしょう。2018年3月期の業績を見ると売上高は約1兆9,006億円、営業利益は約1,378億円とその目指す標的には近い数字を叩き出しており、健全な成長が続けば目標達成も夢ではありません。今後の動向に注目していきましょう。
大林組の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
建設業界の株式会社大林組は、1世紀以上の歴史の中で常に新しい時代を切り拓く建造に携わっており、大阪城や甲子園球場、六本木ヒルズ、東
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
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