雪印メグミルク株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
雪印メグミルク株式会社を就職活動の観点から企業研究
乳やヨーグルトなどの飲料・デザート類やチーズ、バター、粉ミルクなどの乳製品を中心に事業を展開。数多くの商品で市場シェアトップを誇るなど、その独創的な商品開発力とマーケティング力に強みを持つことで有名な食品業界の雪印メグミルク株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
雪印メグミルク株式会社の年収・インターン・選考/採用情報はこちらの記事へ
2016年度牛乳・乳製品等の市場規模は約2兆円。大手は売上・利益ともに好調
住友三井銀行の調査によると、牛乳・乳製品の市場規模は年々ゆるやかに拡大しています。製品別では、牛乳は少子化などで縮小傾向にある一方、ヨー グルトやチーズなどの乳製品は、健康志向の高まりにともないあらゆる世代で需要増となっており堅調に推移しています。
■牛乳・乳製品等の市場規模(メーカー出荷額ベース)
出典: 三井住友銀行
また、業績の動向については、おもに牛乳を生産する中小メーカーは、飼料価格の高騰などで生乳の仕入価格が上昇しているにもかかわらず、それを販売価格に反映できず利益率は低位となっています。
一方、乳業大手3社は、乳価や輸入製品・原材料市況の影響を受けながらも、需要が増加しているヨーグルトやチーズなどの乳製品を中心に、健康機能など付加価値の高い製品の開発・販売が好調で、利益率は相対的に高くなっています。
市場シェアを占める多数の商品群を誇る、乳製品業界のリーディングカンパニー
今回は食品のなかでも乳製品業界を牽引する大手3社の1つ、雪印メグミルクを紹介していきます。
「北海道バター」から始まった雪印メグミルクの歴史。日本で初めてチーズの大規模製造を行ったり、1933年には早くも研究部門が設置され、加工技術や成分、乳酸菌の研究にも取り組み始めました。
現在の主な事業分野は、バターやチーズなどの「乳製品」、牛乳、乳飲料、ヨーグルトなどの「市乳」、粉ミルクや機能性食品などの「ニュートリション」、飼料、種子などの「飼料・種苗」の4つ。
事業分野の売上構成比では市乳事業分野が46%を占め、次いで乳製品が37%と、売上の80%以上を乳製品で稼いでおり、同社の強みであることがわかります。
なかでも、「バター」(32%)、「マーガリン類」(37%)、「チーズ」(19%)、「スキムミルク」(47%)は乳製品市場のシェア率で全てトップに君臨しているほか、「牛乳」(7%)、「乳飲料」(20%)、「ヨーグルト」(11%)、「デザート」(11%)と市乳市場でもトップクラスの実績を誇ります。
主力商品である「6Pチーズ」「スライスチーズ」「さけるチーズ」などのチーズや、ロングセラー商品である「雪印北海道バター」「雪印コーヒー」「ネオソフト」、「ナチュレ 恵 megumi」などのヨーグルトなど、独創的な商品開発力やマーケティング力も強みの1つと言えるでしょう。
ミルクにこだわり、ミルクで新しい価値を創造し続ける成長戦略
続いて、雪印メグミルクの財務状況を見てみましょう。
2018年3月期における連結売上高は、前年同期比1.4%増で5,961億円、営業利益は同3.3%増で193億円となっています。機能性ヨーグルトやチーズなど主力商品の販売拡大にともなうプロダクトミックスの改善や、ニュートリション事業分野における新市場への展開拡大など、将来の成長に向けた収益基盤の強化が進んでいます。
そんな雪印メグミルクは、今後どのような成長戦略をとっていくのでしょうか?
グループ長期ビジョン2026によると、 「未来は、ミルクの中にある。」をコーポレートスローガンに掲げ、「消費者重視経営の実践」、「酪農生産への貢献」、「乳(ミルク)にこだわる」という3つの使命を果たし、 ミルクの新しい価値を創造することで、社会に貢献する企業であり続けることを目指しています。
さらに、その戦略コンセプトとして、“Transformation & Renewal 「変革」、そして更なる「進化」へ”をスローガンに、事業ポートフォリオの変革(Transformation)、事業成長を支える生産体制の進化(Renewal)、グループ経営の推進(Group Management)を実行していく方針。2017年度から2026年度の10年間の投資総額は3,000億円~4,000億円を予定しています。
そして、最終年度にあたる2026年には、連結売上高7,000億円~8,000億円、連結営業利益300億円~400億円を目指すとのこと。2018年3月期の業績を見ても、目標値はほぼ射程距離にあると言えそうな状況。 歴史ある企業らしく、堅実路線で、“乳(ミルク)”にこだわり、“乳“の可能性と価値をさらに深め、高め、拡げることを通じ、未来を創造していく。雪印メグミルクの今後の展開に注目していきたいと思います。
雪印メグミルクの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
食品業界の雪印メグミルク株式会社は乳やヨーグルトなどの飲料・デザート類やチーズ、バター、粉ミルクなどの乳製品を中心に事業を展開。数
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